無個性『筋肉』   作:ベルゼバビデブ

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赤評価ありがとうございマッスル。


トレーニング07 裸のど突き合いをしよう!

 蛙吹梅雨よ。梅雨ちゃんと呼んで?

 勝ち方はあまり綺麗じゃなかったけど、どうにか決勝トーナメントまで勝ち上がることが出来たわ。

 

 …ところで、第一試合が透ちゃんと緑谷ちゃんなのだけれど…………大丈夫かしら…。まぁ、緑谷ちゃんは悪い人ではないし、悪意を持って透ちゃんを傷つけるような真似はしないとは思うけれど…

 

「葉隠さん!」

「なにかな!あと、アブドミナルアンドサイはやめてくれない?」

 

「お互い!!」

「うん、いちいちポージング変えないで!サイドチェストもやめてね!」

 

「ベストを尽くして頑張ろう!!!」

「もう私何も言わないからね」

 ダブルバイセップスフロントを披露した緑谷ちゃんだけど、なぜ喋るたびにポージングを変えるのかしら?…緑谷ちゃんがポージングをやめて手を差し出したけど…あぁ、握手かしら。透ちゃんは応じてあげるのね、一応。

『それじゃあ両者良いかしら?…スタート!』

 

「タンマ!」

 

 …。透ちゃんが試合開始直後にタイムをかけたわ…?あと1秒遅れてたら緑谷ちゃんの右拳がお腹辺りにブチ込まれてたわね。ダメよ緑谷ちゃん。女の子のお腹は。

「私ちょっと本気出すわ」

「…僕後ろ向いてるね」

 透ちゃん…貴方今全国中継されてる目の前で全裸になってるわ。しかも生脱ぎで。

「…葉隠さん、もう良いかい?」

「もう良いよ!」

 でも…これなら透ちゃんがどこにいるか分からないわね。…ミッドナイト先生にも分からないから場外か判断できないけど。

「なるほど、全裸になって姿を消す作戦か、まぁ透明人間なら当然だよね!だったらこっちにも考えがあるよ!」

「な、なんだってー!?」

 

 …嫌な予感しかしないわ

 

「僕も…脱いだよ!」

 的中したわ。してほしくなかったけど。緑谷ちゃん、透ちゃんはまだ透明だから全裸でも平気だけど、貴方は今まさにブーメランパンツ一丁の姿が全国中継されてるわけだけど…なんでカメラ目線でモストマスキュラーを決めてるの?やめて。雄英の品位に関わるわ。

「これで…条件は同じだね!」

 どこが????

「よし、それじゃあ…"筋肉探索"ッ!!」

 瞬間、緑谷ちゃんの筋肉が震えたかと思うと、緑谷ちゃんは空間に向かって走り出し、右拳を振り上げたわ。

「えっ!?なんで場所わかったの!?」

「それは…筋肉さ!!」

 ま、まさか…超振動的筋肉が周囲の微細な振動を感知して透ちゃんの呼吸で発される空気の動きを読み取ったと言うの…!?

「…!ギ、ギブギブギブ!!」

 緑谷ちゃんが拳を振り下ろす直前、透ちゃんはギブアップしたわ。…まぁ、気持ちはわかるわね…。

 

 次の試合は…お茶子ちゃんと峰田ちゃんね。…こっちも嫌な予感しかしないわ。

「な、なぁ…!握手しようぜ?麗日ァ〜!」

「ひっ…ご、ごめん峰田くん。それはちょっと無理…かな…」

 私でもそうするわ。お茶子ちゃん。

 

『スタート!』

「グレープラッシュ!」

 試合が始まった瞬間ふざけてた峰田ちゃんは本気になったわね…。無闇に投げているように見えてしっかりとお茶子ちゃんの接近ルートを塞いでいるもの。

「おらおら麗日ァ…バッチリ拘束してひん剥いてやるよぉ〜!!」

 粘着球を大量に投げる事でお茶子ちゃんに近づけさせない作戦ね。…出した本気の方向性が最悪よ峰田ちゃん…いや、峰田。

「いやあああ!」

 お茶子ちゃんの個性では粘着球に対抗できない…これは…「とても辛い試合展開だね」…!?いつの間にか隣に緑谷ちゃんが座ってたわ…。

「これが、筋肉読心術さ!」

 黙ってて頂戴。

「麗日さんがこのまま成すすべなくやられてしまうのか、何か秘策があるのか、なんにせよ持久戦はまずいね。どんどん峰田くんに有利なフィールドになっちゃうから」

「そうね。粘着球が増えれば増えるほどお茶子ちゃんが逃げにくくなるもの。」

 そう言っている間に、地面を転がり避けるお茶子ちゃんの体操服に粘着球がくっついてしまったわ。

「アカン!」

 すると、お茶子ちゃんはすぐに上着を脱ぐ事で拘束を脱出したけれどピンチには変わりがないわ。

「麗日さんも脱いだね。」

「だからと言って脱がないで頂戴緑谷ちゃん。」

 やめて、アブドミナルアンドサイをしないで。

「うっひょ〜!!そのインナーひん剥いたら今度は下着だよな〜!!」

 マジで最低よ峰田。

 

 そして…

「よっしゃ!インナーにヒット!さぁ、脱げよぉ〜!!」

 貴方は頑張ったわお茶子ちゃん。全国中継で下着姿を晒すことは…

 

「下着ぐらいがなんぼのもんじゃァ!透ちゃんは全裸晒したわァ…!!」

 

 お茶子ちゃんが吹っ切れてインナーを脱いだわ。もう無茶苦茶ね。「これじゃ麗日無茶子だね!」黙ってて緑谷。

「…ふむ、麗日さんが勝つね、これは」

「そうかしら?まだお茶子ちゃんはピンチに見えるけど」

 下着を晒しても状況が良くなったわけじゃない、寧ろこれ以上は本当に脱げないのだ。限りなくピンチだと思うのだけど。

 瞬間、吹っ切れたお茶子ちゃんは峰田へダッシュ。踏んづけた粘着球はすかさず靴を脱ぎ強行突破、普通の峰田なら避けられたであろうその突撃を…峰田は下着姿の女子が突っ込んでくるという状況に興奮したのか、避けられなかったようね。いや、むしろ避けなかったのかもしれない。どちらにせよ最低よ。

 更に、お茶子ちゃんは脱いだインナーに付着していた粘着球を峰田に思い切り押し付けた事で峰田と粘着球が反発、その衝撃に峰田は壁にめり込んだわ。自業自得ね。

「麗日さん…ナイスファイトだ…!」

「えぇ、そうね。…って居ないわ!?」

 私が返事するまでの一瞬の間にどこへ…!?思わずお茶子ちゃんの方を見ると緑谷ちゃんが上着を貸していたわ。…意外と紳士なところがあるのね。

 

 でもなんで下まで脱いでパンイチなの????台無しよ。そしてこれみよがしにラットスプレッドフロントをしないで頂戴。

 

 次の試合は心操っていう普通科の子と発目っていうサポート科の子ね。…なんでお互いサポートアイテムに身を包んでいるのかしら…。…あら、放送…。どうやらミッドナイト先生曰く、サポート科も普通科も対等だからお互いサポートアイテムを付けて対等に戦いたいと申告があったみたいね。…本当かしら?

『それではスタート!』

 どんな戦いになるのかs

『みなさーーーん!!』

 ケロ?…マイクかしら…?

『こちらのベイビーを見て下さい!』

 そういうと心操ちゃんそっちのけでジェットパックで飛び上がったわ。

 

 何してるの???

 

『こちらのジェットパックは…』

 明ちゃんのアイテム紹介が始まったわね。これには心操ちゃんも驚い…てないわ。

『は、はつめー、でもそのアイテム、お、重たいんだろー?』

 読んでるわね、カンペを。

『良い質問ですね心操さん!こちらのアイテムは最新素材で軽量化を…』

 

 何見せられてるのかしら…これ。

 

 あの後、アイテムを全て紹介し終えたらしい明ちゃんは自ら場外になったわ。本当に何を見せられてたのかしら…?

 次の試合は砂藤ちゃんと常闇ちゃんね。




因みに対戦表はこんな感じです。

緑谷 葉隠
峰田 麗日
心操 発目
常闇 砂藤

爆豪 庄田
尾白 耳郎
飯田 蛙吹
障子 轟
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