無個性『筋肉』   作:ベルゼバビデブ

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タイトルに対する砂藤「いや、無理だから」

一部の個性に対する独自解釈があります。


トレーニング08 砂藤くんが僕程鍛えたら個性で僕の五倍の筋肉量ってことでは?

 タラコ唇と鳥顔の試合か、まぁさっきまでみたいなふざけた試合にはなんねェだろ…。どいつもコイツも手ェ抜きやがって…。あのクソ肉ダルマも相手のタイムなんて無視してどつきゃ良いんだよ。

「良い試合にしようぜ!常闇!」

「無論だ。」

 ケッ…握手かよ、良いからさっさと始めろよな。

『それではスタート!』

 タラコ唇はあのクソ肉ダルマに比べたら雑魚だ。だが、あくまで一般的なヒーローとして見りゃパワーは悪かねェ。あの腕力で殴られりゃ大抵のやつはダメージを負う。

「行くぞ常闇!」

「行け!ダークシャドウ!」

 対する鳥顔はまぁまぁ厄介だ。何せ連携できる味方が常に居るんだからな。しかも自分と繋がってるとは言え射程も有る。だが、個性は身体機能…人間と同等のパワーが出るんだ、そのエネルギー源が必要な筈。昼飯食ってるとこを見たことがあるが、別にあの鳥顔は大食いな訳じゃねえ。つまり本体とは別のエネルギー源があるはずだ。思うに…影もしくは闇だ。授業の時のヒーローコスチュームを見てなんとなく分かった。それに言われるまで出てこないのは少しでも光から遠ざける為、太陽の光程度なら問題ねぇみたいだがな。

「シュガーラッシュ!」

 タラコ唇は早々に決着をつけるために個性使って勝負を仕掛けたか、まぁ本体の鳥顔は兎も角、個性の方は殆どスタミナがないと考えれば持久戦はまずい。事前にどれだけ補給したかは知らねェが速攻で崩して間合いを詰められるかがポイントだろう。

「防御に徹しろ!ダークシャドウ!」

「アイヨ!」

 まぁ、そりゃそうするわな。中々の連打だが、両腕だけじゃなく脚も使うべきだったな。見切れない速さじゃねェ

「く…糖分が…!」

「今だダークシャドウ!」

「アイヨォ!」

 個性使用による糖分切れ、相性が悪かったな。だが、仮に鳥顔がこのまま勝ち上がってもクソ肉ダルマにゃ勝て無いし、何かの間違いで決勝まで来ても爆破の光で完封できるだろうな。

 

 次は…俺の試合だ。

 

〜〜〜〜〜 〜〜〜〜〜 〜〜〜〜〜

 

 差し出された手を俺は払ってやった。

「怪我したく無きゃさっさと降参しろ。チビデブ」

「B組でトーナメントまで勝ち上がれたのは僕だけだ。故に…負けるわけには行かない!」

「そうかよ」

 なら…遠慮なくやれるな。

『スタート!』

 コイツの個性はよくわからんが…能力は恐らく加速する…または加速させる、だ。発明女のアイテムの可能性もあるが、さっきのジェットパックの説明の時にそんな事は言ってなかった。ならば騎馬戦で見せた加速はコイツの能力の可能性が高い。それが個性なのか、それとも個性による副次効果は知らねェが、突如加速したり、俺が突如加速させられないように飛んでる時は注意する必要がある。

「君は僕をチビデブと言ったが…人は僕を…動ける恵体と呼ぶ!」

 見た目の割に中々のスピードとフットワークだ。だが、遅ぇ。クソ肉ダルマに比べりゃァな!

「ツインインパクト…ファイア!」

 加速したか、だが、一気に飛び上がりゃ追って来れねえようだな。それに加速には何かしらの準備か、デメリット、もしくはリキャストタイムがあると見た。じゃ無きゃ連続で使用すれば良いからな。

「くっ…!」

 アイツのリーチなら空から一方的にやりゃ済む話だ…。

「そのまま死ね!」

 上からなら多少の反動は無視できる…爆破ッ!

「ぐぅ!?」

 爆煙の中から出てきたアイツの様子を見るに今の攻撃は避けられないみてェだな。なら、終わりだ。

「もう1発欲しいならくれてやるよ!」

 爆破ァッ!…!煙の中から…!

「ツインインパクト…ファイア!B組のみんなのためにもッ!僕は…!」

 だが無意味だ。

「自ら爆心地に突っ込んできたんだ。覚悟は出来てんだろうなァ!?」

 顔面に爆破を…叩き込むッ!!

 

 …気絶したか、雑魚が。

 

〜〜〜〜〜 〜〜〜〜〜 〜〜〜〜〜

 

 次は尻尾と耳の試合か。

「この試合、どっちが勝つと思う?かっちゃん」

「うるせぇ、話しかけんなクソ肉ダルマ」

 お前が隣にいると体感温度10℃上がるんだよ離れろクソが。

「尾白くんは普通に強いからね。僕の全力に振り落とされないくらいには。」

 聞いてねえよんなことは…。まぁ、俺も正直言って耳の強さはよく知らん。少なくとも肉体的には雑魚だ。

「女子だからって手加減はしないよ」

「ここまで来たんだからお互い本気でしょ」

『スタート!』

 リーチだけは耳の方が有利ではある。が…

「尻尾がある分跳んだり跳ねたりしたあとでも空中制動や防御の幅が広いね。あれは相当鍛えないと出来ない動きだよ。ナイスバルク!」

 黙れ。そして脱ぐな。体感温度が更に10℃上がるだろうが。やめろダブルバイセップスするな。耳は耳たぶを伸ばしてイヤホンを刺そうとしているが上手く尻尾や手脚で弾いてやがる。動体視力もそれなりに鍛えてるって感じだな。

「悪いが決めさせてもらう!」

 横回転しての尻尾による殴打…耳が耳たぶ刺してやがるがお構いなしに吹っ飛んだな。

「流石は尾白くん。耳郎さんの心音を爆音で聞かされながらも動じない精神性は普通に凄いよ。」

 俺の相手は尻尾か、まぁ…今ので動きは見切った。尻尾が厄介だが所詮は『尻尾があればそう言う動き』の範疇を出ねえ。

 

〜〜〜〜〜 〜〜〜〜〜 〜〜〜〜〜

 

「梅雨ちゃんくん、お互いベストを尽くそう!それと…女性相手に悪いが思い切り蹴らせてもらう。それについては先に謝罪する。」

「ケロ。気にしないで、飯田ちゃんには悪いけれど勝たせてもらうから」

『それではスタート!』

 クソメガネと蛙女の試合か、どっちが相手でも半分野郎に勝てるとは思えねえが…「それはどうかなかっちゃん」五月蝿え。心の声に話しかけてくんな。「これが筋肉読心」だから黙れ。マジで。

「確かに蛙吹さんなら厳しいけれど飯田くんならその機動力で轟くんの反応を超えた攻撃ができるかもしれないよ」

「…いや、無理だろうな。半分野郎もそれを考慮して作戦を立てるだろ。備えられてりゃ奇襲は奇襲じゃねぇんだよ」

 それに…蛙女の奴、思ったより動けるな。クソメガネのスピードを見切って上手く躱してやがる。すれ違いざまの中段蹴りを這いつくばるようにして回避して直ぐに横跳びで距離を取る、蛙女はそれほど重くねぇだろうからクソメガネの体格であのスピードの蹴りをモロに喰らえば簡単に吹き飛ぶだろう。クソメガネ相手の回避一択の動きは悪か無ェ…が、爆破の範囲攻撃と熱ならそれも無駄だ。どちらかと言えば厄介なのはクソメガネだが、アレくらいならなんとか躱せる。クソ肉ダルマの蹴りの方が速いからな。「そんな褒めないでよかっちゃん」二度と心を読むな死ね!

「でも、僕にはまだ飯田くんが奥の手を隠しているように思えるんだよね。」

「…奥の手?」

「飯田くんの個性はエンジンだ。いつもギアを順番に上げて速度を増しているけれど、もしエンジンへの負荷を考えずに任意でトルクを操作して一時的にリミッターを解除する技があったら?」

 …それは有り得る。肉体への負荷…つまりデメリット有りの大技だ。「かっちゃんのヒーローコスチュームのアレも肉体への負荷を踏み倒すための装備なんでしょ?」…コイツ…!

「梅雨ちゃんくん、そろそろ決めさせてもらうぞ!狭いステージでは中々ギアが上がらなくてな…5速蹴りッ!!」

「甘いわ飯田ちゃん!」

 ギアを順番に上げて速度を上げる…確かにトップスピードは目を見張るものがあるが、相手側も眼が慣れる。先程よりもややギリギリだが躱し、更に軸脚を蹴りで払って反撃に出たな。受け身をとって直ぐ体制を立て直しはしたがエンジンは止まった。

「これで振り出しね、飯田ちゃん」

「ふむ…やはり君相手に出し惜しみは無理か」

 瞬間、クソメガネがいきなり加速しやがった。更に加速を乗せた蹴り…蛙女も流石に反応出来なかったみてーだな。

「ケ…ロォ!?」

 腕をクロスして防いではいるが…両脚が浮いてやがる。あのまま蹴り抜けたら吹っ飛んで場外だな。

「やはりあったね、飯田くんの奥の手が」

「みてーだな。」

「でも…蛙吹さんの凄いところはどんな窮地でも冷静でいられるところだよ」

 やめろ。歯を見せて笑うな。アブドミナルアンドサイもやめろ。立ち上がるなモストマスキュラーすなサイドチェストすな!!!

「ケロォーー!!」

「なっ!?」

 吹っ飛んだ瞬間、逆に舌でクソメガネの脚を捕らえやがった。そのまま体を捻って自分の加速度をクソメガネへと転換、どうやらさっきの急加速の代償として一時的に個性が使えなくなるらしいクソメガネは抵抗できず先に場外になったな。

 

 次の半分野郎とタコ腕の試合だったが語るまでもねぇ。瞬殺だ。あいつ…瞬時にあのレベルの氷を出せるのか。開始直後に会場よりも馬鹿でかい氷をブッパしやがって…。

 

 

 

 




瀬呂より何も出来なかった障子くん。どんまーい

ということで対戦表

緑谷 麗日
心操 常闇

爆豪 尾白
轟  蛙吹
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