今から一年前俺がこのオメガ学園に入る前のことだった。俺は残年ながら転校する前でいなかったが動画が残っていたからそれを見た。
「おい達海パスをくれ」
「達海は相手にパスするだろう」
そこに一人、先輩が混ざってた。先輩が喧嘩を止めてくれると思ったが違った。
「あれは小川が悪いんじゃないかよ。パス出た先にトラップが上手くいかずになるんだろう」
この口喧嘩から暴力沙汰になり、オメガ学園は大会に1年間出れなくなった。
だがオメガ学園はその直後から大会に出れなくても練習をしていた。別に反省なんかしていない。後悔もしていない。ただ彼らは好きにサッカーをしている。そして仲間と喧嘩をして強くなっていた。
俺はなにも知らずにサッカーを頑張っている彼らを見て転校することを決断したのだった。
そして今から2時間前なんと、とんでもないことを知ることになった。
「おい京平理事長の娘の生徒会長がお前を呼んでるてよ」
「なんのことだろう。とりあえず行って来るわ。」
「ッチあの理事長の娘か。性格悪いし、俺の顔を見て話さないし、態度が悪すぎる」
まぁそんな感じで俺は態度のでかい生徒会長の所に向かった。着くとノックして失礼しますと言って中に入った。
「今日から貴方がキャプテンね。ささっと潰してしまいましょう。このサッカー部を。我々オメガの生徒として最高にカッコよくて憧れの存在にいないといけないの分かる。部費を払う価値はない。ならささっと潰すしかない。だから手伝ってくれないかしら。ゴミ(サッカー部で問題起こした人)の清掃をね」
「俺は断る。転校したばっかの俺に先輩達は俺にバトンを渡してくれたんだ。最後まで俺が責任持って取り組む」
少し沈黙の時間が訪れた。俺なら協力してくれると思ったのだろう。一ヶ月だが問題を起こさずに大人しくしてるから。だが、俺だってアイツらは本気を出せば強いチームになるって信じている。信じてるから俺は守らないといけない。
「そう先輩達はただ私のうるさい言葉から逃げ出したくて逃げて行っただけ。まぁ先輩達は練習をサボっていたみたいだからゴミ以下だったわね」
「だが先輩達は理事長の娘に文句を言われてもこのサッカー部を守り続けてくれた。感謝しかない。俺らはゴミじゃない。挑戦者だ!!」
「いいわのってあげる。ならエイリア学園を倒した雷門中と対戦させてあげるわ。雷門中に勝ったらゴミと言ったことは詫びる。負けたら退部それでどうかしら?」
「あああ勿論だ」
俺は理事長室から出て教室に戻った。達海が「大丈夫か」と俺の事を心配した顔で言って来た。俺は頷き達海は安心した顔になった。達海はサッカーになると情熱的で暴力的だが基本は優しい。きっとそれはサッカーの愛が暴走しているのだ。
そして放課後負けたら俺らは退部になる事を伝えた。
「退部か。ッチ。だがなにも文句言わずに退部されるよりはマシだが。最悪だぜ。どうするんだ京平。雷門なんて相手が悪すぎる」
「だから燃えるじゃないか。負けても戦える事は決まったんだ。楽しもうぜ」
そういうと勝った時の事を想像していた。俺らのチームはそういうチームだった。決して負ける事に怯えず勝つ事だけを信じれるチームだからもしかしたら勝てるかもな。
「勝てるぞ。勝つぞ。僕が凄いパスを見せてやるんだ」
「なら俺はシュートを」
「じゃあ俺がパスを読んでパスカットしてやる」
「ゴールは誰だろうが入れさせん」
全員が気合いのセリフを言って俺を見つめる。俺は期待に応えて大きな声で言う。
「雷門中だろうが勝つと思っている限り気持ちでは負けない。勝つぞ」
「「「「オオオーーーー!!!」」」