通りすがりの幻想です。
…今回のエピソードは短かいので、続けて2本投稿します。
それでは、どうぞ。
「あ!祐輔さん!おはようございます!」
午前7時。
俺の住まい兼仕事場である警備小屋(と言っても警備員は俺一人だけだが)に入ってしばらくして、ジャージ姿の少女が通りがかって、俺に挨拶をする。
祐輔「おう、吹雪ちゃんか、おはよう。…今日もジョギングか?」
俺に挨拶してきたのは、特Ⅰ型駆逐艦吹雪型の一番艦「吹雪」だ。
俺が勤務を始めたての頃、一番最初に話しかけてくれた子だ。
彼女は、提督(あいつ)が艦隊を発足させた当初からいるという、所謂初期艦で、最古参の艦娘だ。
そのため、戦艦、空母の面々に交じって、提督の書類業務などを補佐する『秘書艦』もかなり高頻度で務めている。
戦闘の経験、練度も艦隊トップクラスの彼女であるが、それに甘える事をせず、日々の鍛錬を怠らないという努力家でもある。
毎朝、鎮守府の敷地内をジョギングしているのも、その一環だ。
祐輔「…そういや、提督(あいつ)から聞いたぞ?この前の哨戒任務、またMVP取ったんだって?『特型駆逐艦』の名は伊達じゃないって奴かぁ…」
吹雪「そ、そんな、ほめすぎですよぉ…」
祐輔「謙遜すんなって。第十一駆(第十一駆逐隊)の旗艦はもちろん、あの一癖も二癖もある面子がそろった、『第五遊撃部隊』の旗艦も兼任してるんだもんなぁ。十分誇ってもいいと思うぜ?」
こんな感じで、運動後の整理体操をしている彼女と、しばしの間雑談する。
朝のこの時間は、決まって彼女と会話するのが俺の日課となっている。
吹雪「じゃあ、私、そろそろ行きますね。夕立ちゃん、また二度寝してないといいけど…」
祐輔「おう、お疲れさん。…あ、そうだ、ちょっと待って。」
吹雪「え?」
彼女が首を傾げながら、こちらに来る。
俺は、自分のすぐそばにある1ドアの冷蔵庫から、キンッキンに冷えたスポーツドリンクのペットボトルを取り出し、彼女に差し出した。
祐輔「…ほら。最近暑くなってきたからさ。水分補給忘れんなよ?」
吹雪「わぁ…!ありがとうございます!」
そう言って彼女は笑顔で受け取った。
子犬の尻尾がブンブン振れている様に見えるのは、気のせいだろうか。
スポドリを受け取って、吹雪ちゃんは去っていく。
祐輔(…さて、今日も出来る事なら、
俺はそう思いながら、ブラックの缶コーヒーを飲んで一息つく。
…そんな感じで、俺の一日は始まる。
今日もまた、騒がしくも楽しい日々の始まりだ。
いかがだったでしょうか。
自分は大抵、時間の関係で夜とかに出撃するんですが、夜7時~深夜帯に出撃すると、なにかと海域の序盤で大破して撤退する事が多く、おかげで夏イベの海域が、後段作戦には突入したものの、あまり進んでおりません()
でも、何とか頑張って進めてみます。
…まずは第7海域までだ。
続けて、次の話もどうぞ。