東方傭兵譚 〜The Mercenary and the Sage Trail〜   作:文才の無い本の虫

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九十九「作者がコジマ汚染喰らってハイになってたどうしよう」

エディ「・・・・・もう、放っておいたら?」





5「変り、廻る」

 

 

 

 

 

彼の隣に座り、付きを見上げてぽつりと言う。

 

 

「・・・・・月が綺麗ね」

 

 

「そうだな」

 

 

沈黙。

 

『黒い鳥』は何も言わず、私の隣に座っていてくれた。

 

心地よいぬるま湯の様な沈黙に当てられたのか、私は胸の中を吐き出していた。

 

 

「・・・・・ねぇ、『黒い鳥』。知ってる?人間ってね、物凄く、不味いの。そうね、まるで吐瀉物を処理した雑巾の様な気分がする程に」

 

 

嫌な記憶。

 

でも、

 

 

「私が、もっと強ければ、もっと人を食べてれば!!きっと幽々子が死ぬ必要は!!亡霊にだって成ることなんて無かったのよ!!・・・・・・・・・・・・・・・私は、どうすれば良かったの・・・・・?」

 

 

聞いてしまう、縋ってしまう。

 

彼は、言った。

 

 

「紫、俺はお前に掛ける都合の良い言葉は持ち合わせていない」

 

 

『黒い鳥』に抱き締められた。

 

いきなりのことだった。

 

 

「気が済むまで泣けば良い」

 

 

・・・・・不器用なヒト。

 

でも、優しい。

 

こんなの、勘違いしちゃう(好きになってしまう)じゃ無いのよ。

 

 

私の中に、大きな情動(恋/愛/執着)が生まれる。

 

 

あぁ、私を勘違いさせた責任は取ってもらうわよ?

 

 

――私、凄く重たい女だから。

 

 

でも、今は彼の胸に頭を押し付ける。

 

ポロポロと涙し、嗚咽を零す。

 

 

「・・・・・ぐすっ・・・・・ううぅぅぅ!!」

 

 

彼は私が泣き止むまで、優しく擦ってくれていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇◇◇◇

 

 

 

 

あの後、俺は目を腫らした紫に茶を淹れた。

 

彼女が落ち着くまで待っていたのだが、泣き疲れたのか紫は俺に寄っかかって寝てしまった。

 

 

『抱いてしまえ主様よ』

 

寝ている奴を抱く趣味は無い。

 

『つまらん』

 

お前、俺を何だと思ってるんだ?

 

主様(暇潰し)

 

・・・・・。

 

 

そして俺は紫を布団に寝かせたのだが、彼女は俺の袖を離さなかった。(うえに下手に外せ無い強さ)

 

故に何時もの様に(・・・・・・)俺は紫を膝枕している様な姿勢を取っている。

 

 

膝枕なぞ初めてなのだが可怪しく無いか?

 

『クク、可笑しいな』

 

 

紫を起こす訳にも行かず、俺はそうして彼女の枕と化している。

 

 

「すぅ・・・・・」

 

 

「仕方無い・・・・・今はゆっくりと休むと良い」

 

 

俺はすやすやと寝ている紫の髪を撫で付け、そう呟いた。

 

 

・・・・・さて、久々にお前と戯れるか。

 

『嗚呼、私は性欲をもて余した主様に犯されてしまうのか!!』

 

普通に殴り合うだけだが?

 

『つまらん』

 

・・・・・お前、喧嘩売ってるのか?

 

 

俺は目を閉じ、内側に潜る。

 

内側で目を開ける。

 

上も下も見渡す限り満天の星空。

 

その中に俺はいた。

 

 

回り続けるこの"渦"の中で個を保っているのは二つ。

 

俺と、目の前に居る(銀髪碧眼)と対を成す様な金髪紅眼の女だけだ。

 

 

「こうして顔を合わせるのは2日振りだな、主様よ」

 

 

「そうだな、『朱い月』」

 

 

俺は身体を解し、『朱い月』に向き合う。

 

何時もの様に奴は愉しそうに笑みを浮かべていた。

 

 

「さて、踊ろうか主様。いや、『黒い鳥』!!」

 

 

拳が打ち合わせられ、火花が散る。

 

お互いの位置を入れ替え、踊るように殴り合う。

 

俺達が暇潰しに始めたこの戦い。

 

その時に迷わずに決めた此処で戦う時のルールは一つ。

 

それは、『詰まらない戦いをしないこと』。

 

 

「愉しいな!!やはりお前に付いてきたのは正解だった!!」

 

 

「そうか・・・・・だが、愉しいというのは同意するよ」

 

 

交差し、衝突し、反発する。

 

 

「クククッ!!相変わらず人外じみているな!!」

 

 

「失礼な」

 

 

「私を調伏したのは貴様だろう?」

 

 

「勝手に付いてきたのは貴様だがな」

 

 

ころころと話題が変わる。

 

 

「ふむ、ではこういうのはどうだ?」

 

 

「一刀一扇・・・・・豊姫の真似か」

 

 

「正確にはそれの亜流といったところだな。貴様も偶には木刀と拳以外を使ってみたらどうだ?」

 

 

「む・・・・・そうだな。それもまた一興。大槌とかどうだ?」

 

 

「似合い過ぎだろう?!」

 

 

そうして時間は過ぎて行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「次から大槌は使用禁止だな」

 

 

「私でも流石に大槌で潰されるのは好かんよ」

 

 

「・・・・・仕置に使えるな」

 

 

 

 

 

 

 

 

◇◇◇◇

 

 

 

 

「・・・・・此処は?」

 

 

「ククク・・・・・ようこそ、妖怪の賢者。此処は『黒い鳥』の内側、奴の世界。"渦"にして星の海だ」

 

 

「『黒い鳥』の?・・・・・それなら貴女は何者?」

 

 

「私は『朱い月』。奴の従僕にして敗北者だ。招待した理由は興味と忠告といったところだな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「条件は二つ」

 

「①もし貴様が■■だら私が■■■■に■■する」

 

「②貴様は私との契約の内容の一部(・・)を然るべき時まで忘れる。良いな?」

 

 

「ええ。契約成立よ『朱い月』・・・・・いえ、今は『八雲 緋月』と呼んだほうが良いかしら?」

 

 

「ああ。第二の主様よ(・・・・・・)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「最後に忠告だ。主様とヤるのならさっさとしろよ?」

 

 

「ぶっ?!何を言ってるの緋月?!」

 

 

「・・・・・紫、貴様生娘だったのか」

 

 

「何か悪いかしら?!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◆◆◆

 

 

 

 

 

過去に送った聖杯の反応が消失しただと?!

 

どういうことだ!!

 

 

私にもわかりかねる

 

あの時代地域に英雄は居ないはずだろう?

 

 

肯定

 

但し微小な特異点の反応

 

イレギュラーと推定

 

 

くっ、計画に支障が出ては行かぬ

 

調査せよ

 

 

賛成

 

 

了承

 

 

 

 

 

 

 







・・・・・あぁースランプ


▷Material

・八雲 緋月(Character)
『朱い月』。八雲紫と何らかの契約を交わした模様。
内容は『不明』
条件は『①もし八雲紫が■■だら八雲緋月が■■■■■に■■する』
『②八雲紫は八雲緋月との契約の内容の一部(・・)を然るべき時まで忘れる』


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