東方傭兵譚 〜The Mercenary and the Sage Trail〜 作:文才の無い本の虫
九十九「あれ?作者が居ないけど?」
エディ「作者は
九十九「あー」
エディ「でもピンピンしてルーレット回してたわ」
九十九「はい?」
エディ「本人曰く「私は豆腐メンタルだがストックが幾つかあるのだよ!!」とのことらしいわ」
九十九「あ、そう」
九十九&エディ「「では、どうぞ!!」」
次の日の早朝。
依姫は軍団の仕事があるらしくすぐに出て行った。
それから豊姫と朝食を食べた後、屋敷の前で俺は豊姫と向き合っていた。
「先生、行ってらっしゃい。頑張って下さい☆」
そう言ってくれる彼女の頭を軽く撫でる。
多分昼には帰って来れるだろう。
「ああ、行ってくるよ豊姫。昼には帰る」
すると豊姫はにこりと笑って言う。
「はーい。お昼を作って待ってますね♡」
「助かる」
さて、行こうか。
「・・・・・師匠、私は何を見せられているのでしょうか」
「夫婦のやり取りかしら・・・・・?」
「・・・・・(えーっと先生は父親で姉様が奥さんになると姉様が私の御母様で私は叔母さん・・・・・??)姉様が幸せならば良いかな・・・・・」
「依姫?!戻って来なさい!!・・・・・つい面白半分に覗いたのが不味かったようね・・・・・あら?」
「師匠、覗きなんて趣味が悪いですね〜?お話、しましょうか☆」
◇◇◇◇
虚空を進む。
その中に、ぽつんと光の渦が浮いていた。
「今回、招待されたのは貴だけ。故に妾がついて行けるのは此処までだ」
「済まん、助かった」
「御母様との話しが穏便に済むことを祈っている」
「ククク、じゃあな。また後で」
俺は光の渦へ踏み出した。
瞬間、周囲の―――――全てが切り替わる。
優しく、真綿で首を締めるように包み込んでくる巨大な圧。
ゆったりと流れている様に見えて、凄まじい速度で流れる時間。
圧倒的な空間に満ちた神気。
「ほぉ・・・・・流石は最高位といったところか」
中心にある大きなベッドの上の緑髪の女神の金眼がこちらを写す。
「ん・・・・・貴方が幻想郷を・・・・・創ろうとしている妖怪?」
「正確にはその遣いだ。許可を貰えないだろうか?」
すると、答えは呆気ないほど直ぐに帰って来た。
「良いよ・・・・・・・・・・そうだ。
凄まじい圧。
高位神や紫なら潰れているだろう。
その圧に、威に、俺は思わず笑みが浮かべていた。
「――――やってみると良い」
「勿論だ」
「・・・・・うん・・・・・・・・・・期待してるよ、八雲の霜月。それに・・・・・此処には居ない、八雲紫・・・・・・・・・・出口は、あっち」
先程の圧は消え、気怠そうに龍神は向かって右を指差した。
其処には来た時と同じ様な光の渦が出現していた。
俺は迷わずその渦に飛び込む。
反転、俺は『都』の前に立っていた。
「さて、帰るか。豊姫が待っている」
門番に頭を下げられながら門を潜り、少し歩く。
暫くして屋敷が見えて来た。
その屋敷の前に人影。
―――ああ、律儀だな。
俺はその人影――豊姫の前に行き、言う。
「ただいま、豊姫」
「おかえりなさい、先生。ご飯、出来てますよ〜。一緒に食べましょ☆」
そう言って笑う彼女の後を着いていく。
「ああ、楽しみだ」
釣られて、俺も微笑っていた。
「どうですか〜?」
「美味い」
「それは良かった。練習した甲斐がありました〜。そういえば先生の雇い主さんは料理しないんですか?」
「・・・・・紫は料理出来ないからなぁ」
「え゛・・・・・決めました。先生が帰るとき、私も着いていきます」
「はぁ・・・・・好きにすると良い」
「早速、有給取ってきますから〜。ちょっと待っててくださいね☆」
※修羅場まで、あと少し・・・・・
◆◆◆◆
「せんせい!あさよ!」
懐かしい、夢をみる。
まだ、私が幼かった頃の夢。
「落ちるなよ」
「うん。あとで依姫にじまんするわ!」
先生の・・・・・あの人の温かい手を、今でも覚えている。
嗚呼、私が先生に恋をしたのは、何時だっただろうか。
それは、冷たい月での最初の記憶。
依姫の姉として産まれた時にある程度自我があった私は、月夜見という神の庇護下に入った。
そこで出逢ったのは――――
「はじめまして、で良いのだろうか。俺は『黒い鳥』。先生とでも呼んでくれ」
表情が硬いけど、優しい目をした男の人だった。
「せんせい、さびしい、さびしいよぉ・・・・・」
「落ち着け、豊姫。俺は此処に居る。お前が朝起きるまで、守ってやる」
「せん、せい・・・・・」
確か、この時だった気がする。
我ながら簡単な女だと思う。
知らないところに何も知らない状態で、自我しか無い私を肯定してくれて、守ってくれて、大切に、優しくしてくれる男の人。
些細なことでも、一緒に居てくれて、抱き締めてくれた。
先生を親と認識して育った依姫とは違い、依姫の姉としてある程度の自我を持っていた私は、先生を異性として意識し、彼のことが大好きになった。
きっとコレが恋や愛といった感情なのだろう、と私は思う。
だから、私はあの人の隣に立ちたい。
あの人を好きでいたい。
あの人に愛して欲しい。
あの人の特別で居たい。
あの人の感情を独占したい。
でも、独占は出来ないとわかっている。
だからせめて、私はあの人の隣に立ちたい。
立たなければならない。
「先生、行きましょうか☆」
「ああ」
私は先生の腕に抱き着く。
離さない様に、離れない様に。
それに、最悪の場合は先生を閉じ込めちゃえばいいんです。
その為に、手加減している先生には勝てるまで鍛えましたし。
部屋も用意しましたし、専用の薬も師匠を脅s・・・・・説得して作ってもらいましたし♪
これで万事解決ですね☆
・・・・・まぁ、取り敢えず紫とかいう人には少しお話しなきゃ行けないみたいですけどね〜。
◇◇◇◇
永琳や依姫、月夜見に別れを告げ、豊姫と月を発ってから数時間。
俺は地球に戻って来ていた。
「豊姫、掴まってろ」
「はーい☆」
豊姫を
少し遠いな。
紫は大丈夫だろうか?
まぁ、死にはしないだろう。
「ロマンチックですね~」
「そうか?」
「はい。夜の空をお姫様抱っこされながら飛んでるんですよ?最高じゃないですか〜」
「まぁ、豊姫が良いなら良い」
「えへへ〜」
暫くして、八雲の屋敷が見えて来た。
豊姫を降ろし、屋敷の前に着地する。
門を叩く。
暫くして、門が開いた。
中から出てきたのは見慣れた金髪に紫水晶の瞳の女性。
「ふふ・・・・・霜月、おかえりなさい」
「ああ、ただいま」
「で、霜月。その女は?」
「先生、その人が紫さんですか〜?あ、私は先生の(家族)です☆」
「は?」
「豊姫、その言い方は誤解を招くから止めろ」
「嫌です♡」
「ねぇ、霜月。その女と仲睦まじそうだけど・・・・・私が心配してる間、何していたの?」
「私は先生に膝枕してもらいました☆」
「・・・・・・・・・・霜月、弁解は後で聞くわ。取り敢えず一発殴らせて頂戴」
「理不尽では?」
・・・・・おー、ヤバイ。豊姫の愛が重い・・・・・(やっぱルーレットは最高だぜ!!)
※モチベ的な意味で。書きやすさは劣悪。
▷Material
・霜月(Character)
女誑しな訳では無いが、刺さる人には刺さるらしい。作者的にはヤンデレ製造機にならないか心配。
・豊姫(Character)
愛が重い。ちょっとヤンデレ気味。わかってて態と誤解を招く言い方をしている。実はこの時点での紫より強い。
・紫(Character)
かわいそうなメインヒロイン。もしやネトラレ?!とか思ってる人、流石に、それは、無いと・・・・・思いたい。ヒロイン力の底上げが課題。