東方傭兵譚 〜The Mercenary and the Sage Trail〜 作:文才の無い本の虫
九十九「修羅場みたいだし、退散するとしようかな」
エディ「ええ、そうしましょ。痴情の縺れなんて犬も食べ無いわ」
九十九&エディ「「では、どうぞ」」
作者「殆ど会話やで」
「・・・・・ふーん。霜月、少し外して頂戴」
「お話ですね☆」
「わかった。終わったら何時もの様にスキマで呼んでくれ」
「ええ、わかったわ」
「さて、話しましょうか。貴女には、聞きたいことが沢山あるわ」
「ええ。私も貴女には聞きたいことがあります〜」
◆◆◆◆
「妖怪の賢者、八雲紫。私は、先生のことが好き。大好き。愛してる。抱き締めて抱きしめられたい。先生を独占したい。あの人に独占されたい。先生があの人のことが好きで好きでたまらないの。でも、先生は貴女のことが大切みたい。だから、聞きたいの」
「・・・・・」
「先生の心に居座る貴女は、先生をどう思っているの?」
「そう、ね・・・・・私は、彼を、『黒い鳥』を、霜月を愛してるわ。私を妖怪の賢者ではなく、私として。強さという物差しで見ない。私という個を肯定して大切にしてくれる霜月のことが私は好きよ」
「そう・・・・・貴女は私、か・・・・・八雲紫。私とお友達になりましょう☆」
「は?」
「貴女を殺すのは簡単。けど、それじゃあ先生が悲しんでしまいますし〜。貴女と仲良くしたほうが利点が多いと判断したまでです☆」
「・・・・・そうね、貴女といがみ合うのは得策じゃないわね。良いわ。友達になりましょう、豊姫」
「よろしくね〜。一緒に先生を落としましょ☆」
「あら、貴女は霜月を独占したいのではなくて?」
「したいですよ~。でも、今は未だ無理そうです。だけど、幸い私達には永遠の時間があるので☆・・・・・私は待ちます。何時かは先生は独りになりますから。私は独りになった先生を慰めてあげて、ゆっくりとゆっくりと私から離れられないように、愛してあげるんです♡ それで先生をぐちゃぐちゃにして、ぐちゃぐちゃにしてもらって、愛して、愛されて、ずっとずっと二人で居るんです☆ 幸い、私よりも強いのは先生位ですしね。ですから、貴女が
「・・・・・貴女、歪んでるわね。妖怪の私が言えたことではないけれど」
「歪んでるのは自覚してますよ〜。でもね、時間って残酷なんですよ。私は数千数万と先生と会えなかっただけでこんなに歪んでしまったんですから☆」
「霜月が帰ってこれたのは奇跡ね・・・・・」
「まぁ、そんなことは置いておいて!!先生が此方で暮らしていたときのこと、教えて下さい〜」
「ええ、良いわよ。代わりにそっちでのことも教えてくれるかしら?」
「勿論☆」
「・・・・・長いな」
『女同士の話は長いと相場が決まっている。諦めろ』
※紫と豊姫が話し始めてから十時間が経過
◇◇◇◇
豊姫と紫が話し始めてから3日。
漸く俺は紫に呼ばれ、自宅に戻って来ていた。
此処、俺の自宅だよな?
「おかえりなさい、せーんせ☆」
「霜月、長引いてしまって済まなかったわね」
「ああ。それにしても随分と仲が良くなったみたいだな」
「はい、紫とは友達になったんですよ〜。あと、私当分の間此処に住みますのから。幻想郷に関しても協力しますよ☆」
「助かる」
「取り敢えず、霜月。貴方のご飯が食べたいわ」
「私も食べたいです☆」
「では、腕によりをかけようか」
そうして、豊姫が住む様になったのだった。
「そう言えば、豊姫の有給ってどれぐらい取ったんだ?」
「ざっと2千年位ですね☆(あと別途に月夜見様から「奴を捕まえるまでは有給扱いにしておいてやろう。別に産休でも良いぞ?」って言ってましたね)」
◇◇◇◇
「漸く、ね」
「漸くですね☆」
「ああ、漸くだ」
俺と紫、それに豊姫は上空から一帯を見渡す。
妖怪達が多く暮らす大きな山に、向こうには大きな湖、また別の場所には大きな人里。
森や山々に囲まれた風景が広がっていた。
それは、八雲紫が目指した理想郷。
人と妖怪、本来交わらない者同士が苦楽を共にする小さな世界。
紫と霜月と豊姫と、人と秘神と半獣と、その他諸々の努力の結晶。
「ふふ、綺麗ね」
「ああ、でもここからだ」
「ええ。まだまだ問題は沢山あるわ」
「取り敢えず、宴会でもしましょう☆」
「そうね・・・・・取り敢えず―――――幻想郷へようこそってところかしら?」
今、此処に龍神の承認を受け、新たな秘境が誕生した。
名を―――――幻想郷。
数多の物語は、ここから始まるのだ。
・・・・・筆が乗る、内容薄い、どうしよう(五七五)次回、新章突入!!
▷Material
・豊姫(Character)
何故か本の虫印の
・幻想郷(Place)
五体の賢者が創設した人と神秘が共存する秘境。自浄作用や賢者が死んでも回るように作られている。