東方傭兵譚 〜The Mercenary and the Sage Trail〜   作:文才の無い本の虫

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作者「傭兵譚の世界線はFate要素多めで、物語の展開次第では面白いことになる予定」

作者「そして言っておく・・・・・此処の永琳はガチで完全無欠のチート(接続して成るのはもうちょっと後ですが)」

永琳(■■接続)「あら、失礼ね」

作者「すいません、第四の壁を越えて来るキャラはもうお腹いっぱいなんです帰って頂けると嬉しいのですが・・・・・」

クランドール「始めまして久しぶり、永琳友達になろー!!」

永琳(■■接続)「あら、クランドール。久しぶりね・・・・・あら、今は始めましてかしら?」

作者「・・・・・うっ、胃が」

エディ(後期型)「・・・・・胃薬いる?」

作者「いる・・・・・あれ?後期型?っていうか優しい?!」

エディ(後期型)「苦労してるのね・・・・・」


※この前書き後書き時空は本編とは5割しか関係はありません。ご注意下さい。


作者&エディ(後期型)「「では、本編をどうぞ」」






2「森の賢者」

 

 

 

 

森の深部にぽつりと建つ寺のようにも神社のようにも見える建物。

 

その建物の中で『黒い鳥』は『森の賢者』と話していた。

 

『黒い鳥』は『森の賢者』に自身が話せることを洗いざらい話した。彼女の「洗いざらい吐け(意訳)」という視線と周りに展開された魔法陣(盛大な歓迎(脅し))に折れたとも言う。

 

 

「――――――成程ね『黒い鳥』、仕事よ」

 

 

好都合だと『森の賢者』は美しく微笑む。

 

それを見て、『黒い鳥』はその笑みがとても危険なものだと直感する。

 

 

「・・・・・内容は?」

 

 

「私の護衛(小間使い)よ」

 

 

『黒い鳥』は先程の盛大な歓迎(脅し)から『森の賢者』の技量を弾き出し、彼女が言った護衛に含まれる意味(副音声)を正確に読み取った。

 

 

「要するに小間使いか」

 

 

「ええ、『黒い鳥』。貴方の話を聞いた限りでは傭兵(便利屋)ってそういうもの(要するに小間使い)でしょう?」

 

 

「笑顔で吐く台詞じゃないな」

 

 

見た目は絶世の美女である『森の賢者』は『黒い鳥』の言葉にくすりと笑う。

 

 

「そうねぇ、受けてくれないなら貴方を私の人形にしてあげても良いわよ?光栄でしょう?」

 

 

「遠慮させてもらう」

 

 

「なら受けるわよね?『黒い鳥』」

 

 

『森の賢者』は周囲に魔法陣を展開し、『黒い鳥』に問う。

 

・・・・・逃げ道が無い。まぁ、別に渡りに舟だから断る理由は無いのだが。

 

『黒い鳥』はため息をつき、『森の賢者』を見た。

 

 

「ああ、受けさせてもらう。条件はこれで良いか?良かったら"同意する"と言ってくれ。それで契約は成立する」

 

 

『黒い鳥』は能力で羊皮紙を取り出し、ペンを走らせる。

 

『森の賢者』は『黒い鳥』が書いた契約書受け取る。

 

 

「あら、器用ね・・・・・うん、良いわよ。"同意する"わ」

 

 

契約書を読み、『森の賢者』が同意する。

 

『黒い鳥』が作成した契約書に『森の賢者』の名前が浮かび上がる。

 

『黒い鳥』はそれを確認し、契約書を丸めて能力で仕舞い込んだ。

 

 

「契約成立だ。これから宜しく頼むよ、依頼主殿。で、何と呼べば良い?」

 

 

「私のことは呼び辛いだろうから永琳で良いわよ。さぁ、早速仕事よ、ナナシ。着いてきて頂戴」

 

 

「了解した、永琳」

 

 

 

 

 

◇◇◇◇

 

 

 

 

「十二本目」

 

 

「ア゛ア゛アアアアァ!!」

 

 

産まれたての赤児の様な悲鳴。

 

普通の人間なら少しは罪悪感に顔を顰めるだろうが、『黒い鳥』には罪悪感など微塵も存在せず、次のマンドラゴラを掴む。

 

 

「十三本目」

 

 

「イ゛ヤ゛ア゛アァ!!」

 

 

「十五本目」

 

 

「ア゛ア゛アアアアァ!!」

 

 

「十六本目」

 

 

「オ゛ソヴァレゥ゛!!」

 

 

暴漢に襲われたおばさんの様な悲鳴。

 

『黒い鳥』は何か可笑しくないか?と思いながら次のマンドラゴラを掴んだ。

 

 

「十七本目」

 

 

「ア゛ア゛アァイ゛ヤ゛ア゛チ゛カアァ゛ンヨヴォ!!!!!!」

 

 

「・・・・・流石に長い」

 

 

『黒い鳥』は『森の賢者』・・・・・もとい永琳に言われて黙々とマンドラゴラを引き抜いていた。

 

『黒い鳥』の抜いたマンドラゴラを検分していた永琳は少し声を弾ませて言う。

 

 

「一旦止めて良いわよ・・・・・あら、今日は良質なのが多いわね。嬉しい誤算だわ」

 

 

「ふむ・・・・・永琳、コレは何に使うんだ?」

 

 

『黒い鳥』は未だ「ツ゛ウヴォー・・・・・」と鳴きながら痙攣しているかのように葉を揺らす人面緑色人参(十七本目のマンドラゴラ)を指して問う。

 

 

「乾燥させて魔法薬の原料にするわ。そうそう、後で貴方に試飲してもらうから」

 

 

「副作用で死ぬとかじゃなければ良いぞ」

 

 

「大丈夫よ・・・・・精々、味覚が一時間程度使い物にならなくなるだけよ」

 

 

永琳少し顔を顰めて嫌な記憶を思い出す様に言う。

 

・・・・・永琳は此れ迄一人だった筈。と『黒い鳥』は首をひねり、一つ永琳へ確認する。

 

 

「もしかしなくともそれは実体験か?」

 

 

「ええ。貴方もあの地獄を味わって頂戴」

 

 

「・・・・・部下は上司を選べ無いと言う例だな」

 

 

「あら、失礼ね。騙して貴方を殺そうとする上司よりはましでしょう?」

 

 

「それはな」

 

 

『黒い鳥』は自身が有名になり始めた頃に受けた依頼――俗に言う「騙して悪いが」――を思い出しながら頷く。

 

・・・・・あの時は面倒だったな。依頼主も焼き尽くしてしまったから報酬は回収出来なかったし。

 

因みにその任務で付いた通り名――何もかもを黒く焼き尽くす、死を告げる鳥――が『黒い鳥』である。

 

永琳は赤と青の法衣の袖から布を取り出し、計十七本のマンドラゴラを包む。

 

 

「さて、これぐらいで良いわ。帰りましょう」

 

 

「了解」

 

 

『黒い鳥』は頷き、立ち上がる。

 

そうして永琳の後を追い、屋敷への帰路につくのだった。

 

 

・・・・・だが、『黒い鳥』はまだ知らない。この先に、苦行が待っていることを。『黒い鳥』は後に「最初の永琳は凄く壊滅的だった(生活力的な意味で)」と語ったという。

 

 

 

 

 

◇◇◇◇

 

 

 

 

屋敷に帰り、永琳に使っても良い部屋を尋ねた後。

 

『黒い鳥』は目の前に広がる惨状に言葉を失った。正直言って殺し辛い死徒を相手する方が何倍もマシと思える。

 

 

「・・・・・永琳、お前の部屋汚いな。汚部屋以上だ」

 

 

流石に『黒い鳥』も雇い主でこれから世話になる――この様子では『黒い鳥』が、お世話する事になるだろうが――家主である永琳に苦言を呈する。

 

 

「失礼ね・・・・・片付けが出来ないだけよ」

 

 

永琳は目を背けた。

 

『黒い鳥』はため息をつき、取り敢えず目の前に広がる地獄を片付けるためのプランを立て始める。

 

 

「永琳、後で片付けの練習しよう・・・・・せめて自室ぐらいは綺麗に保てるようになれ」

 

 

「・・・・・善処するわ」

 

 

ああ、時間が掛かりそうだ・・・・・。

 

『黒い鳥』の依頼は、まだ始まったばかりである。

 

 

――そう、始まったばかりな故に『黒い鳥』はまだ永琳の欠点を把握し切れて居ない。

 

地獄は・・・・・これからだ。

 

 

「・・・・・?」

 

 

「どうしたのかしら?」

 

 

「いや、何と無くとてつもなく嫌な予感がしたんだが・・・・・」

 

 

頑張れ『黒い鳥』ッ!!

 

傭兵と言うより家政婦では?とか言ってはいけないッ!!

 

そう・・・・・遠い未来の永琳の弟子の生活力がどう育つかは君に掛かっているのだッ!!(ヤケクソ)

 

 







・・・・・ごめんなさい、ウチの永琳はどの世界線でもポンコツが入っているのです。



▷Material

・八意永琳(Character)
天才。突然発生した人の形をした神様の様なナニカ。森の中で服も生活基盤も全て彼女が作り上げた。赤と青の服を好んで着る。本名の☓☓は基本的に発音出来ない。思いの外、人間味(駄目人間臭)溢れる女性。息をするように脅しを使うがこの時代で手加減躊躇なぞすればすぐ死ぬこともザラにある。彼女にも弱い頃があった様だ・・・・・。

・ありとあらゆる薬を作る程度の能力(Ability)
八意永琳の能力の一つ。薬を作るという作業の過程を飛ばす能力。無から創造することも出来るが永琳の力の消耗が激しい。実は量さえ揃えば材料は何でも良いらしい。永琳は急を要さない限り薬は自身の手で調合する。

・マンドラゴラ(Plant)2ページ目
その声をにはバリエーションがあり、長く複雑な程素材として良質だとされる。「犯される」とか「痴漢よ」とか「通報」とか空耳したりするがマンドラゴラ自体は縦に裂けて増えるの無性単体生殖である。
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