東方傭兵譚 〜The Mercenary and the Sage Trail〜   作:文才の無い本の虫

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エディ「うん?これは・・・・・なになに、プロット?」

作者「時間がなくとも!!私は自身の書きたいものに正直でありたいッ!!」(爆死)

エディ「頑張ってね・・・・・」


※彼女はオスマンサスとトルロックダウンとは違うエディです(違う部分→普通に優しい)


作者「正直言ってネタ回で繋ぎ回」


作者&エディ「「では、どうぞ」」





4「出会い」

 

 

 

「うーん、暇ね・・・・・」

 

 

ぐでり、と机に突っ伏しながら永琳は言う。

 

 

「まぁ、一千万年も森の中で引き籠もってればそうなるだろう」

 

 

『黒い鳥』はやれやれ、と首を振り自明の理だと指摘する。

 

すると永琳は少し身体を起こし、考える素振りを見せる。

 

 

「・・・・・そうね、旅に出ましょうか」

 

 

「いきなりだな」

 

 

「長生きのコツは刺激を求めることよ」

 

 

その無駄にキリリとした永琳に『黒い鳥』は少し呆れ、まぁ何時ものことかと頷いた。

 

 

「・・・・・そうか」

 

 

「一日で準備するから貴方も・・・・・貴方には準備必要無かったわね」

 

 

「ああ。容量は余るほどあるからな。私物は全部"内側"に突っ込んであるよ」

 

 

『黒い鳥』は『到達者(一つの世界)』である故に内側に無限の容量を持つ。

 

因みに【保存する程度の能力】はこの性質に統合されてしまったのを『黒い鳥』は嘆いたが、結構使い勝手が良かった為、自身の持ち物は全て"内側"に仕舞っている。

 

 

暫く永琳は黙考し、口を開いた。

 

 

「そうねぇ・・・・・面倒臭いから永遠亭ごと持っていきましょう」

 

 

「方法はあるのか?」

 

 

「今作るわ。不測の事態に備えて量子変換は魔術と機械のハイブリッドにしましょう。動力は・・・・・コレで良いわね」

 

 

永琳が無造作に置かれていた赤いガラス玉の様なものを拾い上げる。

 

『黒い鳥』はその赤いガラス玉から周囲が吹き飛ぶレベルのエネルギーを察知し、顔を引き攣らせた。

 

 

「・・・・・あえて聞くがそのヤバそうな赤い球体は一体何だ?」

 

 

「貴方の渦を参考にして作った永久機関。そうねぇ、SuperSpyral・・・・・S2機関ってところかしら」

 

 

『黒い鳥』の脳裏にふと(何処ぞの『愉快犯』の干渉により)一つの壮大な神話(新世紀エヴァンゲリオン)が浮かぶ。

 

 

「何かソレが存在してると何時か面倒臭い計画の鍵になる紫色の巨人(人造人間エヴァンゲリオン)が造られる気がするのだが・・・・・」

 

 

その言葉に永琳はやれやれと頭を横に振り、言う。

 

 

「やけに具体的ね・・・・・でも貴方の渦もそう云う類のモノ(スパロボや聖闘士星矢)でしょう?」

 

 

『黒い鳥』のの脳裏にぱっと(また、何処ぞの『愉快犯』の干渉により)『俺の右手が!!』と叫ぶ巨人(ゴッドガンダム)や『俺のコスモよ、奇跡を起こせ!!』というイメージ(フェニックス一輝)が浮かぶ。

 

 

「断じて違う」

 

 

「・・・・・そう言えばそうね。貴方の渦は自己完結しているもの。永久機関と言うより一つの世界ね」

 

 

「そんなことより、準備は良いのか?」

 

 

「あらうっかり」

 

 

『黒い鳥』に指摘された永琳は自室に戻り、準備――とは言え容れ物を作るだけなのだが――を始めた。

 

一方、『黒い鳥』は数日振りに訪れた永琳の自室の惨状に頭を抱えた。

 

何時になったらこの片付け下手は直るのか、と。

 

 

「永琳・・・・・床が見えないんだが?」

 

 

「片付けておいて頂戴『黒い鳥(小間使いでしょう?)』」

 

 

「はぁ・・・・・承知した。まったく人使いの荒い雇い主殿だよ」

 

 

「・・・・・人?貴方が?」

 

 

「些か酷く無いか?」

 

 

・・・・・時間をもて余した『黒い鳥』は散らかっていた永琳の部屋を片付けて時間を潰した。

 

 

 

 

 

◇◇◇◇

 

 

 

 

青白い光に包まれ、永遠亭が量子に変換され、永琳の持つ小箱に格納された。

 

それを見届けた永琳は、小箱を懐に仕舞うと、近くの木に寄り掛かって待っていた『黒い鳥』に振り返って言う。

 

 

「さて、行きましょうか」

 

 

「ああ・・・・・で、何処へ行く?」

 

 

「そうねぇ、風の征くまま、かしら」

 

 

「そうか。じゃあ、行こう」

 

 

「ええ」

 

 

永琳と『黒い鳥』は歩き出す。

 

片や赤と青の法衣、片や()のロングコート。この時代にそぐわぬ二人は、緑の自然の中をゆっくりと歩く。

 

 

ふと、風が吹き、永琳が目を細くする。

 

 

「・・・・・良い風ね」

 

 

「どうした?」

 

 

「何か面白い出会いがある・・・・・そんな予感がしたのよ」

 

 

「曖昧な予感だな・・・・・だが、偶にはそう云うのも悪く無い。だろう?雇い主殿?」

 

 

「ええ、そうね・・・・・面白い未来が見えたわ。その為に、働いてもらうわよ?『黒い鳥』?」

 

 

「ああ、勿論だとも」

 

 

・・・・・但し、後に『黒い鳥』は語る。ちょっと流石にコレは護衛(小間使い)と言えるのだろうか?と。

 

 

 

 

 

◇◇◇◇

 

 

 

 

ある日のこと。

 

旅――とは言ってもひたすら歩いて疲れたら休むの繰り返し――をしている途中で、(何時もの永琳の無茶振りで)『黒い鳥』が川に魚を取りに行った時に永琳の目の前に長い黒髪の女が現れた。

 

 

「済まぬ、貴が『森の賢者』であっているか?」

 

 

「ええ、貴女は月夜見ね?」

 

 

永琳は全てを知っているかの様に――いや、知っている――言う。

 

 

「その通りだ、『森の賢者』。妾は月夜見。貴に頼みがある」

 

 

「『都』の設立で合っているかしら?」

 

 

「ああ。お母様が言った通りだな。受けてくれるか?」

 

 

「良いわよ。先ずは場所を整えましょうか」

 

 

「時間が掛かるぞ?妾の眷属を呼んだほうが良いか?」

 

 

「いいえ、大丈夫よ。丁度良い小間使い(重機)がいるから」

 

 

と、言うやり取りが『黒い鳥』の預かり知らぬところで交わされたのが数時間前。

 

『黒い鳥』は、永琳が作成した巨大都市の外壁を組み立てていた。一枚の重さにして数千t。

 

 

「・・・・・俺は大工じゃ無いんだがな」

 

 

そうぼやきながら『黒い鳥』はテキパキと外壁を組み立てていく。

 

時間にして三時間後、『黒い鳥』の尽力により、外壁は完成したのであった。

 

 

「・・・・・まさか、こんな短時間で『都』の原型が出来るとは」

 

 

「永琳、この幼女が月夜見?」

 

 

「ええ」

 

 

「なっ?!妾の幻術が効いてないだと?!・・・・・って何だこの濃密な死の香りは?!死神か何かか?!」

 

 

「そうねぇ、(敵対者にとっての死神という意味では)間違っては無いわね」

 

 

「・・・・・それを従えている貴は何者だ??」

 

 

「唯の天才美女よ」

 

 

「そ、そうか・・・・・」

 

 

「・・・・・はぁ」

 

 

『黒い鳥』は大きなため息を吐いた。

 

 

 

 

 








・・・・・この時代に労基は無いのです!!



▷Material

・月夜見(Character)
龍神が産み出した神の一柱。戦闘は死ぬ程苦手。本人曰く天照とは設計思想が違うとのこと。『都』の建設のために龍神の助言のもと、『森の賢者』に協力を要請した。本来の見た目はつるぺたすとーんな幼女らしい。(通常は威厳を出す為に身長を1メートル程盛っている)

・『愉快犯』(Character)
『観測者』第二位。別名『世渡り上手』。その呼び名の通り、愉快犯。善悪関係無く面白そうなことに目が無い。観測者第三位『白黒』の妹。作者曰く困った時は『愉快犯』か『賽』を出せばどうにかなる、とのこと。

・『観測者』(Word)
世界樹間の移動できる存在。時間の概念はそれぞれ異なる。位階が高い程全知全能に近いとも。

第一位『賽』
第二位『愉快犯』
第三位『白黒』
第四位『賢者』
第五位『編集者』
第六位『ー空席ー』
第七位『ー空席ー』

つい最近、『無貌神』が『御阿礼の子』と共に歩く為に冠位を返上し、『銀木犀』が消滅した為に空席が出ている。

・『到達者』(Word)2ページ目
求道の極致。己を道とする者。一つの世界への到達者。個にして全。一にして世界。自己のみで完結している故に唯の世界よりも高い世界としての強度を有する。『観測者』とは似て非なるもの。

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