ARMORED CORE VI 戦車道の少女達 作:くろがね四駆
エアちゃん可愛すぎてヤバい。
ウォルターパパ戦泣きながら倒した。
失踪
――ルビコンの解放者、独立傭兵レイヴン。
彼は燃え滓の状態であったルビコン解放戦線に、再び火をつけ立ち上がらせた。
これにより戦力の大半を失った企業のアーキバスグループは、ルビコンからの全面撤退を表明。
レイヴンの仕事は、一区切りついたかと思われたが…………。
「…………」
――復興していくルビコンの都市、だがレイヴンは都市ではなく、かつての重要交易要衝であった"壁"に立ち寄っていた。
なぜレイヴンが再び"壁”にやってきたのか、今や解放戦線の役目は終わり壁への重要性は無くなっている。
一年も経たずに"壁"は多くの人々が訪れている、どれも元解放戦線の兵士達であった。
かつての激戦を思い出す者、観光で訪れる者、此処で戦死した兵士達への弔う為に訪れる者など様々だ。
レイヴンは、後者の理由であった。
「……ラスティ、今年も花を持ってきたぞ」
向こうにある"壁"を背に、一つの墓石が建っていた。
墓石に書かれた名前は"ラスティ"。
レイヴンの戦友、ルビコンを守った一人の狼の墓石であった。
「来年も花を持ってくる、ルビコンの復興……見届けてくれよ」
墓に背を向け、"壁"を後にしようとした時、友人の声が聞こえた。
ルビコニアンの"エア"、コーラルという生体物質の中に発生し生まれた"実体のない少女"のような存在。
『レイヴン、一つ質問なのですが……』
エアは不思議そうにレイヴンに話しかける。
『どうして貴方は、再手術をしないのですか?』
――レイヴンの足がピタリと止まる、それでもエアは話を続ける。
『既に大量の金があります、ウォルターも言っていた通り……普通の人生に戻れるのでは?』
第四世代の強化人間は不安定で、レイヴンは強化人間になったことにより感情という機能を失っている。
しかし再手術すれば、ごく一般的な生活に戻れるのだ。
レイヴンは多くの仕事をこなした、だから再手術できる金額を持っていたのだ。
「……再手術か。 俺としては、そんな事より別の方法で使いたいと思っている」
『ルビコンの復興の為にですか?』
レイヴンはアーキバスグループ全面撤退後、ルビコンの復興に協力していた。
ルビコン解放戦線の実質的指導者だったフラットウェルからは感謝の言葉を送られている。
だがレイヴンが再手術をしない理由はもう一つあった。
「ああ、それに再手術なんかして……エアと会話できなくなるのは嫌だしな」
『……ありがとうございます、レイヴン』
「感情なんてなくても、生きる方法はいくらでもある」
そう言ってレイヴンは、ラスティの墓を去り"壁"を後にした……。
――それから数週間後、解放戦線の思想的指導者だった師父ドルマヤンから
「技研都市から解析不明の物質の反応があった。 独立傭兵であったレイヴンに調査をお願いしたい」
その要請を受けてレイヴンは自身のAC機体に乗り込み、技研都市の反応があった場所に向かっていた。
『反応があったのは、この辺りのはずですが……』
「もう一度反応を確かめてくれ、エア」
『わかりました、少し待っていてください』
反応を確認している最中、レイヴンは遠くで何かがこちらに向かっているのを発見した。
「……エア、遠くから誰かが向かってきている、機体からして大豊……レッドガンだ」
『一度様子を見ましょう、レイヴン』
「了解した」
レイヴンに向かってきている機体、それはレッドガンの残党であった。
しかし様子がおかしい、それにレイヴンは向かってきているレッドガンの機体に見覚えがあった。
機体に乗っている人物の正体は、すぐに明かされた。
「っ!? 貴様……G13、レイヴンか?」
「レッドガンG6……レッドか?」
よく見ると、レッドの機体はボロボロであった。
この状態を見るに、ただ事ではないとレイヴンは感じた。
「ベイラムは撤退したはずだ、何があった?」
「……やはりベイラムは撤退していたか、では貴様と戦う理由もない」
――その時だった、レッドの後ろから謎の球体型の物体が現れた。
『レイヴンっ! 離れてください!』
エアがレイヴンに急いで伝える、しかし既に遅かった……。
球体型の物体は何も見えなくなるほどの眩しい光を二人に浴びせた。
「なっなんだ――――!?」
「これは――――」
――独立傭兵レイヴン、技研都市にて謎の光に包まれて消息を絶った。
その後、解放戦線の元兵士達は、レイヴンの捜索に着手したが……遂には見つからずに捜索は中止された……。
西住まほ……なんと綺麗な方だろう、素敵だ……。