ARMORED CORE VI 戦車道の少女達   作:くろがね四駆

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やっぱりエアちゃんは銀髪だと思うんですよ、ご友人。



実体

 ――光に包まれて、レイヴンとレッドは気を失っていた。

 しかし何故か二人は機体から離脱されて、地べたに横たわっていた。

 そして先に目が覚めたのはレイヴンであった。

 

「うぅ……気を失っていたのか。 それに何故、機体から離れてるんだ……?」

「目が覚めたのですね、レイヴン」

「……うん?」

 

 聞きなれた友人(エア)の声、だがおかしい、レイヴンはすぐに違和感を感じた。

 あからさまに脳波からの声ではなかった。

 

「こっちです、レイヴン」

 

 レイヴンは声のした方へ振り向く。

 そこには銀髪のセミロング、丁度いい身長、クールなイメージを感じる目つき……。

 見たことがない少女が立っていた。

 

「……エアか?」

 

 レイヴンの反応に、少女は軽く驚く。

 

「どうしてわかったのですか? 流石にすぐには理解しないと思っていたのですが……」

「友人を間違える馬鹿があるか?」

 

 その言葉で、エアは顔を少し赤らめる。

 だが丁度、レッドが目を覚ました。

 

「うん……? ハッ!? 此処は何処だ、あからさまにルビコン3ではないようだが……んん?」

 

 レッドは、レイヴンと実体化したエアに視線を移す。

 しかも機体から離脱している状況を含めて、若干の沈黙が続いた。

 

「G13……だな多分。 しかし……この少女はいったい?」

「……レイヴン、おそらく説明が必要のようです」

「ここまできたら教えてやれ、エア」

 

 

 

 ――レッドにエアの事を説明し終えたが、レッドはとんでもない話を聞いたような顔をしていた。

 

「おい大丈夫かレッド?」

「あ、ああ……しかしG13、俺は企業側なのであまり言えん立場だが……、貴様は大きな決断をしてルビコン3を守ったのだな」

「……そう言って貰えると助かる」

 

 レイヴンはある人物を思い出し、決断を尊重したレッドに礼を言った。

 しかしレッドは、一つ疑問に思っている事があった。

 

「だが、なぜこの娘は人になっているのだ?」

「……私にもわからないのです、気がついたらこの姿に……」

「ふーむ……」

 

 一旦話を区切って、レッドは辺りを確認する。

 何故か自分達の機体が無くなっており、しかも今いる場所が自然あふれた場所という事が唯一の情報であった。

 

「しかし、此処は何処なのだ? ルビコン3でないのは間違いないが……」

「俺も起きたばかりでわからん」

「……確かエアだったか、その状態で生体反応などは探すことは出来んのか?」

「確かに、ではやってみましょう」

 

 座っていたエアは、立ち上がり集中を開始する。

 するとエアの周囲に少し赤い光が現れる、これは間違いなくコーラルであった。

 この時にレッドは、エアの言っていた話が事実だと確信したという。

 

「……出来ました。 向こうの山に複数の生命反応です」

「敵か?」

 

 レイヴンが言う、エアは首を横に振った。 

 

「機体反応はありません、何かを探しているように見えます」

 

 ――機体反応はない、つまり複数の生命反応は生身だという事だ。

 するとレッドが立ち上がり、座っているレイヴンに言う。

 

「行ってみるしかあるまい、敵出なければ情報を聞き出せるかもしれん」

「そうだな、行くぞエア」

 

 

 

 三人が山へたどり着くと、向こうから複数の足音が聞こえる。

 すぐさま茂みに隠れて様子を伺う。

 

「……来たぞ、数は4人だ」

「あれは、まだ学生じゃないか……。 どうしてこんな山の中にいるのだ」

 

 少女達はレイヴン達が隠れている茂みを通過する。

 その時、会話の内容が聞き取れた。

 

「ねえ、本当にこんな場所に戦車があるの~?」

「はい……錆びた匂いがしたので、こちらにあるかと」

「遂に戦車が見つかるんですね、楽しみです!」

「皆、足元に注意してね」

 

 ……少女達はレイヴン達に気づかず、向こうへと行った。

 そして気配が無くなった後、レイヴン達は茂みから出てきた。

 

「G13、あの少女達はなぜ戦車を探していたのだ?」

「……何かの兵器の部品にするんだろうか?」

 

 二人が考えていると、エアが何かに気づいて口を開く。

 

「待ってください、周囲に機体反応あり……これは、二人の機体のようです」

「本当か!?」

「ふむ、なら優先順位は俺達の機体だな」

 

 三人は優先するものを情報から、自分達の一部(AC)に切り替えた。

 そして三人は、機体反応があった場所へと向かう。

 

 

 

 

「…………?」

「西住殿、どうかしましたか?」

「いや、誰かの声がして……」

 

 一人の学生は後ろの方を見続ける、しかしもう聞こえた声はしない。

 

「戦車を探している別の生徒じゃないでしょうか?」

「……そうだよね、じゃあ戦車探そっか」

 

 自身の気のせいと思い、少女は再び戦車を探す。

 ……しかし気のせいではなかった。

 

 少女達を追っていたのは……意思のない者達であった。

 

 

 





 
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