ARMORED CORE VI 戦車道の少女達   作:くろがね四駆

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敵襲

 

「これは……」

 

 ――レイヴン達は、機体反応があった場所へと到着した。

 そこに待っていたのは、正真正銘のレイヴンとレッドのAC機体であった。

 レッドは念のため、周囲から機体の状態を確認する。

 

「うむ、間違いない……俺達のAC機体だ」

「……そうみたいだな」

 

 しかし、ACというだけあって大きすぎる。

 木よりも背が高いのだから目立ちすぎている。

 そんな機体が2機、目立ちすぎているのも気になるが、どうして此処に置いてあるのか。

 レイヴンは様々な理由を考えたが、わからずにいた。

 

「何が何だか未だにわかっていないが、機体と再会できたのは幸運だったな」

 

 レッドが安心したように息を吐く。

 

「とにかく、機体が動くか確認しないと…………」

 

 

『キャァァァァァァァァ!!!』

 

「「!!」」

 

 ――遠くから悲鳴が聞こえる、場所を考えると先程の戦車を探していた少女達が、悲鳴の正体であることは間違いなかった。

 

「聞こえたなG13! 少女達が危険だ、機体に乗るぞ!」

 

 レッドが急いで機体をよじ登りコクピットに乗り込む。

 

「動くかもわからんが、行くしかなさそうだ」

 

 レイヴンも機体に乗り込む、すると急に頭の中からエアの声が聞こえた。

 

『……レイヴン、聞こえますか?』

「エアか、元に戻ったのか?」

『先程わかったのですが、どうやら此処では人とコーラルの姿を自由に変えられるようです』

 

「な、なんだ!? エアの声が聞こえてくるのだが!?」

「レッド、エアの声がわかるのか?」

 

 急なエアの声に驚き戸惑っているレッドを見て、エアは説明する。

 

『どうやら技研都市で包まれた光は、少しコーラルが混じっていたようです。 それでレッドも聞こえるようになったのでしょう』

「そ、そうなのか……?」

 

 ……エアがレッドと会話をしているのを見て、レイヴンはニコリと笑った。

 本人は自然にやった事なので気づいていなかったが、エアは見てしまった。

 

『レイヴン……、感情が』

「ん、何か言ったか?」

 

 ――此処に来た影響か、または少しとはいえコーラルを再び浴びた影響か。

 レイヴンの機能以外の一つである感情が、若干だが戻っていた。

 エアはそれに気づいたのだ。

 

『……いえ、それよりも悲鳴の場所へ!』

 

「わかった、機体は……よし、動ける」

「いくぞ! G13!」

 

 レッドの合図と同時に機体を動かす、システムが戦闘モードに移行した――。

 

 

 

 

「な、なに……!? なんなのこれ!?」

 

 ――悲鳴を上げた少女達が見たもの、それは多数のロボットであった。

 ロボット達は少女達を見て、敵意を出しているのは明白であった。

 

「ロボットみたいだけど……、こんなの見たことが……!?」

「西住殿、皆さん! 逃げましょう!」

 

 一人の少女の言葉通りに一斉に後ろに逃げようとする。

 しかしロボットが空から降りてきて囲まれてしまった。

 

「ど、どうしましょう……」

「っ!? 西住殿、空を見てください!」

「え、あれは!?」

 

 

 ――少女達が空を見た。 空からやってきたのは、悲鳴を聞き駆けつけたレイヴンとレッドだった。

 

「G13! あれは無人MTだ! しかし何処の製品だ……?」

「わからんが、あの少女達を攻撃しようとしてるのはわかる」

「ではすぐに敵勢力を排除するッ! 行くぞG13、攻撃に移れ!」

 

 二人は戦闘態勢に入る、はるかに巨大なロボットを目の前で見ていた少女達は驚愕し目を見開く。 

 

「そのマシンガン、少女達には当てるなよ!」

「わかっている、なるべく爆風も飛ばさないようにする」

『レイヴン、レッド! 敵MT、こちらに気づき戦闘態勢に移行しました!』

 

 敵MTは上昇し、レイヴン達に接近する。

 レイヴンは左手のブレードを構えて、ブーストで速度を上げる。

 敵MTは右手に装備していたマシンガンを構え連射を開始する。

 

「撃ってきたか、だが……」

 

 レイヴンは難なく連射された弾を全て避ける、構えていたブレードが青く光りだす。

 そして敵MTとの距離が近くなった時、敵MTの敗北が確定した。

 ブレードが敵MTを真っ二つにして、上空で爆発を起こす。

 

「無人MTごときにダメージを受ける俺ではない」

 

 それと同時に、レッドも同様に敵MTの撃破を行っていた。

 

「流石だなG13! だがまだ敵はいるようだ!」

『レイヴン、レッド! 敵の連携に注意を!』

「わかった! 俺は右の奴らを撃破する! G13は左の奴らをやれ!」

「了解、撃破する」

 

 

 敵MTがレッドの方に4機向かってきていた。

 レッドガンの末席とはいえ、レッドはアリーナのランクFに登録されている強さを持っている。

 敵MTはブレードを装備していた。

 レッドはそれに気づき、左手のバズーカを構える。

 

「これをくらえッ!」

 

 バズーカから砲弾が放たれる。

 1機の敵MTに直撃し大爆発を起こす、それに巻き込まれてもう1機も撃破した。

 

「あと2機!」

 

 右肩の6連ミサイルを撃ちだし、また1機撃破、そして残りは最後となった。

 

「バズーカ装填完了! もう一発だ!」

 

 再びバズーカを構え、砲弾を放つ。

 だが奇跡的に敵MTに避けられるが、それを想定していたようにレッドは右手のハンドガンを何発か撃ちだす。

 敵MTは撃破され、右からやってきた敵機体は全ていなくなった。

 

「レッド、こちらも全て片付いた」

「全て終わったようだな、では……」

 

 

 

 

 ――場所が変わって、戦闘を一部始終見ていた少女達は、何が起きているかわからなくなっていた。

 

「や、やばくない? あのでかいの向かってきてるんだけど!?」

「西住殿、どうします?」

「……ちょっと様子を見てみようかな、攻撃してくる感じはしないし」

 

 レイヴン達は、少し離れた場所に機体を降ろした。

 機体のコクピットが開き、レイヴンとレッドが機体から降りていく。

 

「やっぱり、人が乗ってたみたい」

「え!? あの二人凄いイケメンなんだけど!」

「いつの間にか、女性の方もいますね」

 

 レイヴン達が少女達に近づく、そしてレッドが口を開いた。

 

「君達、怪我はないか?」

「は、はい。 助けてくれてありがとうございます」

「うむ、いろいろ聞きたい事はあるが……此処では危険だ。 人が住んでいる街はあるか?」

「あ、ですが……私達、戦車を探してるんです」

 

 ――戦車、その単語を聞いてレッドは再度困惑する。

 

「戦車を? 軍隊の兵器ではないか、それを学生の君達が何故……?」

 

 レッドの質問に対し、少女達は驚愕する。

 そして先ほどお礼を言っていた少女がレッドに言う。

 

「あの、もしかして……"戦車道"を知らないんですか?」

 

 

 

「「…………戦車道?」」

 

 

 

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