ARMORED CORE VI 戦車道の少女達   作:くろがね四駆

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 ――此処はレイヴン達が助けた少女達が通っている学園、その内部にある生徒会室。
 眼鏡をかけた少女は、先程から電話に対応していたが、先程から騒々しい。

「河嶋、どうしたー?」
「……会長、先程西住達から電話がありまして」

 生徒会長と思われる少女が、河嶋と呼ばれた少女から報告が上がる。

「戦車が見つかったとかー?」
「いえ、正体不明のロボット達に襲われた……と」
「……それ、本当?」

 生徒会長は先程の気楽な態度をしていたが、ロボットという単語を聞いて雰囲気や態度が変わりだす。

「虚言だと思ったのですが、それを全て破壊した巨大なロボットに助けられたとか……」
「巨大なロボット…………まさか」
「さらには、そのロボットの操縦士2名と仲間と思われる1名が我々と話がしたいそうです」

 河嶋の報告に、生徒会長は考え込む。
 
「会長、どうします?」
「……おそらくその話は本当だよ。 私は、その人達と話がしたい」
「わかりました。 では西住にそう伝えておきます」



邂逅

 

 ――大洗女子学園は騒々しく、目の前に現れた巨大なロボットに驚愕していた。

 もちろんロボットはAC機体の事であり、レイヴンとレッドが操縦して戦車のガレージ近くに置きに来ていたのだ。

 機体を置くことに成功して、レイヴンはコクピットから出てきた。

 

「此処なら邪魔じゃないな?」

「はい、すみません……説明の為に学園まで来ていただいて」

「気にするな、俺達には情報がいる」

 

 他の生徒がAC機体を見てざわついているが、レイヴンはそれを無視してレッドとエアを待つ。

 すると先程の少女よりも、微妙に若そうな少女がレイヴンに近づいた。

 

「あの、あそこにある巨大なロボットって貴方のなんですか!?」

「ん……ああ、あれは俺の操縦している機体だ」

「すごーい! かっこいい!」

 

 少女はそのまま再びロボットを間近で観察しに行った。 

 するとレッドとエアがやってきた。

 

「G13、あの少女と話していたのか?」

「ああ、ACを見てかっこいいと楽しそうに言っていた」

「……そうか、若い頃だと最初は皆そう思う。 俺だって思ってたさ」

 

 二人が話していると、一人の眼鏡の少女が近づいてくる。

 

「お前達が西住達を助けた者達だな?」

「という事は、君が聞いていた生徒会だな?」

「そうだ、私は河嶋桃。 生徒会広報を担当している、よろしくな」

 

 河嶋は三人に自己紹介をする、そしてすぐに河嶋が口を開く。

 

「早速だが、会長がお呼びだ。 案内するからついてきてくれ」

 

 河嶋の案内通りについていくと、生徒会室と書いてある部屋の前にやってきた。

 そして河嶋はノックをして部屋に入った。

 部屋に入ると、そこには生徒会と思われる2人と、先程助けた少女4人が待っていた。

 

「会長、例の3人を連れてきました」

「ごくろーさま、……さて、貴方達が聞いていた3人ですね。 私達の学校の生徒を助けていただき、ありがとうございます」

「いや、礼には及ばない。 流石に生身ではMT機体には勝てんからな、見過ごすのは無理があっただけだ」

 

 MT機体、その言葉が生徒会長の表情を少し変える。

 レイヴンはその変化を見過ごさなかった。

 

「私は大洗女子学園の生徒会長、角谷杏です。 よければ皆さんの名前を教えていただけますか?」

 

「……C4-621、レイヴンと呼ばれている」

「俺はレッドガン部隊G6、レッドだ」

「……エアです、よろしくお願いします」

 

 ――名前を聞くと、杏は目を見開く。

 しかし周りは不思議な名前だという表情になっている。

 この周りの雰囲気の差を見て、流石に何か知っていると思ったレイヴンが口を開いた。

 

「……角谷だったか? お前だけが俺達の名前を聞いて驚いていたが、何か知っているのか?」

 

 レイヴンの質問に、杏は考えたが……。

 結果的に隠し事を言うようであった。

 

「……はい、私は少しですが知っています」

「え、会長?」

 

 河嶋は突然の事に驚く、杏はそれを見てニコリと笑った。

 

「此処にいる皆もちゃんと聞いといて、これはちょっと重要な事だから」

 

 杏の言葉に、少女達は息を呑む。

 そして、杏が放った言葉は衝撃的なものだった……。

 

 

 

 

「……此処は地球です、それも別世界の」

「「――はっ?」」

 

 あまりの事実に、レッドとエアは目を見開き無意識に声を出す。

 部屋にいた少女達もざわついていた。

 しかしレイヴンは、納得したかのように黙っていた。

 

「証拠に、我々の世界では未だ別の惑星には移住できる技術がありません、それにあのACを開発する技術も……」

「会長、あのロボットの事知ってたんですか!?」

 

 思わず河嶋が声を出す、杏は"ごめんごめん"と軽く謝った。

 

「私は中学生の時、家の近くの山に偶然だったけど、何かが落ちてきたのを見た」

「その時、私は何故か気になって山を見に行った。そしたら巨大な機体がそこにはあった」

 

 すると杏は一枚の写真を取り出して、レイヴンに手渡した。

 それにはレイヴンとレッド、エアすらも知っている人物が写っていた。

 

「機体に乗っている人が生きているのを確認した私は、家まで運んで一時期ですが看病をしました。 これは完治したあとの写真です」

「……これは。 おい、レッド」

「なっ!? これは、()()()()()()じゃないか!?」

 

「やはり知り合いでしたか……。 イグアスさんはACの事、MTの事、そして貴方の事を教えてくれました」

  

 杏はレイヴンを見て言った。

 レイヴンはイグアスが自分の事を教えていたのが意外だった。

 

「……イグアスが? 俺に対しての悪口か?」

「あー……いえ、それは絶対に秘密と言われまして」

 

 イグアスが何を言ったか気になるところであったが、杏が本題に戻した。

 

「この件は未だ知っているのは私と家族、そして戦車道連盟のみです」

「戦車道……この少女達から聞いたが、まさか戦車をスポーツにするとは不思議な話だ」

「……そうだな、まあ平和な時代という証だ」

 

 レッドとレイヴンが戦車道について納得しようとしていると、先程の助けた少女が手を挙げた。

 

「ちょっといいですか?」

「君は確か……西住みほ、だったか?」

「はい、実は先程から話している事がいまいちよく理解できなくて…………」

 

 杏以外の生徒が"みほ"の言葉に応じて首を縦に振った。

 どうやら専門的な会話に入ってしまっていたらしい。

 

 

「……では説明しよう。 まず元々俺達が居たのは地球ではなく、開発惑星ルビコン3であり――」

 

 レッドは、これまでの事情を説明していった……。 

 

 

 

 





※レッドの説明は長くなりそうなので割愛します。
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