ARMORED CORE VI 戦車道の少女達   作:くろがね四駆

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残念ながら今回は番外編なので短めですよご友人。


番外編:エアの戦車道生活

 ――ウォルターの手配によって、転校という形で大洗女子学園に入ったエアは早速、戦車道を行うガレージに向かっていた。

 案内しているのは河嶋と、ウォルターの要請に応じた杏であった。

 ある程度の説明を受けながら、エアはガレージに到着する。

 

「着いたぞ、此処が我々の戦車道が使用しているガレージだ。 まあ、もう見たことはあるだろうが」

「此処でしたか、案内ありがとうございます」

「ウォルターさんの手配で、一両の戦車を提供してくれたんだ。 エアちゃんにはそれに乗ってもらうから、よろしくねぇー」

 

 ……ウォルターは、エアが学園で過ごせるように様々な手配をしていた。

 戦車もその一つである。

 ウォルターが提供した戦車というのは、イタリアの豆戦車:L3であった。

 しかし戦車には1人のみというのは存在せず、このL3豆戦車も2人乗りであった。

 

「てなわけで、実はエアちゃんと同じく学校に入った子がいてね、その子と戦車に乗ってもらうからよろしくー」

「私と同じ、ですか……?」

「そーゆーこと、てなわけで……おーい、ツィイーちゃん」

 

 遠くでL3豆戦車を整備していた一人の生徒が、名前を呼ばれたのに気づいて近づいてきた。

 エアは目を見開き驚いた、何しろこの生徒は…………。

 

 

 

「紹介するよー。 知ってるとは思うけど、この子はリトル・ツィイーちゃん。 同じL3に乗る予定なんだよねぇ」

 

 ――まさかのルビコン3にいた解放戦線の一人であった。

 

「会長、コイツが車長になる奴か?」

「そういうことー、仲良くよろしくねー」

 

 そう言って杏と河嶋は持ち場へ戻っていく。 

 するとツィイーがエアを見ると、ニコリと笑って口を開く。

 

「ウォルターさんから聞いてるよ、あのレイヴンをサポートしてたコーラルなんだって?」

「あの、私が見たことがあるツィイーは成人だったのですが……?」

「それがさー、技研都市に謎の反応があるから調査に向かったら、なんか光に包まれてこの世界に来たんだけど……どういうわけか少し幼くなってたんだよね」

 

 この世界に流れ着くとこういう事態もあるのか、そう驚きながらエアは話を聞いている。

 

「企業にいた奴らと組むのは正直嫌だけど……まあ事態が事態だからね、これからよろしく頼むよ」

「はい、よろしくお願いします」

 

 ――丁度その時、近くで同じ戦車道の生徒達が騒がしかった。

 それが気になって、エアは近くにいた生徒のカエサルに声をかけた。

 

「皆さん、何を騒いでいるのですか?」

「え? あ、ああ……空から人が飛んできたんだ」

「人、ですか?」

 

 カエサルが向こうへ指をさす、そこにはチャティが誰かを探していた。

 そしてエアが居るのに気づくと、早めの速度で歩いてやってきた。

 

「……エア、弁当を忘れたな? お前の家に訪れたらウォルターに頼まれてな、これが弁当だ」

 

 チャティは、手に持っていた包まれた弁当箱をエアに手渡す。

 

「そ、そうでしたか……わざわざすみません」

「気にするな、要件は終わった……じゃあな」

 

 エアに弁当を届ける用事を終えると、チャティの背中からロケットエンジンが現れて、RaDのある場所へと飛んでいった。

 その光景を見ていたカエサルが呆然としている。

 

「あ、あれはお前の知り合いだったのか……凄い知り合いだな」

 

 カエサルに対し、エアは苦笑いで返している。

 未だに生徒達が騒いでいる中、冷静にツィイーが口を開く。

 

「確かアイツは、株式会社RaDのシステム担当だったか……?」

「はい、私とレイヴンの知り合いです」

「独立傭兵は顔が広いなー…………」

 

 この世界には色々な奴が流れ着いている、そう思いながらツィイーは整備に戻る。

 

 

 ――こうしてエアの大洗女子学園での生活が始まった。

 最初から豆戦車の車長に任命されたりもしたが、エアは初めての生活で内心胸が躍っていた…………。 

 

 

 

 

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