僕のヒーローアカデミア『Iam a Hero too』観ましたか?
成長した壊理ちゃんのライブ、良かったなぁ
こっちの仮面英雄も少しずつですが進めていきますのでよろしくお願いします
職員室
相澤は自身のデスクでA組の職場体験先が書かれている紙を1枚ずつ確認していた。まだ全員ではないが、今日の内に体験先を決めた生徒が数人いたのでチェックしなければならない
その時、スナイプが相澤の後ろを通りがかる
スナイプ「おっ、職場体験か……」
相澤「あぁ。即決が何人かいたからな」
スナイプ「大事な行事だからな、ちゃんと考えさせろよ。3年の奴なんか今になって後悔してる奴もいるからな」
相澤「そうだな………ん?」
そう言い残し、スナイプは去って行く。確認作業を続けていると、ふとある生徒が書き込んだ希望体験先シートが目に留まった。それはクラスの学級委員長でもある飯田のシートだった
相澤「(こいつ……もっと上の事務所からの指名もあった筈だが………)」
シートには、東京の保須市にある『ノーマルヒーロー マニュアル』の事務所のみ第一希望で記載されていた
飯田は体育祭の最終種目まで進んだ実績を持ち、尚且つ轟同様名の知れたヒーローが家族の中にいるためネームバリューもある。マニュアルも立派なプロヒーローではあるが、まだ設立して間もなくヒーローランキングもあまり上ではないところだった
相澤「(第二希望も第三希望も空白……ピンポイントにここを指名している………)」
相澤はまさかと思った。ちょうどそのタイミングで職員室のドアが開き、1人の生徒が挨拶をしながら入ってきた
相澤「皇か」
創破「相澤先生、職場体験先決まったのでお願いします」
入ってきたのは創破だった。創破は相澤にシートを渡す
相澤「体験先は……ミルコか。随分癖のあるヒーローを選んだな」
創破「そうかもしれません。でもミルコさんの個性を生かした格闘技術が自分に合いそうだなって思ったので」
相澤「そうか、手続きはこっちでやっておく。準備は怠るなよ」
創破「よろしくお願いします。………それと先生、飯田についてちょっと相談があるんですが良いですか?」
飯田の名前を出され、相澤はピクリと反応する
相澤「飯田の兄、インゲニウムがヒーロー殺しに重傷を負わされた事か?」
創破「はい。飯田のシートが偶然チラッと見えて、職場体験先を保須市にあるヒーロー事務所にしてたことが気になって」
相澤「………飯田と話しはしたか?」
創破「少ししましたが、無理して表情作ってる感じです。インゲニウムのことを聞いても『大丈夫だ』とか『心配する必要はない』の一点張りで、それ以上話せませんでした」
相澤「………そうか」
創破「先生、ネットやニュースとかでヒーロー殺しは4名のヒーローを1つの街中で殺害しています。今は保須でインゲニウムだけが襲われたってことは、ヒーロー殺しはまた保須に現れる可能性が高い………飯田はそれを分かって保須に行くつもりじゃあ……」
相澤「………体験先のマニュアルには一応伝えておく。本人が希望している以上、それぐらいの措置しかこっちでは出来ん」
敵討ち。相澤もその可能性は考えていた。それ故に、こっちで出来る措置が体験先への連絡ぐらいしかないことも分かっていた
創破「………そうですか」
相澤「こっちでも出来ることはするつもりだ。お前一人だけが、悩む必要はない。」
創破「ありがとうございます。実は、相澤先生にもう1つお願いがあって」
相澤「なんだ?」
創破はツラツラと相澤にとあることの説明をした。その内容を聞き、相澤は少し驚く。だがすぐに頭を切り替え、冷静に考え事を始めた
創破「やっぱり、難しいですか?」
相澤「限りなくな。だがまったく不可能な話じゃない」
創破「それじゃあ………!?」
相澤「校長やオールマイトには俺から話を通しておく。病院からの返事もどれくらい時間がかかるか分からないが、やってみる価値はある」
創破「ありがとうございます!!」
創破は頭を床に打ち付けるような勢いで礼をした。その姿に相澤は、飯田は良い仲間を持ったなと思った
相澤「気にするな、それで話しは以上か?」
創破「はい。それでは失礼します」
相澤「あぁ、下校時間までには帰宅しろよ」
創破「はい」
創破は頭を下げ、職員室を出ていった。相澤は創破が出ていった扉を見て、過去のことをふと思い出す。今はいない、友人のことを
相澤「……(お前もあれぐらい優しい奴だったよな……白雲)」
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それから数日後、A組はそれぞれの職場体験先へ行く為に都内の駅に集合していた。相澤は最終チェックを済ませた後に、全員に声を掛ける
相澤「コスチューム持ったな。本来なら公共の場じゃ着用厳禁の身だ。落としたりするなよ」
芦戸「はーい!」
相澤「『はい』だ。伸ばすな芦戸」
芦戸「……はい」
相澤「くれぐれも体験先のヒーローに失礼のないように。じゃあ行ってこい」
A組全員「「「「「はい!!」」」」」
大きな返事をした後に、各々が体験先に行くための電車若しくは新幹線に乗るために駅のホームへと足を進める。雄英のヒーローコスチュームを入れている専用バッグ型ケースを手に持ちながら
創破「なぁ、飯田!」
緑谷「飯田君!!」
創破と緑谷はほぼ同時に、1人体験先に行こうとしていた飯田を呼び止める。因みに緑谷と創破の2人以外にも後ろには同じく心配そうな顔をしているお茶子と梅雨、魔理沙の3人もいた
緑谷「飯田君。本当にどうしようもなくなったら何時でも言ってきてね。僕たち友達だろ?」
お茶子「せや!うちで良かったら何時でも電話とかしてきて、飯田君」
蛙吹「私もよ飯田ちゃん。お友達でしょ?」
魔理沙「……何かあったら相談くらい聞くぜ、委員長」
創破「………」
飯田「あぁ、ありがとう……」
飯田はこちらを振り返り、一言だけそう呟いた。そして再び歩んで行く、ところを創破が大声を出して止めた
創破「飯田!!!」
創破は駆け足で飯田の進行方向に回り込み前に立った
創破「飯田」
飯田「……何だい?そろそろ行かないと電車に間に合わないんだが」
創破「分かってる、すぐに済ます」
創破は感じ取っていた。飯田の瞳の奥に潜んでいる悪意を……
今どんな言葉をかけたとしても飯田には何も届かないだろう。だけど、それでも
創破「お前の
止めて悪かったな、と謝り創破も駆け足で自分が乗る電車ホームへと走っていった
飯田「………(
創破が言っていた
飯田「………兄さん」
思い出そうとしたとき、自分が乗る電車が来るアナウンスが流れたため、飯田は急いでホームへと走って行った
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ヒーロー事務所
多くのプロと呼ばれるヒーローは自分の事務所を持ち、サイドキックと呼ばれる相棒ヒーローの何人かと共に日夜街の安全を守っている。それは経験年数や実績があればある程より多くのサイドキックが集まり、周囲への評価に繋がる
年に2回過去1年間の活動をもとに事件解決数、社会貢献度、国民の支持率をヒーロー公安委員会が数値化し『ヒーローランキング』と呼ばれるものを発表している
その頂点に長年君臨しているのがヒーローこそが平和の象徴、No.1ヒーロー オールマイトである
その下にNo.2フレイムヒーロー エンデヴァー
No.3ウィングヒーロー ホークス等がいる
上位一桁のプロヒーロー達はそれぞれ立派なビルの中に事務所を構えている。だが1人、ヒーロービルボードチャートの上位に毎回ランクインしているにも関わらず、事務所もサイドキックも持たず日本中を駆け回りながら1人活動を行っているヒーローがいた
創破「ここだな」
電車とバスを乗り継ぎ創破がやって来たのは、ヒーローの戦闘服やサポートアイテムを開発している研究施設の1つである
ここでは実際にヒーローが開発されたばかりのアイテムを利用し、敵退治や自然災害のシミュレーションを行うことが出来る簡易版USJのような場所も管理している。そのため敷地はとても広く、そこで働く研究員は数百人もいる
「待ってたぞ!!お前が皇創破だな!!」
研究所入り口に堂々と腕を組みながら仁王立ちしている女性がいた。小麦色の肌に長い白髪、赤く鋭い目つきに兎のような長く白い耳。そして、戦闘服越しからでも分かる鍛えぬかれた身体
この女性こそ、創破が指名した職場体験先のヒーロー。日本の女性ヒーローNo.1 ラビットヒーロー ミルコである
創破「はい!!雄英高校から来ました、皇創破です!!よろしくお願いします!!」
ミルコ「おう!!それじゃあまず、私に着いてこい!!」
創破「あ、はい!!」
そう言いミルコは研究所の中に入って行く。創破もミルコの後を追うように着いていく
中に入るとこの研究所の研究員らしき白衣や作業服、スーツを着た人達が往来していた
新たに開発したサポートアイテムの実験をしていたり、戦闘服の改良を行っている場面も歩きながらチラホラと見えた。こういう場所を実際に見るのは始めてのため、まるでテーマパークにいるような感覚だ
ミルコ「皇はこういう場所に来るのは初めてか?」
創破「そうですね。雄英にもサポート科の工房があるみたいですけど、こうして間近に見るのは初めてです」
ミルコ「そうか。ここはな、私の戦闘服やサポートアイテムの開発もやってくれる場所なんだ。知ってると思うが私は他の奴らみたいにヒーロー事務所を持っていない。だからここで直接オーダーメイドの物を頼んでいる。自分に合う戦闘服を早く作って貰うためにな」
創破「成る程。戦闘服をすぐに改良してもらうとなると手続きやら時間がかかる、だから直接研究所に赴いてぴったりの戦闘服を作成してもらっているということですか」
ミルコ「そういうこった…………っと着いたな」
どうやら目的の場所に着いたようだ。ミルコが研究員の1人に声をかけ、ドアを開けてもらう。開いた先の光景は学校の体育館ぐらいの広さの空間であった
創破「ここが目的地ですか?」
ミルコ「そうだ。ところでお前、自分の戦闘服は持ってきたんだよな?」
創破「はい、ここに……」
ミルコ「それじゃあまずそれに着替えてこい。更衣室はここの研究員が案内する。私は先に部屋の中に入ってるから着替えたらお前も入ってこい」
ミルコにそう言われ、研究員の人に案内された男子更衣室で自分の戦闘服に着替える。黒のロングコートに白の手袋をはめ、USJでの出来事から脚には自分用に動きやすい灰色のシューズを作成してもらった
ロングコートや手袋も耐久性の上昇と自身の個性に上手く噛み合わせられるように新調した戦闘服を身に纏い、創破はドアを開けた
部屋の奥にはミルコがやって来たなという顔をしながら立っていた。部屋のやや斜め上にはモニター室のようなものがある。そこには数人の研究員がおり、こちらの様子を見ていた
創破「そう言えば、ここは一体どういう場所なんですか?」
研究員「ここは普段、対敵用のサポートアイテムの実施テストや戦闘服を作成するための戦闘データを取るためのシミュレーションルームです。今回はミルコの要望により2日間貸し切ることになっています」
ミルコ「今日から2日間、休憩やパトロールを挟みながら私と闘ってもらう!!私とお前、ワンツーマンでだ!!」
創破「ッ……ヒーローミルコとの戦闘ですか、それはとてもワクワクしますね」
現役プロヒーローとの戦闘。それは中々出来ない貴重な体験であることに創破は嬉しさを隠し切れなかった
ミルコ「じゃあ早速、お前の実力を見せてみろ!!半端な実力だったら承知しねぇからな!!」
創破「勿論です。ここまで俺の実力を買ってくれたんです。ガッカリはさせませんよ」
創破とミルコはお互い戦闘態勢を取る
取り付けられているスピーカーからそれでは始めてください。という研究員の声が発せられた
創破は既にコアメダルが装填されている『オーズドライバー』を出現させる。そしてオースレイターを左手で傾け、右手に持ってるオーズスキャナーでメダルをスキャンする
キンッ!キンッ!キンッ!
創破「変身!」
タカ! トリケラ! チーター!
創破「だりゃ!!」
ミルコ「フンッ!!」
創破は仮面ライダーオーズの亜種形態『タトリーター』に変身した。チーターレッグにより普通の人間では目で捉えられない速さでミルコに接近し前蹴りを連打で放つ。だがミルコもタイミングを合わせたかのように蹴りを放った
ガンッ!という衝撃音がシミュレーションルームに鳴り響く
ミルコ「良い蹴りだ!私には劣るがな」
創破「じゃあこういうのはどうですか!!」
クロスしている脚を少し傾けることでミルコの顔面へと肉薄する。だがミルコは野生の第六感により、顔を逸らして回避。突き出された創破の右脚を両腕で持ち、背負い投げのようにして地面へと叩きつけようとする
だが創破は両腕のトリケラアームによって衝撃を最小限に抑えた。まだミルコは脚をがっちりと掴んでいたため、掴まれていない方の脚を超高速で動かし、ミルコの腹部に連続キックを喰らわす
これにはたまらず、ミルコは脚を離してしまった
創破「(ふん!!)」
ミルコに向き直り今度は右拳で突きを放つ。ミルコは腹部へのダメージが残っているのか避けはせず、両腕でガードの構えを取る。何とか間に合ったが勢いを殺しきれず、数十センチ引き摺られるように後退した
ミルコ「ヘヘッ、良いじゃねぇか。まだまだいくぞ、皇!!」
創破「『ソウハ』!!それが俺のヒーロー名です!!」
ミルコ「分かった!!じゃあいくぞ、ソウハ!!」
創破「はい!!」
その後、ミルコとのガチバトルは途中の休憩を挟みながら夜中まで続いた。お互いの身体も戦闘服もボロボロであったため、創破は研究員に服を預け、寝泊まりとして用意された部屋の中に入る
疲れ果てた身体をベッドに預け、創破はミルコとの戦闘を振り返る
力強い蹴り。野生の勘とも呼ぶべき危機回避能力。長年のヒーロー活動で培ってきたであろう対人戦での強さ
どれもがプロヒーローと呼ばざるを得ない代物だった
創破「(ミルコさんとの戦闘訓練は………ぶっちゃけ俺が有利に戦えた。だけどそれは、ミルコがライダーに変身する時間を与えてくれたからだ)」
戦闘訓練で創破はずっとオーズとして闘っていた。コンボやメダルチェンジは行ったが他のライダーには変身せずにずっとオーズでミルコと闘っていたのだ
オーズで闘っていた理由の1つとして、オーズは頭・胴体・脚をメダルの組み替えによって多種多様な戦いが可能である
本来、紫のコアメダルであるプテラコアメダル・トリケラコアメダル・ティラノコアメダルは他のコアメダルと組み合わせて変身することは出来ないが、雄英体育祭を得て成長した
そしてもう1つの理由が変身するまでの時間や動作が短く簡単であるということだ
創破自身、USJや体育祭を通して自分の力の弱点と課題が見えていた。変身するまでの時間である
この世界に転生する前、仮面ライダーがテレビの中だけの存在だった時は敵対ふる怪人達はお約束みたいにライダーに変身するのを待ち、変身後に派手な戦闘を繰り広げていた。だがこの世界ではそんなお約束は通じない
変身している間に敵が誰かを攻撃したり人質に取られてしまったら?変身の隙をつかれ自分自身が攻撃されたら?
そんなこと、あってはならないのだ
創破「(この職場体験で……掴んでみせる)」
どんな敵にも負けない。誰かを救うヒーローになるために
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