呪隷操術~呪霊を支配してハーレムを~   作:大枝豆もやし

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これで終わりです。
ご愛読ありがとうございました。


廻戦

 

 

 2度目の領域展開。

 頭を潰させ、無理やり反転術式で再生。

 斬撃を身に纏うかのように振るいながら、領域を開いた。

 

「―――ッ!?」

 

 瞬間、司に斬撃が当たる。

 司の呪力と同化している宿儺の指の呪力が、完全に司の呪力と化した。

 おかげで指は回収出来なくなったが、指を利用されることも無くなった。

 そして、指を捨てる縛りによって反転術式を強化。

 邪魔な封印或いは妨害の呪いを突破して身体を治した。

 

 己の完全復活を対価とした縛り。

 呪いの王の指を生贄にして手にした力。

 それによる恩恵は凄まじく、一時的ではあるが全盛期である平安時代の力を発揮する。

 これでようやく司にダメージを与えられる…。

 

「どこまで魅せてくれる、武玄司ァ!?」

 

 斬撃が司に届くことは無かった。

 無下限術式。

 司は五条悟だった呪隷を身体に降ろす事で術式と体術を一時的に身に付けた。

 最強の呪詛師と最強だった呪術師の合わせ技。

 間違いなく今の司は最強である。

 

「領域展開」

 

「無量天呪界」

 

 宿儺の領域が侵食される。

 

 彼の領域は、間違いなく神業だ。

 本来、領域とは結界という器の中に呪術という名の水を満たすもの。

 器の中にいる者たちは満たされた呪術の中にいる故に必中。…いや、すでに当たっている状態。

 逆を言えば、器を用意しなければ呪術()は零れて無くなってしまう。

 そのため結界を用いずに領域を具現化させられる宿儺のそれは神業であり――

 

「やはり上を行くか、武玄司!」

 

 最強の呪詛師、武玄司はその神業を塗り替えた。

 

 宿儺の領域に押し合いは発生しない。

 押し合う為の器が結界がないせいだ。

 相手の領域の結界内で必中効果だけが相殺されるが、結界外の必中は相殺されない。

 領域の結界は逃亡阻止の効果があり、内部からの攻撃には強いが外部からの攻撃には弱い。

 そのため、外部に出ている宿儺の領域から斬撃によって外から結界を壊される。

 これがよく見られるパターンであり、原作を知っている司も理解している。

 

 司が領域を攻略する事は予想していたが、宿儺のソレを超えていた。

 文字通り彼は宿儺の領域を塗り潰し、侵食したのだ。

 宿儺の神業によって空中に描かれた絵を額縁にして、別の絵を上塗りしたようなものだ

 

 司の呪力と悟の呪力操作の合わせ技。

 最小効率で制御された莫大なエネルギーは、全盛期の宿儺をも上回る。

 

「いいぞ、いいぞ武玄司!それでこそ指を捨てた甲斐があったものだ!」

 

 音を立てて壊れる領域。

 宿儺が領域を破棄したのだ。

 ソレを縛りの代償にして、彼は最後の一撃を繰り出す。

 

 

「この一撃に全てを賭ける!受けて見ろ武玄司!」

 

(フーガ)

 

 

 巨大な炎が顕現した。

 流星が地上に降りたかと錯覚する程の熱量。

 宿儺は炎を圧縮し、弓矢のように引き絞る。

 

「いいぜ、受けて立つ!」

 

 

【虚式:零閃・茈】

 

 

 繰り出される紫と黒の光の奔流。

 星が降ったと錯覚する程の質量。

 ソレを今、宿儺に落とす。

 

 渋谷でぶつかり合う星と流星。

 膨大な熱量と衝撃波が辺り一帯を蹂躙。

 車も、道路も、建物も、そして人の命も。

 全てを焼き尽くし、全て薙ぎ払い、無に帰す。

 その威力は渋谷に留まらず、その周辺にまで及んだ。

 空から見れば、文字通り星が堕ちたかのような惨状だ。

 

「じゃあな、宿儺。呪いの王の称号、もらっていくぞ」

 

 星が堕ちた爆心地。

 そこに立っていたのは、武玄司だった。

 彼の前には倒れ伏す宿儺…いや、虎杖悠仁の肉体。

 既に宿儺の魂は呪隷を介した術式によって剥がされ、彼の手の中にあった。

 

「………フン、元より勝手につけられた称号だ。好きにするといい」

 

 宿儺はそう言い残して目を瞑る。

 

 完全復活すれば結末は変わった。

 飛天や神武解があれば勝敗は逆だった。

 油断しなければ、最初から全力ならば、勝っていたのは自分だ。

 

 そんな仮定は無意味だ。

 今重要なのは、敗北したという事実。

 

「これが、敗北か。二度はゴメンだな」

 

 敗北の味を噛み締めながら、宿儺は塵と化した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 司は、三つの“サイキョウ”を手にした。

 

 最強の術師、五条悟。

 六眼と無下限呪術の抱き合わせ、最強の呪術師。

 

 最凶の術師、両面宿儺。

 呪術全盛期において最強であった元・呪いの王。

 

 最狂の術師、羂索。

 千年間暗躍し続け、呪術会を掌握した真の黒幕。

 

 呪術廻戦(このセカイ)において頂点(トップ3)の術師たち。

 

 彼女(・・)たちの力と技術と知識があれば、国家転覆どころか世界すら滅ぼせるであろう。

 

 ソレだけではない。他にも強力な呪隷はいくらでもいる。

 

 一人一人が特級の呪隷たち。その全てが武玄司の隷属下にある。

 

 王。

 

 呪いを統べる王。

 

 武玄司は、呪いの王となった。

 

 呪術世界において、彼を超える者はいない。

 

 

 呪隷たちは世界を蝕んでいく。

 

 呪いのように着実かつ確実に。

 

 主にこの世界を捧げるために。

 

 羂索に至っては元から呪術会を乗っ取っている。

 

 日本の呪術界が司の支配下になるのは時間の問題である。

 

 

 武玄司は呪いに愛されている。

 

 故に呪術廻戦(このセカイ)は彼が望むがまま。

 

 司が願うたびに、呪いの世界は応えてくれる。

 

 

「全部私たちが用意するわ。だから貴方は王座で待ってて」

 

「そうね、じゃあ天元も私たちと同じにしてあげようか。きっと彼女のことも気に入るわ」

 

 

 呪いは廻る。

 

 ただ一人だけの為に。

 

 呪術廻戦(このセカイ)は彼を中心に廻っているのだから。

 





このssを書く際、私は「HORROR美少女」を呪霊操術でハーレムしたいと思ってました。
けど欲張ってBLEACHやワンピースのキャラを霊にして出そうとして、リクエストも募集した結果、収集がつかなくなりました。
それで逃げた結果がこれです。

自分のイメージと全く違う形になりましたが、なんとか風呂敷を畳めたので自分の中では良しとします。
ご愛読ありがとうございました。
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