もし楽しんでいただけましたら、それに勝る喜びはありません。
短編ですが士郎HFルートにて士郎を救ったイリヤと
彼女が唯一吸収したアーチャーの会話です。
原作ガン無視ですがイリヤが守りたかった物、
そしてアーチャーが信じたかった心
そんな妄想です
門は閉じられた。
一つの世界が幕を降ろした。
中は思いの他真っ白だった。ここが何処なのか少女に
知る術はない。もうやりたいことは成した。あとは彼らの
物語だ。
「思いの他、元気そうじゃないか。」
皮肉げな、でも優しい声が聞こえてくる。
「あら、いたのアーチャー。それとも士郎って呼んだはうがいいかしら」少女は答える。
「名前はやめてくれ。」男の顔から余裕が引く。
「姉に逆らうなんて、生意気な弟だこと。さっきはあんなに泣いてたのに」
「それは私じゃないだろう。」
「私からしたら、同じようなものよ」
「全く。」男はふてくされる。少女は勝利を確信した。
「で、あなたなりに今回はどうだったのかしら?腕を残したりして。全く、らしくないいったらないわ。
普通は有り得ないはずよね、英霊になる道にいたあなたは
あんな選択はしなかったはずよ。」少女が問う。
「何、あの状況で最善の選択をしたまでだ。あの馬鹿は極限まで力を使ってあのザマだがな。」
「どうだか、本当は自分が出来なかったはずの選択した過去の自分を信じたかったのではなくて?」
「やれやれ、まあそれもある。まさか、あのような結末になるとは予想外だった。」
「流石私のお兄ちゃんよね、セイバー倒して桜まで解放して、まあ言峰には負けたようなものだけど結果は満点ね。」
「だが、最終的に君が命を.........、」男の顔が曇る。
「いいのよ。どうせ生きていたって寿命はすぐ来るはずだったし、後悔があるとすれば、もう士郎のご飯を食べられないことぐらいよ。それに最後にやっと家族らしいことが出来た。だからいいの。」
「そうか、ならば何も言うまい。り、遠坂にも会えたし、
違う可能性がを観れた。私も後悔はない。」
「嘘ね。」
「何故だ?今は心から思ったことしか言ってないはずだが?」
「セイバーよ、私の見たあなたの過去からして彼女は今回もまたあの丘に戻らなきくてはいけない。」
残酷な真実に男はまた顔を曇らせると少女は思った。
だが、男の反応は予想外に明るかった。
「確かにそうだ、でもいつか彼女は救われる。」
「なによ、何処からそんな自信がくるのよ?」
「アーサー王は過去の王にして未来の王と呼ばれている。だから大丈夫。あいつはきっと、いつか、」
「あー聞いた私が馬鹿だった。」
「なんでさ?」
「昔の自分に酔うのは辞めてよ、みっともないわ。」
「えらい言い草だ。それでも君は淑女かね?」
「うるさい!」
そして、顔を見合わせて笑いあう。
「さて、そろそろ座に帰らなくてはいけないようだ、
お別れだなイリヤ。」男は少女の頭を撫でながらそう言った。
「そうね、士郎、あなたがまた過酷な状況に行かなくちゃ行けないのはわかってる。でも、あなたの道はあなたの道で間違っていないはずよ。みんなそれぞれの状況で精一杯頑張った。それには決して揺るがない価値がある。それを忘れないで。」
「ああ....ありがとう。まあなんとかやって行くさ。あっち の俺もきっと頑張って行くだろう。」
「そうね、桜と凛に期待しましょう。ああ、これでやっと私もキリツグやお母様に会えるわ。」嬉しそうにでもとても悲しそうにイリヤは言った。そんな彼女を男はそっと抱きしめた。そして....
「じゃあな、姉さん」
「ええ..,じゃあね、お兄ちゃん。」
二人にしかわからない言葉で別れを告げる。今を生きる者立ちに思いを寄せて。
そうして、二人は別々の方向へ走り出す。
春はもう近い。
まだ、慣れていないため読みにくいかもしれません。
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