BLOOD/EMETH   作:オンドゥル大使

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第百一話 乗り越えし者達へ

 

『これより、選抜試験の結果を発表する。試験参加者は、第三訓練場へと』

 

 アナウンスが響き渡り、真那は服を着直していた。

 

 黒と赤の制服に袖を通し、群青のスカートを翻す。

 

「……私達は結局、試験も突破出来ないで……」

 

 悔恨を噛み締めていると、不意に扉をノックされる。

 

「はい……。デヴィッドさんかな……?」

 

 ドアノブをひねると、こちらをじっと睨み据えるキザハシが視界に入った。

 

 彼女は不機嫌そうに眉根を寄せ、真那を威圧するように値踏みの目線を振る。

 

「……あ、えっと……キザハシさん?」

 

「何で疑問形なのよ。……行くわよ。今、アナウンスがあったでしょう」

 

「あ、うん……。でも、私達……」

 

「皆まで言わないで。……翼手三十体のスコアを上げられなかったのはシフとやらの介入もあったけれど、もっと早く対応すべきだったわね。それに関してで言えば、あたしの判断ミスもあった」

 

 キザハシにしては殊勝と言うか、彼女なりに責任を感じているのかもしれなかった。

 

「……でも、キザハシさん、の判断がなかったら私達、ウキフネさんにやられていました。……いえ、もっと早くに脱落していたかも。キザハシさんのお陰なんです。だって、命はまだあるんですから。まだまだ、挽回できますよ」

 

「……新任のサヤのクセに生意気なのね。ただまぁ、ウキフネ相手に白星挙げられただけでもマシ、か。……聞いた? ウキフネは今次作戦、辞退するそうよ」

 

 寝耳に水で真那は頭を振る。

 

「……それは、私達に、負けたからでしょうか?」

 

「……あれでプライド高いからね。アマミヤも了承したようだし、そうなってくると本当に選抜メンバーが分からなくなってくるんだけれど……ま、あたし達には関与しないところよ」

 

 キザハシは強がっているように映った。

 

 きっと、彼女が最も、次の作戦への執念が強いはずなのに、それを悟らせまいとしている。

 

 ――レクディを殺し、シュヴァリエとなったアダムを殺す事。それがキザハシさんの生きる目的そのものなのだとすれば、私は……。

 

 振り向かないキザハシの立ち振る舞いに、真那はそっと言葉をこぼしていた。

 

「……キザハシさんは、強さが嫌になる事はないんですか」

 

 足が止まる。

 

 平手の一発くらいは来るか、と身構えていた真那は、キザハシの想定外の言葉を受けていた。

 

「……どうしてそう思うのよ」

 

「だって……キザハシさん、前の作戦でもそうだったけれど、自分から不利なところに行っていますよね? それで、最後の最後まで戦って……残るのは何なんでしょう。そんな苛烈な生き方の先に……一体何が待っているんでしょうか……」

 

「あんた、あたしを怒らせたいの?」

 

 もちろん、そんなつもりはない。

 

 だが、彼女と向き合うのならば怒りを買っても当然だ。

 

「……私は……私はただ、目の前の命を取りこぼさない事ばかり考えて……先の事なんて何も分かりません。けれど、一つだけ言えるのは、私達、サヤは進み続けなければいけない事だけです。だから、キザハシさんの赴く先にはせめて……光があって欲しいって……」

 

 何を分かった風な口を、と言い返されれば言葉もない。

 

 しかし、キザハシはただ一言、そう、とだけ返答する。

 

「あんたはそこまで思い込めるタイプだったか。……あたしの見込みも外れたわね。最初は本当に、何の覚悟もないサヤ見習いだと思っていたのに」

 

 キザハシがずいっと歩み寄るなり、自分の襟首を掴んで引き寄せる。

 

 真正面に捉えた茶褐色の瞳が揺れていた。

 

「あたし達は戦闘兵器、機関の有する翼手へのカウンター……。そう思い込める人間だけが生きていくと思っていたし、これからもそう。……けれどあんたは、違う道も描けるのかもね。そこに何も待っていなくとも」

 

「それって……」

 

 問い返す前に突き飛ばされ、真那はたたらを踏んでいた。

 

「行きましょう。どうせ、選抜試験の突破者はアマミヤ自ら言うのだろうし」

 

 その言葉に別段、救われたわけでもない。

 

 ただ、これまでのような隔絶も少しはマシになったと思うのは楽観的なのだろうか。

 

「揃ったね」

 

 カナデ以外のサヤとサヤ候補生が揃い踏みした訓練場で、アマミヤはリストに視線を落とす。

 

「言っておくけれど、これは絶対的な宣告やから、今さら辞退だとか自分には向いてへんだとか言い出すんは禁止。ロンギヌス機関からの正式な辞令よ」

 

 有無を言わせぬ論調で、アマミヤは名前を紡いでいく。

 

「まずはイスルギとツキシロ。この二人はスコア達成と、二日間生き残った。その事から、正式なメンバーとして採用するわ」

 

 イスルギとツキシロは当たり前だと言うように鼻を鳴らす。

 

「もちろん、そのペアだったサヤ候補生もね。襲名の儀を終えてからの任務続行になるけれど」

 

 これで二組は確定。

 

 唾を飲み下した真那はアマミヤの平坦な報告を聞いていた。

 

「続いて……まぁ、これはイレギュラーなんやけれど。オトナシとキザハシ、この二組も選抜試験突破とする」

 

 一瞬、その言葉が信じられなかった。

 

 キザハシも茫然としている。

 

「……ちょ、ちょっと待ってよ……! あたし達は、スコアを達成出来てない……」

 

「シフを二名倒したやろ? それで三十体分は充分なんよ。それで、残り二組やけれど……これはちょっと選び損ねておってねぇ……。シフの介入があったんやし、もしこれでも戦いたいと思っている生き延びたサヤの自薦にする。異論はないね?」

 

 異論など差し挟む余地などなかった。

 

「――以上の面々が決定。ウチと合わせるとまぁまぁの戦力やけれど、この編成でセクション三、“原生林”に向かってもらう。これは確定事項やさかい、要らん遠慮はよして欲しいわ」

 

 言葉もない自分達を他所に、アマミヤはマイケルへと残りの業務を引き継いでいた。

 

「……では。襲名の儀を終えた後、“原生林”への作戦行動を開始する。総員、解散。作戦前に英気を養ってくれ」

 

 想定外とはまさにこの事で、暫し呆けていた真那へとアマミヤは、そうそう、と一瞥を寄越す。

 

「この程度で死んでしまうんやったら、もう意味はないし、せめて自分の死に様くらいは自分でどうにか出来るようにしてもらわななぁ……」

 

 暗に試している。

 

 かつて雨宮小夜と鎬を削ったと言う、最強のサヤたる、「音無小夜」。

 

 その血を自分が引き継いだと言うのならば、彼女の期待に応えるしかない。

 

 拳をぎゅっと握りしめた真那は訪れるであろう厄災の戦いへの覚悟を決めていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「本気かよ」

 

 戸惑いを浮かべるルイスへと、デヴィッドは即座に返答する。

 

「無論だ。俺達は少しでもサヤの生存率を上げなければいけない。そのためには、必ずアシッドの逃走経路を辿らなければいけないはず。その場所にレクディが居るのならば、なおの事だ」

 

 デヴィッドは拳銃を構えてアシッドの居城との情報を得た邸宅へと息を殺して潜入する。

 

 本来、デヴィッドとルイスの役割は命令が下されない以上はないも同然だったが、こうして自主的に動く自分達は異端だろう。

 

「それにしたってよ……銃程度じゃ28号の表皮すら貫けないぜ?」

 

「それも承知済みだ。我々は情報を得た後に牽制銃撃しつつ撤退。その手はずだろう?」

 

「……簡単に言いやがるよ、まったく。言っておくが、アシッドの拠点を一個一個潰すなんて気の遠くなるような事を言い出さないでくれよな」

 

「可能性の高い側に賭ける。これまで通りだ」

 

「ハイリスクハイリターンって事かねぇ……。了解」

 

 軍隊格闘術の身のこなしで邸宅の裏に回った二人はそれぞれハンドサインを交わし、偽造したカードキーで音もなく侵入していた。

 

 セキュリティシステムが作動しないところを見るに、主軸の活動場所ではないのかもしれない。

 

 それでも一手でも抑えられればこちらの優位となる。

 

 デヴィッドは長い廊下を駆け抜け、真鍮製の扉へと携行爆薬を仕掛けていた。

 

 十秒数えると起爆し、粉塵を撒き散らす。

 

 室内へとダミーの手榴弾を放り投げ、そこから噴出する煙に紛れてデヴィッドは拳銃を構えていた。

 

「クリア。……想定通り、人は居ないか……」

 

 煙が晴れてから、デヴィッドは周囲を見渡す。

 

 設えのいい高級家具に、秒針を刻む柱時計が音を立てていた。

 

「……おい、デヴィッド。迂闊過ぎるぞ。もし、シュヴァリエが潜伏していたらどうする?」

 

「その時には俺達は物言わぬ死体だろうな」

 

「お前なぁ……ジョーク飛ばしている場合かよ。サヤでさえ手こずる相手なんだ、そいつらをどうこうしようってのは……」

 

 ルイスの文句を背中に受けつつデヴィッドは床に転がっている異物に気付いていた。

 

 手袋をはめて拾い上げると、それは情報端末の拡張備品のようであった。

 

「……どうして端末本体ではなく、拡張端子だけ……」

 

「知らないっての。落とし主はうっかりしていたんじゃないのか?」

 

 デヴィッドはそれを自身の端末へと迷いなく挿入する。

 

 その行動にはルイスも目を見開いていた。

 

「何やってるんだ! もしウイルスでも仕込まれていたら……!」

 

「ウイルスだった場合は抗生防壁が用をなす。そうではない場合は解析に入るのだが……どうやら後者のようだな。開かれていくのは……音声データか?」

 

 ルイスは天然パーマを苛立たし気に掻き上げながら、ったく! と声を飛ばす。

 

「何でおれの相棒はこんな非常時に落ち着き払っているのかねぇ……!」

 

 展開された音声データの容量は小さい。

 

 余計な加工はしていない証だろう。

 

 だが、だとすれば――。

 

「……ルイス。耳栓は持っているか?」

 

「あん? ……ちょうどあるが、どうしたってんだ?」

 

「この音声データはレクディの歌の可能性が高い」

 

 その言葉にルイスが後ずさって目を見開く。

 

「……おいおい、冗談は言いっこなしだぜ……?」

 

「冗談で済めばいいがな。もし……レクディの歌だった場合、我々オニゲンは翼手化する。そうなってからでは遅い。対抗策を練る」

 

「対抗策って……何だってんだよ」

 

 デヴィッドはコンバットナイフを取り出し、ルイスに差し出していた。

 

「俺が先に調べる。お前は翼手化の兆候があればすぐに頸動脈を掻っ切れ。耳栓をしていてもそれくらいは出来るだろう」

 

 ルイスは目を見開き、そして本気か、と再三問い質す。

 

「お前がそこまでしたって……言い方は悪いが、機関はおれ達を……」

 

「それ以上は言わない事だ。どこに耳があるか分からんからな」

 

 ルイスはナイフの刀身を照明に翳し、それからこちらの首筋へと突き付ける。

 

「……どこまでも、おれの相棒は無鉄砲で困るぜ……」

 

「耳栓はしたな? ……この音声は……やはり歌か」

 

 しかし、デヴィッドは翼手の衝動に突き動かされる事はなかった。

 

 それどころか、自分の中に何かが生じた様子もない。

 

「……レクディの歌は直に聴かないと効果はないのか、それともハズレを掴まされたか……。いずれにせよ、これを機関に持ち帰るぞ」

 

「おい、本当に翼手に成らないんだな? 遅効性の毒だった場合……」

 

「それは分かっている。携行爆薬を身体に付けておこう。いつでも起爆出来るようにな」

 

 落ち着き払って言ったものだから、ルイスは心底参ったように額に手をやる。

 

「……何で落ち着けるんだよ……。まぁ、いい。レクディの歌ってのは、これまでもサンプリングはされてきたみたいだが、正直なところ、これそのものがオニゲンにとっての最大の毒とも言い切れないんだろ? だって、その論法で言えば……」

 

「ああ。オニゲンを即座に翼手化出来るのならば、もうこの楽園は終わっているだろう」

 

 そうなっていないという事はカラクリがあるはずだ。

 

 オリジナル音源と端末への移行を終え、今次作戦を完遂する。

 

 デヴィッドは予め備えておいた逃走経路へと警戒を怠らずに辿る中で、ふとそういえばと思い返していた。

 

「……レクディはどこへ行ったんだ……? アシッドに与すると言うのならば、この新曲は誰に向けて……」

 

「言っている場合かよ。……今なら敵の監視もない。すぐにずらかるぞ」

 

 手招いたルイスの主導でデヴィッドは戦術ヘリまで後退し、送り狼が居ない事を確認する。

 

「……不気味なまでに空っぽだったな。これも向こうの計算の可能性だってあるんだから、おれは生きた心地がしないとも」

 

「安心しろ。俺だってそうだ」

 

 デヴィッドはオリジナル音源に付けられたタイトルを読み取っていた。

 

『ラスト・リゾート』と記されたタイトル文字はレクディ本人の直筆なのか、それとも――。

 

 羽音を散らして戦術ヘリがセクションを駆け抜けていく。

 

「……俺達はサヤに対して、少しでも貢献するまでだ。そうだろう……?」

 

 ホルスターに留められた拳銃を撫でる。

 

 グリップに埋め込まれた赤い結晶は、何も語らなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 謁見の機会を、とは言い含めたつもりであったが、それでも緊張はする。

 

 白いドレスに身を包んだレクディは四神官である自分達の視線を浴びつつ、前に歩を進める。

 

 その足取りに淀みはない。

 

 玉座の楽園の王へと、畏怖と畏敬の念を忘れていないようであった。

 

「はじめまして、エメトピアの王様。私はレクディと申します」

 

「ああ、存じているよ。かつてサヤと戦ったとされる、もう一つの血筋。本来の名前は【レクイエムディーヴァ】だったかな?」

 

「長いので、レクディで構いませんわ」

 

 微笑みを浮かべたレクディに対し、警戒を解かなかったのはジャンヌで、彼女は女性としての第六感が勝っていたのか、一度も目線を逸らさない。

 

 カルナとシリウスは王への拝謁自体が異例と言うこの現状に何か一家言でもあるのか、こちらへと一瞥を向ける。

 

 当のラビは静かに笑みを返すだけであった。

 

「君の歌は、世界を壊せると聞いた。それは今も健在かい?」

 

「ええ。私の歌は世界を壊すもの。ですが、いたずらにそれを歌い紡げばすぐさまオニゲンは翼手と化し、獣達が支配する黄昏となるでしょう」

 

「まるでそれ以外の未来があるような言い草だね」

 

 レクディは雅な仕草を崩さず、文人の前で恭しく頭を垂れる。

 

「王様、私、歌ってもよろしいかしら?」

 

 その発言に緊張が走る。

 

「レクディ、それは……」

 

 ジャンヌの制止に、レクディは首を傾げる。

 

「何故、駄目なのかしら? だってここに居るのは皆、純正人類でしょう?」

 

 ラビは意図的に情報を封鎖していた。

 

 確かに自分は純正人類だ。

 

 文人と、彼の傍に侍る九頭も同じく。

 

 だが、四神官のうち、自分以外は――。

 

 緊迫感が数拍を数分にまで引き延ばす。

 

 やがて、声を掠れさせてジャンヌは口にしていた。

 

「……それは私にとっては困るのよ……」

 

「困る? 純正人類の方には私の歌は効かないのに?」

 

 淑女はここで屈辱的な真実と対峙させられる事になる――それにジャンヌが耐え切れるとも思えない。

 

 どこかで瓦解しかねない均衡を、ラビは一言で破っていた。

 

「レクディ、あなたの歌は世界を壊すと言ったばかり。如何に純正人類とは言え、恐怖は拭えないでしょう」

 

「……そう。そういうものなのね」

 

 それでレクディが納得した事も業腹ならば、自分のような末端がレクディを制した事も彼らしてみれば侮辱のはず。

 

「文人様、ロンギヌス機関は間もなく、セクション三へと仕掛けるでしょう。あそこは中央庁にほど近い。警戒を強めるべきと進言します」

 

「……ラビ……! お前の一存で決めてるんじゃ、ねぇぞ……! あそこには俺のシュヴァリエが居るんだからな。未覚醒のサヤなんざ、全員始末してやるよ」

 

 今しがた思い至ったように、ラビは返答する。

 

「“原生林”の守りは、彼に?」

 

「ああ。見せつけてやるよ、ラビ。てめぇの使えねぇシュヴァリエよりもよっぽど強力な、俺の自慢のシュヴァリエだ。……文人様。セクション三に関しては自分に一存を。必ずや、サヤの首をご謙譲いたしましょう」

 

 文人は玉座に深く座り込み、そうだね、と応じる。

 

「それは少しだけ、楽しみが増えると思っていいのかな?」

 

「無論。ただただ数を増やすばかりの“SAYA”感染者など、一掃して差し上げますよ」

 

 自信満々に笑みを浮かべるカルナに、ラビはレクディへと視線を振り向ける。

 

 彼女はもう、その話題に興味がないのか、文人へと尋ねる。

 

「私はもう、帰っていいでしょうか?」

 

「……身勝手な娘」

 

 思わずこぼしたジャンヌに、レクディは何でもないように目配せする。

 

「ああ、構わないよ。楽園を壊す真理の歌。奏でられるべき時を見据えなければね」

 

 一礼して身を翻そうとして、レクディはそういえばと一言だけ言い置く。

 

「王様。“求衛ネネ”と言う名前に、覚えはありますか?」

 

 文人は一拍の間を開けてから、いや、と応じる。

 

「知らないな、誰だい?」

 

「……いえ、いいのです。ただの戯言ですから」

 

 ラビは文人を仰ぎ見る。

 

 この白の楽園にて最大の力を誇る王はしかし、蒙昧と判別がつかない。

 

 その柔和な眼差しに浮かんだのは、見据えるべき未来か。それとも、濁ったように累積するだけの過去か。

 

 いずれにしたところで、彼は間違いなくエメトピアを束ねる王。

 

 傅いたまま、ラビは口角を吊り上げる。

 

 ――蒙昧な王ならば、その命の価値ははかるまでもなく。

 

 血が脈動する。

 

 四神官で唯一の純正人類――届くとすれば自分の刃だと言う自負が今はラビの自制心を満足させていた。

 

 

 

 

 

第六章「少女無間地獄」了

 

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