ラスティが実は女の子だったら世界線。まぁ女621がいるしいいでしょ(暴論)
X(旧Twitter)で発見したネタで書かせていただいた小説。
気が向いたら続きが不定期的に更新されるかもしれません。
元ネタ→https://x.com/Kadotani_EROMMD/status/1702169007003140141?s=20
ダメだったら消します。
ちなみに621は男で、割と元気だし感情もあるじゃん二次創作便利設定です。
某日、ルビコンのオールマインド提供のAC用ガレージにて。
「新着メッセージ、一件」
というCOMの音声に少し首をかしげる。
今までメッセージや通信は一仕事した後にかかってくるものだったから、何もない時にメッセージが来ることは珍しいのだ。
とりあえず、メッセージを開く。
『やぁ戦友、V.Ⅳのラスティだ。』
メッセージの主はラスティだった。
『これは仕事とは関係ない個人的な通信だ。単刀直入だが要件を言わせてもらおう。 3日後くらいに、会えないか? 流石の君も、あのバケモノと戦った後だ。休息は貰えるだろう?私も休暇を数日だが貰えたんだ。仕事以外で会える機会はこれぐらいしかなさそうだからな。できれば、一度会いたい。では、連絡を待っている。』
ーどうやら、お出かけのお誘いのようですね。…こういった連絡は初めてなのでは?ー
う、うん…。私的な連絡かぁ…これってもう…友達みたいなもんだよね…あぁ…
ーウォルターに許可を取ってみましょうか?ー
あ、そうだ。そうしないと…
PLLLLL
『どうした、621』
「あ、えっと、三日後の次のn曜日、ちょっと出かけていい?」
『? どこに行くと言うんだ?』
「あ、えっと、誘われて…」
『誘われて…?誰にだ?』
「ラスティ…」
『…。まぁいいだろう。今は休暇だからな。ただ、余計な事は起こすなよ。』
「…はい!」
ー普通に許可取れましたね。レイヴンー
そうだね。ラスティか…。初めて会うからなぁ…少しは身だしなみでも整えないと…
ルビコンに来てから続けていたリハビリにより、身体も常人レベルには動くようになった。
初めての…実在する友達?とのお出かけなのだ。すごく楽しみだ。
~
【ラスティ視点】
誘ってしまった。
誘ってしまったからには後戻りできない。
今まで騙し騙しやってきたが、スパイ先にはともかく、ルビコンで初めて作ることができた『友』と言える友に嘘はつき続けたくない。
しかし、彼は私を受け入れてくれるだろうか?
本当のことを言って私と今まで通り接してくれるだろうか?
いや、考えても仕方がない。彼の事を信じるだけだ。
~
ーレイヴン、待ち合わせの時刻まではあと10分です。5分前には目的地に到達しますね。ー
うう…緊張してきた…
ー大丈夫ですか?彼はーきっと、優しい人ですよ。ー
いや、それは分かってるんだけどさぁ…
ー私は影から応援しています。頑張ってください。ー
…デートじゃないんだけど。
ACで集合場所と言われた廃街はずれの廃ドームまで向かっていた。
と、そのドームの中に一機のAC反応。
「スティールヘイズか…」
待ち合わせ5分よりさらに前から目的地で待機している。流石ラスティだ。
こちらも速度を上げてそこへ向かった。
「ラスティ」
「やぁ、来たか、戦友。」
そう言うと、彼のACはこちらに向き直った。
「実際に会うのははじめましてだな。まずは、顔合わせといこうじゃないか。」
と言い、彼はおもむろにコクピットのハッチを開けた。
「えっ…」
と驚く間に、彼はACから降りる。
「君も降りて来てくれ。歩いて行きたい場所があるんだ。」
とこちらに背を向けながら言ってくる。
う、人前で素顔を晒すのは初めてだが…ええいままよ!
コクピットを開け、機体を降りる。
今日の自分は出来る限りお洒落…というよりはマトモな格好をしてきたつもりだった。
だが、降りた後に目の前にいたラスティを見てみると。
それはコートを着こなしチョーカーを首に付け、帽子を後頭部らへんから鍔を上に向くように被ったハードボイルド…?と形容するのかは分からないが、格好いい美少年だった。
「どうしたんだい戦友。私の顔に何か?」
「い、いや、なんでも…ごめん。」
「別に謝ることじゃないさ。で、私が行きたい場所があるんだが…」
「AC置いてっちゃっていいの?」
「ここは見つからないさ。何しろこのドームは…いや、なんでもない。」
何かはぐらかされたが、まあ深く聞く必要もないと思い、気にせずにいることにした。
ラスティと一緒に街の中の方に歩き始めて数分。
気になる事や質問したいことがいくつか出来ていた。
「ラスティ…思ってたよりも身長低いね」
「そういうことはあまり言うもんじゃないと思うぞ」
と、どうでもいい会話をしていると、前からみすぼらしい男が一人やってきた。
こんなところに人が…?
と思い目線を向けてみるが、やってきた男は珍しくもないのかこちらには目もくれずにすれちがっていった。
「どうした?」
「い、いや、前から人が来て、こんなところにもいるのかって」
「…そうか。戦友、ルビコニアンには、こういったところに住む者も多くいる。企業の搾取に対抗する者もいるが、多くはこんな小さな生活をしている。元々、ここは彼らの星なのにな。」
「まぁ…うん…確かに、おかしいかもしれない。外から来て…色々…」
「まぁ、だが、君を呼んだのは社会科見学をしてもらうためじゃない。少しかかるぞ」
「あ、うん」
道を進むごとに、すれ違う人が増えてきた。
街の中心に向かっていってるからだ。
街の中心に向かえば人が増えるのは当然なのだが、世間知らずの621にとっては、こんな廃墟のような街に人が住んでいること自体が驚きだった。
と、やぶからぼうにラスティが質問を投げかけてきた。
「戦友。君は、私のことを…どう思う?」
「え…どうって…「強い」とか「優しい」とか「信頼できる」とか…そういうの?」
「ははっ、やはり君は素直だな。戦友。」と、何故か笑ってくる。
「…君になら、本当のことを言えるな」
えっ。
なにこの状況。
「こっちだ入ってくれ。」
といってラスティが一つの建物に自分を連れて入って行く。
中にはカウンターがあって、店のようだ。
「予約のラスだ。」というと、一つの部屋に案内された。ホテル、もしくは宿のようだ。
案内された部屋で座り机を挟んで見合う自分とラスティ。
気まずい無言時間を破ったのは、ラスティのほうだった。
「戦友…。いや、レイヴン…。驚かないで聞いてほしい。そして、このことは決して口外しないでほしい。今日は、君にこれを伝えたくて呼ばせてもらったんだ。」
と言う。
正直何をカミングアウトされるのか予想もつかない。
彼に隠された真実が何かあるのかー。
と、彼が自分の首元にあったチョーカーを外した。
そして、もう一度口を開いた。
「戦友。」
耳を疑った。口から出てきたのは、明らかにいつもの彼の声とは異なる…エアの声などに近い、ソプラノボイスだったのだ。
「何を驚いているんだい?戦友」
彼は言葉を続ける。
彼の大人を感じる出で立ちが、急に背伸びをして大人ぶっている変声期前の子供にすら感じられた。
彼はコートを脱いだ。
コートの下には、パーカーを着ていた。
しかし、そのパーカーもおかしかった。
胸の部分と腰の部分に凹凸が出来ており、胸の部分は膨らんでおり、腰の部分がくびれている。
そして、コートのお陰で同じく見えなかった下半身は…
スカートを穿き、脚には二―ソックスを穿いていた。
状況が呑み込めず、混乱する。
するとラスティはトドメとばかりに帽子を脱いだ。
帽子の中から、中に収められていたポニーテールが、ひょこんと飛び出した。
先程までは大人を感じる青年と少年の間といった出で立ちだった男は、いつの間にか、ジャージにミニスカートを穿き、ポニーテールを結った少女と化していた。
「ちょっ…そんなまじまじ見るなよ…。」
と言ってくる、ラスティ?
「ちょ、ラス…ちょ、こ、ちょ、これはど、どういうどうどう、どういうことだ?」
「あー、まぁ…混乱するよな?一旦落ち着こう。」
落ち着いた。
「んでちょラスティこれこれ一体どういうこれ」
「まったく落ち着いていない。」
そして、こちらの驚きは落ち着かないがラスティは口を開いた。
「これは…戦友、君以外は誰も知らない秘密だ。私は実は…見ての通り、『女』なんだ。…いや、普段はこんな格好しないぞ!?今回は、女ってことが分かりやすいようにだな…。」
ラスティは話を続ける。
「私には、とある事情でどうしてもこの仕事に就く必要があったんだ。企業所属の傭兵に。ただ、時間もないから、一から成りあがってる暇はない。だから、出来るだけ早く上がるためにあらゆる手段を取った。コネを使ったり、金も密かに摘んだり…性別を…誤魔化したり。」
成り上がるのに性別がどれだけ影響するのかはよくわからないが、性別を偽っていたことは分かった。
「ただ、君に嘘をつき続けるのは忍びなかった。だから、今こうして、明かさせてもらった。私の事…今まで通り戦友として接してくれるか?」
あ、ああ。そんなの、性別なんて……多分……関係ない。
「も、もちろん。」
「そうか…。ありがとう。」
にっこりと笑った本当のラスティの顔の笑顔が、今まで見た何よりも眩しかった。
カミングアウトしようとしてヘタれかけてそれでもカミングアウトできたラスティちゃんだけどスパイな事は言えないから説明が不自然になっちゃってます。
('ω')