皆さん。ようこそ実力至上主義な教室へというライトノベルを知っているだろうか。
主人公、綾小路清隆が東京にある高度育成高等学校へ入学しこの学園の中で問題や試験、乗り越えていく学園物語。
主人公である綾小路清隆が強すぎる上に敵味方だろうと容赦なく切り捨てることからラスボスなんて言われているそんな世界にあろうことか俺は転生していた。
生まれ変わった当初は第二の人生をどうやって楽に乗り切るかと試行錯誤したものだが、年月が過ぎていき高育の存在を知ったときはどれだけ胸が高鳴ったことか
それを知って以来、高育の入学をするためにそれまで適当にしていた勉学や運動に励み。高育のスカウトに目にとまるように行動した。全てはよう実の物語を横から眺めるために
そして高育に無事に入学することができ、現在はバス中で学園に向かっている最中だ。
まだかまだかと胸の内の高揚感を抑えつつも自分の表情はきっと笑みを浮かべているのだろう。
そういえば入学時のバスといえば綾小路と堀北の出会いと高円寺や櫛田の初登場など色々あるのだが……このバスの中には、それらしき人物は居ないため別のバスだったようだ。
本当はそのバスに乗ってみたかったのだがこればっかりは運次第なので仕方のないことだ。
そんなことを考えつつも遂にバスは目的地へと到着し自分も含め新入生はバスを下車し目の前に映る豪勢な校門へ向かっていく。
ここから先は何年も夢みた舞台。
楽しい楽しい物語の始まりだ
校門をくぐり高育の敷地内へと足を踏み入れたわけだが教員、生徒会のメンバーであろう生徒の案内に従ってクラス分けが表記されている場所にやって来たあと後がつっかえないように自分のクラスだけ確認して指定のクラスへと向かうわけだがその途上でしっかりと監視カメラの存在を確認する。
案の定教室へ向かう最中でも原作通りの異様といえる多さの監視カメラが設置されていて、目立った行動は避けないとなと傍観者である自分に心の中で言い聞かせた。
そして遂に割り振られていた教室……Bクラスにやってきたわけだが……少し扉の前で立ち止まる。
きっとこの先には原作キャラがいて話しかけられるかもしれない。そう考えただけで心臓の鼓動が高鳴り。長く立ち止まると目立つため先ずは深呼吸をして心身を落ち着かせて意を決して教室内へ入る。
扉を開け、教室内へ入ると既に到着していた生徒……クラスメイトは仲睦まじく話し合っている。
流石はクラス結束が一番の一ノ瀬、基Bクラス。
ここなら蹴落とされて退学なんていうことも殆どないだろうし問題ない。
そんなクラスの様子をしばらく俯瞰して観察していると……可笑しな事実に気がつき首を傾げた。
一ノ瀬帆波がいない?
自分が来てからしばらく経ちクラスメイトも集まってきたがクラス全体を見てもクラスの中核となる一ノ瀬がいない。正確に言うと一ノ瀬らしき風貌の女性がいない。
どうなってる?と頭の中で色々と考えているとチャイムが鳴り響き教室は一同が席に座り、先生が来るの小声で話し合っていると前の扉が開き、そしてBクラスの担任星ノ宮知恵
ではない知らない男子教師がやって来た。
それから入学して1週間が経過し、今は寮の自室で頭を抱えていた。
あの時は原作とは違う展開に内心、焦りを感じていたが……更なるわかった事実により頭を抱える事態となってしまった。
結論から言えば気にしていた一ノ瀬帆波はこの学校には存在していなかった。
原作改変で他のクラスに入るのではと授業以外では他のクラスの情報収集に費やした結果居ないことが明確になった。だがそれだけで留まらなかった。
主人公たる綾小路清隆を始め、堀北、櫛田、軽井沢、須郷、平田、高円寺、佐倉、龍園、アルベルト、椎名、伊吹、石田、神崎、姫野、柴田、坂柳、葛城、橋本、神室など知っている原作キャラはこぞって学園にいなかった。
ここまで来れば年代が違うのではないかと思ってしまうが山内や真鍋など知っている原作キャラも居たのでそれはないと言い切れた。
更に生徒会長や担当教師が違ったり、南雲もいないから原作もくそもなかった。
よう実の世界だとわかったときから間近で見たいという目的のために、ここまで努力してきた。だけど目の前で目的が無くなったことへの喪失感でどうもやる気が起きない。とはいえ折角入学したのだ退学などもってのほか……卒業だけはしっかりしておかないと
入学したときのテンションなどみじんもなくなってしまったが卒業は無事に終えようと自らを鼓舞して奮い立たせる。
これはもう自分の知るよう実ではない。そうだな二時作品の名前で例えるなら
『ようこそ主要キャラのいない教室へ』と言ったところか………………笑えねえな