辺り一面真っ白な空間が無限に広がっているとある場所
その空間に一人の男が空中に浮かんでいた
……ここは、どこだ?
……俺は確か医者に末期がんと宣告されホスピスにいたはず
そうか、俺は死んだのか……
死んだ事自体はあんまりショックではなかった
幼少期で両親が他界し、引き取った親戚にも冷たくされ
就職先の職場に馴染めなかったなど
挙句医者に末期がんと宣告された時は正直驚きあまりなかった
その時の俺は何かから開放されたような気持ちだった
そして死んだ今、気が付いたらこの場いた
とりあえず寝るか……これで目覚める事はもうないだろう
『はは、それはどうかな』
まるで頭に響くような声が聞こえてきた
男の声にしては少々高いがどうやら男の声のようだ
「だれだ?」
『神と言う存在だよ』
「なん…だと……? 」
『驚くのも無理はない。なんせ神に会える人間なんてなかなかいないから』
『話を続けるぞ、お前の人生がこうなったのは予めこっちが予定してた通りだよ』
「おい!それはどう言う事だ!!」
『文字通り最初からこうなるようにオレがそうさせたのだよ』
「……つまり最初からお前のせいでこうなったと言うわけか」
『そうだね』
「父さんと母さんが死んだのもお前がそうさせたのか!?」
『間違いではないね』
「俺が皆に拒絶されたのもお前のせいなのか!!!」
『まあね』
「ふさけるなあああああああ!!!!返せ!俺のすべてを返せえええ!」
『落ち着きなよ』
パチンッ
そんな甲高い音がした。
その音ともに俺はしゃべる事ができなかった
「■■■■■■■■ー!」
『これで、話が進むね』
『まず、なぜお前がこうなったのか説明しよう』
『君の魂がなかなか興味深いでね』
『一緒にいる人たちに悪影響を及ぼすから、ならば最初から人々を君から遠ざければいいってわけ』
『だから、君が人と親密になろうとしても他の人たちが君を嫌悪し遠ざける』
『これが理由だ』
「■■■■■■■■ー!!」
『どうやら、納得がいってないようだね』
『まあ、納得する必要なんてないけど』
『さて、君は死んだ。死んだ人の魂は本来消滅するはずなんだけど』
『君の魂を消滅させるには惜しいと考えたわけ』
『そこで、君には転生してもらう』
「■■■■■■■■ー!」
『どうやら、理解できてないようだね』
『つまり、ある程度の記憶をお前に持たせて新しい生活を送らせるってわけ』
『転生先はこちらが、いろいろと準備してやるよ』
『それじゃ、健闘祈るよ』
「■■■■■■■■■■■■■■■■ー!!!!!」
その言葉とともに男は消えた
『にしても人間は本当にうるさいね』
『口を開けば文句で、要求ばっかりして来る』
『神に謝れとかふざけてるの?土下座するとでも思ったのか?』
『たとえオレたちがミスして人間を殺しても別に対して問題じゃないし』
『何人死のうが関係ない』
『せいぜい我等を楽しませるが良い人間ども』
こういう傲慢な神もいていいじゃないかな