人助けをした浦島太郎が北の国へと旅立つお話。
多数の不謹慎ネタが含まれますのでご注意ください。

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新訳浦島太郎 -北の国から2014-

昔々、丹後の国のあるところ。

浦島太郎という25歳の若者がおりました。

 

 

ある日のこと。

浦島が趣味のルアー釣りを楽しもうと海岸にやってくると、そこで17~18歳くらいのヤンキーが4~5人程で、緑色の軍服を着た肥満でメガネのおじさんに殴る蹴るの暴行を加えていました。

 

浦島は一瞬、「いやぁ、最近の若者って怖いなぁ。」と思っただけで、そこを立ち去ろうとしました。しかし、暴行を加えられているおじさんの顔をよく見てみると、どこかでみたことがあります。それは北の国の将軍様でした。

 

放置していたら、重大な国際問題になりかねない。

 

浦島はそう思い、若者たちに声をかけました。

「オイオイ、君たち。オヤジ狩り、もとい、近隣国の権力者狩りはやめなさい」

 

それを聞くと、若者の一人が

「んだと、文句あんのか、ゴラァ!」と言いながら近づいてきました。

 

あまり、手荒なことはしたくないが、アチラがその気ならば、仕方がありません。

 

浦島は持っていた釣竿をブンッと力一杯振りました。

すると、釣竿の糸がヤンキーの首に上手く巻きついたので、浦島はその機を逃さず、近くの木の枝を支点に使いつつ竿を引き、ヤンキーの身体を宙に吊り上げていきます。

 

ヤンキーは激しく抵抗しましたが、浦島が手元の糸を指でピンッと鳴らすと、バキボキと首の骨が折れる音が聞こえて、次の瞬間、ヤンキーは地面に力無く落下してきました。

 

「さて、君たち。まだ続けるかな?」

 

ヤンキーの内の一人を絞殺した浦島が残りの仲間たちにそう問うと、彼らは

「ぎぁぁぁ! 仕事人だぁ!」

などと悲鳴をあげて逃げ去っていきました。

 

「大丈夫ですか?」

 

浦島が砂浜に倒れている将軍様に声をかけると、将軍様は目に涙を浮かべて言いました。

 

「私は、あなたのような親切な方を初めて見ました。ぜひ、お礼がしたいので、私は、あなたを我が国に招待したいと思います。」

「いえいえ。そんな危険なところ、いけません。家族が心配しますから」

 

浦島が将軍様の申し出を断ると、将軍様は

「ならば仕方がありません」

と言い、指を鳴らしました。

 

すると、どうしたことでしょう。物陰から黒服をきた工作員が4人程、現れました。

 

「工作員の皆さん、この方を拉致してしまいなさい。」

 

工作員たちは将軍様の指示に従い、浦島を縄でグルグル巻きにすると、そのまま飛行機の中まで連れていきました。

 

「これは一体、何なんですか?」

 

浦島がそう聞くと、工作員の一人が、懇切丁寧に答えてくれました

 

「これは、よど号です。あなたは今から地上の楽園に行くのです」

 

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浦島と将軍様の一行は二時間ほどのフライトを経て、平壌国際空港に辿り着きました。

 

浦島が、よど号から外に出ると、たくさんの群衆が旗を振りながら、シンクロナイズドスイミングの選手のような満面の笑みで歓声をあげました。

浦島は某プリンセスや某アントニオのように国賓クラスの待遇で出迎えられたのです。

 

 

浦島はその後、将軍様に連れられて宴会場へとやってきました。

そこでは、豪勢な料理やお酒が振る舞われ、乙姫様率いる喜び組のセクシーダンスまで披露されました。

 

浦島は喜び組の中で気に入った女性を見つけたので、その人をナンパしようとしましたが、乙姫様に

「喜び組はおさわり禁止です」

と言われて、止められてしまいました。

 

浦島はとても残念におもいましたが、その代わり、

「嫌だ、嫌だ、おネーサンと仲良くしたい!」

とワガママを言うと、将軍様は宴会終了後、浦島の部屋に満足組を派遣してくれました。

 

なんだか、楽しくなった浦島は翌日、将軍様に永住宣言をして、それから毎日、将軍様や喜び組や満足組と楽しい日々を過ごしました。

 

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しかし、そこから幾ばくか過ぎると、浦島にも郷愁の思いがわくようになってきました。そこで浦島は乙姫様に一時帰国を願い出ました。

 

「ええ! お帰りになるのですか? 何故です、浦島さん? 地上の楽園たる我が国に永住なさりたいと仰ったのはあなた自身ではありませんか。」

 

乙姫様は浦島の申し出を聞くと、とても驚いた様子でした。

しかし、浦島も反論します

 

「確かに、この国では皆さんに大変良くしていただいました。しかし、私は国に家族を残してきているのです。一目だけでももう一度、家族に会いたいのです」

「しかし、浦島さん。一度、永住宣言をした以上、あなたはもうコチラ側の人間です。日本に帰っても、公安警察に追われる破目になりますよ。同志・シゲフサの二の舞にならなければいいのですが…」

「それでも、家族に会いたいのです」

「会いたくて震えるくらい会いたいのですか?」

「ええ。震えます。君、思うほど遠く感じます。」

 

そこまで言うと、乙姫様も納得してくれました

 

「なるほど…。誰かに会いたいという気持ちはわかりますが、それで震えるとなると、やや病的なモノを感じます。あなたをこれ以上、この国に縛り付けておくのはよくない事なのでしょう。将軍様も悲しまれると思いますが、仕方がありません。それでは、コレをお持ち下さい」

 

そう言い、乙姫様は浦島に何やら、漆塗りっぽい立派な箱を手渡しました。

 

「これは?」

浦島が聞くと、乙姫様が答えます

 

「これは、玉手箱です。今のあなたにとって、日本はとても危険な国です。追い詰められてどうしようもなくなった時、これを開けて下さい。これは、我が国のモノですが、日本人の技術と神風魂の詰まった貴重な品物なのです」

 

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こうして、浦島は乙姫様と将軍様に見送られながら、出国。

万景峰号での船旅を経て、日本へと帰国しました。

 

しかし、浦島が万景峰号から出て、真夜中の港に上陸すると、スポットライトが彼を照らします。

 

そして、

「工作員だ! 捕まえろ!」

という大きな音がスピーカーを通して聞こえてきました。

 

浦島は帰国して早々、公安に見つかってしまったのです。

公安に追われた浦島は必死に走り、追跡を振り切ろうとしましたが、北の国の生活で鈍りきった身体では、鍛え上げられたエリート刑事たちを置き去りにすることなど到底できません。

 

そこで、浦島は思いつきました。

 

日本に着いて早速ではありますが、乙姫様から預かった玉手箱を開ける時だと。

 

浦島は急いで風呂敷から玉手箱を取り出すと、パカリとその蓋をオープンしました。

 

すると、次の瞬間、「ピカッ」と眩い閃光が辺りをつつみ、それとほぼ同時に「ドンッ」という大きな音が鳴りました。

 

そう、箱の中身は日本の技術がたくさん詰まったテポドンだったのです。

こうして浦島は多数の敵を巻き込み、カミカゼのように爆散しましたとさ。




おしまい

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