ゲーム雑誌の記者さんのお話


思いついたので書いちゃった、完全見切り発車ですので続きが出るから人気次第かネタを思いつくかどうかですね…

1 / 1


何か面白いネタは無いだろうか…現実を題材にした記事はもうたくさんあるから…仮想空間を題材にするのはどうだろう?フルダイブ型のVR機器が出た当初はたくさんあったけど、最近は無いし…ちょっと探ってみよう


VR空間の従軍記者さん

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

あるVRゲームに出没するバカの…バカ共の噂がある。

 

派手な色のアーマーを身に纏い、新コンテンツの攻略から新しいプレイヤーに対しての教習などをこなすバカ共がいると。

 

 

そんな噂を聞きつけた俺は(まあ、手頃な記事になるかな)程度の思いで噂のバカ共『オレンジスクワッド』へ連絡を取った。

 

返事はすぐに帰ってきた…と言うか5分も経って無い。

 

取材への返事は

 

『是非!』

 

という題名からしてオーケーが出たんだという事が分かる物だった。

 

 

早速上司に取材の許可を取りに行くと、ちょうどそのゲームの広報の人も来ていて、二つ返事で許可が出た……自分で言っていてなんだが…上手く行く物だなと自分でも思う。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

過去何度かしか使っていなかったVR機器を頭に付けてベットへ寝転ぶ、当初予定していたよりも大規模な取材になったものの、やる事は変わらない。噂の『オレンジスクワッド』に取材し記事にする。それだけだ

 

ゲームに降り立つと同時にアバターの作成画面になった。とりあえず取材用のアバターとして名前を《ミキ》、現実と同じ女性アバターを選択して『ライフルマン』を選択する…ところでライフルマンとは?

 

しまったなと思う。許可が出てから各所の調整に忙しくてゲームのジャンルを調べるのを忘れていた。多分良くある剣と魔法物だと思っていたのだが…だとしたらライフル?…魔法を撃ち出すのだろうか?

 

しかし無情にも選択した『ライフルマン』という職業?の武器は現実でも見るような銃火器だった。

 

両手に感じるずしりとした重さは仮想空間なのだが妙にリアルだ、少し怖い。というか私はこれからこんな物を持って何処に行くのだろう?あ、取材だった

 

 

そんな風にワタワタしていると、肩を叩かれた。

 

振り返ると全身を筋肉と言う鎧と黒いボディを持った身長198cmはありそうな男性アバターがコチラを見下ろしていた

 

何なのだろう、怖いのだが…怖いのだが?

 

もしかしてこのロッカールームで立ち止まるのはマナー違反だったのだろうか、だとしたら事情を話して許してもらうしか無い、なにせVRゲームなんて2回ぐらいしか触った事がないのだ。混乱もするだろう

 

その男性の口がゆるりと動き口が開く、聞こえてきたのは予想通りの重低音が耳に心地いい声色…予想していた喋り方ではなかったが。

 

「あら、貴女が今回私達の取材をしてくれるミキさんよね?」

 

…ちょっと思考にノイズが走るが、VR空間にはこう言う人も居るとは聞いていた、すぐに気を取りなおし自己紹介する

 

「よかった、貴女の上司からVRには不慣れだろうから色々頼まれてたのよ…しばらく見てたけど側から見てても混乱してるのが伝わったわ」

 

コチラに視線を合わせる為なのか少し屈みニコっと笑う男性…本人は優しい笑みのつもり…いや実際優しい笑みなのだろうが強面の人がすると怖い

 

「あたしは『オレンジスクワッド』のパイロットを務めている『ランカ』よ、あたし達のベースへ案内するわ」

 

そのまま私の持っていたライフルを片手に取り「ついてらっしゃい」と先導するランカさん、ロッカールームを抜けてエントランスに出ると様々なプレイヤー達が思い思いに過ごしていた。

 

休憩中だろうか?エントランスに設けられているカウンター席に座り何らかの飲み物を飲む人…味はするのだろうか?少し気になるがランカさんはグングンと進んでいくので離されないようにしないと行かないと思い付いていく。

 

そして外へ出ると、私は思わず息を呑んだ。

 

 

上空を飛んでいく飛行機の集団…編隊と言うのだったか、いつだったか先輩が「飛行機で編隊を組んで飛ぶのは至難の技」だと言っていた事があったが、見ている分には難しそうな技術には見えない…綺麗だなぁとは思ったが。

 

さらには離陸していくヘリ…ヘリなのだろうか?何やら翼の両端にエンジンが付いていて甲高いエンジン音がするのだが…まぁ垂直に飛び上がったしヘリで良いだろう、後で調べれば良いのだ

 

 

それらだけでは無く、辺りにはおおよそ普通に生活しているだけでは見られない光景が広がっていた。

 

周りをキョロキョロと見ているとランカさんがコチラを見ていた

 

…しまった。今私は案内してもらっておきながら立ち止まって辺りを散策していた…流石に失礼だな、謝ろう

 

謝ろうも口を開いたが、言葉を告げられなかった

 

「作戦基地へようこそ!」と白い綺麗な歯を見せながら笑われたのだ

 

「いやぁ、貴女みたいな本物のルーキー…新人さんの反応を見るのは最高ね。若い頃の自分達を思い出すわ」

 

とニコニコなランカさん…なんだが恥ずかしい

 

「さ、辺りを眺めるのは後で出来るから、車に乗ってちょうだい?」

 

と私へ手を差し伸べながら車内へ案内してくれた。

 

これがリムジンやスーパーカーで、ランカさんが細身のイケメンならば恋愛映画やドラマのワンシーンだろうが、ランカさんは筋骨隆々で乗る車は装甲車だった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

しばらくランカさんの運転で基地内を走っていると、ある建物の前で止まった、入り口にはカタカナで大きく『オレンジスクワッド』と書かれている、入り口の横には参加概要も貼り付けられている

 

それらを横目で見ながら建物内部へ入る。中はシンプルな作り…シンプルすぎる作りで巨大モニターの前に20席程の座席が用意されているだけの部屋と言うよりも広場だった。

 

「ここがあたし達のブリーフィングルーム、リーダーから出動要請が出たら一旦ここに集まるの」

 

ランカさんはそう言いながらまた出ていく、私も置いていかれないように付いていく

 

次に入った建物はブリーフィングルームの隣の建物、コチラは巨大なロッカールーム…で良いのだろうか?車両等も停まっているから駐車場?こう言う軍事的な用語には詳しく無い

 

「ここがあたし達の格納庫、使える装備や車両はここに納めるのが決まり」

 

格納庫、そう格納庫だ。映画で聞いた事ある。格納庫内では何人かが武器を取り出して戦いの準備をしている

 

「ちょっと待っててね、リーダー呼んでくるから」

 

ランカさんはそういい奥へと歩いていく、最初は怖いと思った外見のランカさんだが、離れると心細い物がある。やはり辺り一面物騒なモノばかりなのは怖い

 

行き交う人の邪魔にならないように隅っこでちょこんと座っていると、ランカさんと全身を灰色の配色で、所々にオレンジ色のラインで配色されヘルメットには青く光り輝くバイザーが取り付けられたアーマーを着込んだ兵士と共に近付いてきた。

 

先程の話の通りならランカさんの隣にいるのがリーダーなのだろう。

 

頭を下げつつ今回の取材の許可を頂けた事を感謝し、自己紹介する

 

「ご丁寧にありがとうございますミキさん。私はこの『オレンジスクワッド』のリーダーみたいな事をしているラルです」

 

ラルさんはそう言いながら右手を額に持って敬礼してきた。

 

こちらも見様見真似で返すとクスリと笑って「よろしく」と握手を求めてきたので握り返す

 

 

早速本日の取材内容の確認をする、広報の人からお願いされている取材内容があるのだ

 

「今日は運営が新イベントへ突撃するんですよね、今日から始まるので丁度良いと思ってましたよ」

 

どうやら間違いないようだ、何時ごろ出発しますか?と聞くと

 

「攻略本隊が最初に突撃します、そのうち本隊から要請が来ると思うのでそれまで待機です」

 

…おおう。まさかの待つことになるとは、本隊の取材に行った先輩はもう出発しているのだろうか?

 

しかし困った、やる事が無い

 

「ミッションが始まるまでこのゲームのチュートリアルを遊んでみては?我々のホームにはレンジもありますから」

 

レンジ?電子レンジの事だろうか?

 

「ふふ、電子レンジじゃないわよ?射撃を練習するところをレンジって言うの、シューティングレンジを略してレンジ」

 

あぁ、なるほど。せっかくゲームの中に入ったのだからゲームの要素を楽しむのも取材か。

 

よろしくお願いしますと頭を下げる

 

「案内役にそうですね…シルバー!ゴールド!」

 

ラルさんが冗談みたいな名前を呼ぶとラルさんのアーマーに銀と金色に輝くライン配色されたアーマーを着込んだ2人組は走り寄ってきた

 

「どうしましたか?」

 

「今日からこのゲームと我々を取材してくださる記者のミキさんだ、お前達で射撃を教えてやってほしい」

 

ランカさん以外は私に光り輝くバイザー越しに見てくる…少し居心地が悪いが声色からして怖い人たちではないのは分かる。

 

よろしくお願いしますとお二人に頭を下げる

 

「あぁ、記者さんですか。私はまぁ分かるでしょうがゴールドです、こんな目立つ配色ですがスナイパーです」

 

「俺はシルバー、スポッターを務めてます」

 

スナイパーは聞いた事がある、長い銃を持って遠い所にあるターゲットを撃つ人だ、でもスポッターは聞いた事無かった、スポッターとはどう言う職業なのだろう

 

「スポッターは狙撃手、スナイパーの側で単眼鏡を覗いて目標の捜索や目標までの距離とかを調べる人の事です、リアルだと風量や風速、湿度なんかも調べるらしいですけど、このゲームでは目標の捜索と観測が主な仕事ですね」

 

なるほど

 

「私が弾を当てられるのは彼のお陰なんです」

 

と言いながらイェーイとハイタッチしようとするゴールドさんと渋々ながら答えるシルバーさん

 

お二人は長いんですか?

 

「私とシルバーは幼馴染ですね」

 

幼馴染!それはなんとも興味深いですね、一緒にこのゲームを?

 

「もともとは別のゲームで2人で遊んでたんですがリーダーに誘われまして」

 

リーダー…ラルさんですね?

 

「そうですね、別ゲーで危ないところを助けてもらってからはよう遊ぶようになりました」

 

どのように危機的状況だったのでしょう?

 

「PK…プレイヤーキラーに粘着されていて、どこに行っても追いかけてきて私達を攻撃、殺害してくる悪質プレイヤーが居たんです」

 

それは…なんとも楽しくなさそうな遊び方を…

 

「本人は楽しいみたいなんですけどね…私達はもう辞めようかなんて2人して言っていたんですが…」

 

そこにラルさんが助けに入ったと?

 

「正確にはランカさんもですけど、私達が襲われている時に助けてくれたんです、それだけじゃなくて粘着プレイヤーの名前やIDを覚えて全体チャットで警告したりして、最終的に運営からBANされてましたね」

 

良い話ですね

 

「ええ、カッコよかったですよ。そんな2人誘われてこのゲームを始めたんです」

 

なるほどなるほど…シルバーさんはなぜスポッターになろうと?

 

「あー、その、俺はそんなに射撃が上手くないからさ。でも何とかゴールドや仲間の役に立ちたくて、そしたらゴールドがスポッターって役割がある事を調べてくれたんだ。それからゲーム内で単眼鏡や双眼鏡を買ってやってみたらハマったんだ」

 

「この撃ち合うゲームで撃つのが下手でも役に立つ事が出来るのって良い事ですよね、私は幸いなことに狙撃のセンスがあったみたいですが」

 

お互いがお互いの事を支え合う。素敵な事だと思いますよ

 

「私もそう思います」

 

「…おう」

 

ところでさっきから気になってたんですが、シルバーさんは女性ですか?

 

「そうですよ」

 

それではプライベートな事になりますがお二人は交際なさっているので?

 

「いえいえ、幼馴染なだけですよ」

 

ゴールドさんはヒラヒラと手を振り否定しますが、それを見てシルバーさんは少し肩を落とした…ははーん?

 

それはそれは失礼しました。

 

さりげなくシルバーさんの近くへ寄り周囲には聞こえないように囁く

 

何か相談がありましたらご連絡くださいね?

 

シルバーさんは恥ずかしそうに腕を組みながらも「…おう」と返答してくれた。若い子のこう言う話題は楽しいものだ。この事は私の心のファイルに閉じておこう。

 

 

それでは次に

 

と次の質問へ行こうとすると2人の肩についている無線機からラルさんの声が聞こえた

 

“全員へ、本隊からSAR要請。ブリーフィングルームへ集合”

 

「しまった、話し込んでいて射撃のレクチャーが…射撃練習はまた後日でよろしいですか?」

 

いえいえ、私があれこれ質問するのが悪かったのです。それよりもブリーフィングルームに急ぎましょう?

 

「そうですね、シルバー!私の装備の準備を、ブリーフィングは私が聞いておくから」

 

「了解」

 

 

 

 

急いで格納庫から出た私とゴールドさん、ブリーフィングルームに入るとラルさんとランカさんの他に19名程の人が集まっていた。

 

「シルバーは?」

 

「私の装備の準備中」

 

「オーケー、全員揃ったな!本隊指揮官のねこまる氏から敵地で孤立したパイロットのSAR任務…つまりは救出任務が回ってきた!人数は2人!撃墜されたのは今から6分前!」

 

 

ブリーフィングルームの巨大なモニターにはコチラの本隊と思われる青いマークが敵の守っているのだろうラインに食い込んでいる様子が映し出されている。さらには巨大なマークの他にも小さなマークが複数敵の赤いラインの中で動き回っているのが分かる

 

「今回の作戦には記者さんが付いてくる事になっている!……カッコいいとこ見せたいか!」

 

「「応!!!」」

 

「モテたいか!!」

 

「「「応!!!!」」」

 

「じゃあ自分磨きの為に救出任務だ!出撃するぞ!」

 

「「「「行くぞ!!!」」」」

 

わぁお、思ってたよりも体育会系

 

「ミキさん!こっちこっち!着いてきてちょうだい!」

 

ランカさんが先ほどとは違いパイロットスーツの様な物を着込みながら私を呼ぶ

 

飛行機で行くんですか?

 

「そうよ、撃墜されたパイロット達も自衛用の武器は持っているけど、敵も勿論倒しに行くわけだからそんなに長くは持たないの、だから私達が助けに行くのよ」

 

でもゲームだから倒されても復活するのでは?

 

「そうよ」

 

では何故助けるのですか?

 

「だって、そっちの方が楽しいじゃない?」

 

…確かに

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

本日の纏め。

 

噂とは違い非常にかっこいい人達だった。あの後我々はランカさんの操縦する飛行機(VTOLと言うらしい)で飛んでいった私達は無事にパイロットのプレイヤー2人を救出する事ができた。

 

割と間一髪の状況だったみたいだった。何故なら四脚の巨大な戦闘ロボットが2人のパイロットを追い詰めていたからだ。しかし、上空でホバリングしているときにゴールドさんがとてつもなく大きいライフルで敵ロボットに射撃して注意を引き、その際にラルさんたちが機体から飛び降りて(!?)ラルさん率いる仲間の皆さんが一瞬でロボットを破壊、そのままパイロットの2人を抱えて跳んで帰ってきたのだ。

 

 

先輩の方も迫力あるシーンが撮れたらしく上機嫌だった。見せてくれた写真には戦車や装甲車、巨大なメカと共に進軍していくプレイヤー達の姿が収められていた。

 

対して私の写真には飛行機の中で撮った写真や飛び降りる瞬間、パイロットを救い出す瞬間などの派手では無い写真ばかりだった。

 

しかし先輩は「こう言う部隊の写真もカッコいいもんだ」と褒めてくれた

 

次の取材の時にはもっと頑張ろう

 

 

 

 

 

 

 

 

 






お読みいただきありがとうございました、完全見切り発車な為にネタもクソも無い状況ですが楽しんでいただけたなら幸いです。

次は…思いついたら書きまぁす!

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。