ライザのアトリエ。黄昏の錬金実と秘密の歴史。 作:好きなことして生きたい
私の名前はライザリィン・シュタウト。クーケン島と言う、なんて事ない島の。ラーゼンボーデン村と言う、なんて事ない村の。なんて事ない農家の村娘で、ただの錬金術師。
今はそんな大好きな島を離れて未来の良き錬金術師の弟子を探して旅をしている最中で今は帝都へイムダムで滞在をしている最中。
「あ、あれ〜?おかしいな?何かいつものと反応がうような?」
今日もいつもの通り調合をしていると今までに見た事ない反応をし出した。おかしい素材も分量もいつも通りのはずなのに今にも爆発しそうな勢いでボコボコと泡を立てている。
「まずいまずい!どうにかしなきゃ!」
私は慌てて釜をかき混ぜたり素材を入れたけど、勢いが止まる事なくドンドンと強くなって、ついにはドバッと錬金釜から裸の男が飛び出して来た。
「えっ…って!きゃあああ!?」
「ぶべら!?」
私は飛びついて来た男に悲鳴をあげながらビンタをかました。コレが彼とのクリント王国の錬金術師総統。黄昏の錬金術師と謳われた。歴史上最強の錬金術師と言われた男。アルト・エルメスとの出会いだった。
(暗い…ここはもしかしてあの世ってやつか?)
俺の名前はアルト・エルメス。クリント王国に使える錬金術師だ。コレでも王国お抱えの宮廷錬金術師の人間だったのだが、俺達の過ちで国が滅んでしまった。下手すれば世界が滅んでいるかもしれない。
自分達の私利私欲を満たすために異界の地に足を運ばせて奴らをフィルクサと言う魔物を呼び寄せてしまった。
「…まず……どうにか…」
フィルクサの大群になすすべなく国はあっという間に滅んでしまい。せめての救いに民達を人工島に避難させた。願う事なら無事でいてくれる事を願うことばかりだ。
「ど…どうし……とま…」
そして、俺は最後までフィルクサと戦い死んだ。今俺が感じている暗闇に寒さと息苦しさ。罪人の俺にしては少し緩いくらいかもしれないな。
「どうにかしなきゃ!」
…何だ?さっきから何か聞こえるな?閻魔様の声とかか?いや、それにしては可愛らしい声に聞こえたが、てか本当に苦しいな!?息ができな…コレは液体か!?俺は水の中に入っているのか?てか上が明るいな?もしかして水面上に出れるのか!?急げ!このままだと溺れる!てか、死んだのに溺れるとかあるのか!?
そして、俺は勢いよく水面に出ると、そこには閻魔でも悪魔でもない。可愛らしい女の子がいた。そして、俺はその女の子におもっきりビンタされた。コレが彼女との、ライザリィン・シュタウト。今を生きる良き錬金術師との出会いだった。