ウォルタートレーナーとウマ娘621ちゃんのトゥインクルシリーズ挑戦ストーリーが見たかった 作:笹の船
原作:ウマ娘プリティーダービー
タグ:R-15 アンチ・ヘイト 転生 性転換 クロスオーバー アーマードコア ARMORED CORE AC6 ハンドラー・ウォルター 銀髪巨乳621概念
※注:レイヴンの火EDのネタバレ注意です。
続く予定は今のところないので誰かこういう感じのやつ書いて。
それはそれとしてタイトルみたいなクロスオーバーが読みたいんだけど、なかなか出てこないんです。
とりあえず思いついた展開を書きなぐりましたが続くことはないんじゃないかな。
誰か書いて。俺コーラルキメ足りないからちょっときついねんな……
澄んだ青空の広がるウマ娘用のレース場。
観客席には所狭しと人々が押しかけ、今か今かとその瞬間を待ちわびていた。
そして地下バ道からその姿が続々と現れ出す。
「さあ、ウマ娘が続々とターフへと姿を現しました! 今年も新たなウマ娘達がトゥインクル・シリーズにデビューします!」
観客席のボルテージが一気に上がり、歓声がレース場を揺らす。
そんな歓声が遠くに聞こえる地下バ道を歩く二つの影があった。
一つは整えられたスーツに身を包み、白髪の混じるブロンドの髪をオールバックに撫でつけた壮年の男。
もう一つは外に比べて薄暗い地下バ道にいながらも、通路の照明の光を受けて銀光をたなびかせるロングストレートの銀髪が特徴的なウマ娘。
そのウマ娘はシンプルな体操着を身にまとっているが、それ故にその体の豊満さが目立っている。同年代の子と比べて高めの身長も合わさってかなりのプロポーションと言えた。
そんな二人は無言で地下バ道を進む。不意に、男が足を止めた。後ろに続くウマ娘もあわせて止まる。
そうして男は振り返り、後ろをついてきていた自らの担当ウマ娘を見下ろした。
「621。レースの時間だ」
「……ん」
年頃の少女を呼ぶにはあまりにも不適切な、もはや名前とも呼べない数字の羅列。
けれど、呼ばれた少女の表情に陰りはない。彼女にとって、その呼び名は特別なものだから。
「ここで闘う為の身分は手に入れた。次は実績作りだ。……行ってこい、621」
「ん」
人形のように表情をピクリともさせず、ただ小さく頷いて少女は男を追い越してターフへと向かう。
その姿が太陽の光にさらされるその直前、少女はぴたりと足を止めて男の方へと振り返った。
美しい銀髪がふわりと舞い、妖しさすら感じる
「ウォルター。……勝ってくる」
そこで初めてピクリとも動かなかった少女が薄く微笑んだ。
少なくとも、ウォルターにはそのように見えた。
「ああ、行ってこい。……"レイヴン"」
言葉少なに少女を
そうしてレイヴンが外から差し込む光の中へ消えていくまで、ウォルターはその場から動くことはなかった。
レイヴンがターフへと姿を現す。本日のデビュー戦に参戦する新たなウマ娘の登場に、観客席からまた歓声が上がった。
ウォルターに教えられた通り、小さいながらも観客席へと手を振りながらゲートへ向かう。なお、その表情は人形のように無表情のままピクリとも動いていない。
ゲートへの道すがら、レイヴンはふと一人の観客が目に留まった。
自身と同じ……いや、ほんの少しだけ赤みがかった銀髪に、紅い瞳の少女。
その少女がまっすぐと自分のことを見つめていた。初めて見る少女のはずだった。
「エア……」
けれど、レイヴンは思わず足を止めてその名を口にしていた。
致死量のコーラルを浴びたことで交信が可能になった実体を持たない、しかし意志を持つ真のルビコニアン。
いくつもの窮地を彼女に救われた。どんな時でも傍にいてくれた。文字通り相棒のような存在。
けれど、最後はレイヴン自身の手で彼女を殺した。そんな彼女の名前を。
やっぱり彼女は自分を恨んでいるのだろうか。そんな考えに支配されたレイヴンは、その場から動くこともエアと思しき少女から目をそらすことも出来なかった。
そんな時だった。
「おい、邪魔だぞテメェ」
低めの乱暴さを感じさせる少女の声と共に、レイヴンは軽く横に突き飛ばされた。
わずかな痛みと衝撃に痛みを覚える前に、レイヴンは懐かしい気持ちが沸き上がった。
背は自分と同じくらいか。鹿毛色のややボサボサなショートヘアに、鈍色の耳ピアスが太陽光を反射していた。
目つきは鋭く、眉間にはシワが寄っていていかにも不機嫌そうなオーラが他者を寄せ付けない。
けれどもレイヴンは恐れずに声をかけた。
だってそれが誰だかわかってしまったから。もっとも、前に戦場で戦った時はそもそも男だったはずだが。
「……イグアス?」
「あ”ぁ”?」
帰ってくるのはドスの効いた声。それだけで近くを通りかかった不幸なウマ娘は怯えた表情を隠せなかった。
けれど、レイヴンはそんな声にすら懐かしさを感じてずんずんとイグアスと思しきウマ娘に近寄る。
「
「なんでそれを……そうか、テメェ……」
イグアスの顔が凶悪そうな笑みに染まる。
「テメェ、野良犬か!」
掴み掛らんばかりの勢いでレイヴンの鼻先へと詰め寄るイグアスは、まさに狂犬のように犬歯を剥き出しにして笑っていた。
「こんなクソみてぇな体になっちまってからイラついてたまらなかったが、今度こそテメェをぶちのめせるならなった甲斐があったってもんだ!」
真正面からぶつけられるあからさまな敵意に、それでもレイヴンは不快感などこれっぽっちも感じなかった。
むしろ、懐かしさと心地良さすら感じる。
その感覚にレイヴンは体の芯から来る震えを抑えられなかった。
「今度も、負けない」
レイヴンがイグアスに返したのはほんの一言。けれど、お互いにそれで十分だった。
「ケッ! そうやって調子に乗ってられるのも今のうちだ。見てろよ野良犬。……今度こそ、テメェにほえ面かかせてやる」
ルビコンにいた時と全く変わらない悪態をつきながら、イグアスがゲートに向かって歩き出す。
それを見送ってから、レイヴンはチラリとエアのと思しき少女の方を見た。
変わらずそこにはあの紅い瞳の少女がこちらをまっすぐ見つめている姿がある。
だけど、なんだかそのまっすぐな視線は自分に力を与えてくれるような気がした。
そんなことを考えているとレース場のスタッフに速くゲート前まで移動するように促されたので、レイヴンもゲート前へと移動する。
あの少女は本当にエアなのだろうか。
答えは出ない。もしかしたらただの思い違いなのかもしれないし、彼女は本当にエアなのかもしれない。
ふ、と息を吐いてレイヴンは首を振った。
どっちでもいいことだ。どうしても気になるなら、レースが終わった後自分で確かめに行けばいい。今のレイヴンには、そうしようと思えるだけの
とにかく、今は目の前のレースだ。ここを勝たなければ、ウォルターへの恩返しなんてこれっぽちもできないままだ。
ゲートに入って目を閉じ、胸いっぱいに息を吸い込んで、ゆっくりと吐き出す。
それは一種の儀式だった。気持ちを、思考を、感覚をレースの為のそれに切り替えていく為の。
深呼吸を終えたレイヴンはゆっくりと目を開けて、いつでも走り出せるような態勢をとる。
そして最後に
それこそがレイヴンが極限まで集中するための最後のトリガーだった。
さあ、行こう。私の魂の場所へ。
「メインシステム。戦闘モード、起動」
ゲートが開いた。地面を蹴り飛ばす。
次の瞬間、レイヴンは借り物ではない自分自身の
そしてこのしばらく後、彼女はこう呼ばれる。
ただの一度も敗北しなかった
思ったより真面目なテイストになりましたが正直駄犬621ちゃんのターンを入れたかった。
レース後とかに入れようと思ったけどそこまで体力が続かない。
誰か書いて(他力本願