────そんな彼女の隣にいる女とのお話。
「そうだ!極大暴力持ちの暴力でしか愛情表現できない女の子とイチャイチャさせたい!!!!!!」
シナリオを読み終えてぼちぼち絆エピ見て深夜突然思い待って書き上げました、続くかどうかはわかりません。
ゲヘナ学園2年、
アホの現場班長を、嫌になるほど悪辣な女が適当こいてけしかけては何もかもが爆発する。
挙句、鬼怒川カスミという女はその性格の悪さと常識の無さ、そして良識の無さに反比例した頭脳を持っている。要するに高機能社会不適合者だ、さっさと矯正局に捕まって八囚人呼ばわりされていてほしいところである。
今日も今日とて、私はあの頭のネジが50本程抜けた女を追いかけ回す。愛用の銃と、ただの消防斧一本を持って、
「やぁ、部長。今日も爆発は綺麗だった?」
「やぁやぁセン! 随分と遅かったようぶへっ」
口を開かせない、顔面に斧を投げつけてから腹に弾を撃ち込んで、もう一回だけ顔面を殴り飛ばす。これが私達の挨拶で、あまり認めたくはないが、
「ごほっ、おえっ……今日はやけに手厳しいじゃないか……」
「うるさい」
もう一回顔を殴る、少なくとも、
「別に、爆破は、いいけど、なんで、私を、置いてった」
「がっ、ゔぁっ、いぎっ」
1、2、3、4、5発。喋らせない、この女が口を開くと、いつも碌なことを言わないし。そして何より、いつも本当の事を言ってるのかどうかわからないのが嫌だった。
私はこの女が好きだ。
だから、今もこうして、
「だっでぎみ、あ゛ばれるだろ゛」
ぼたぼたと鼻血を流しながら、いつものように笑って目の前の女は言った。
「その為にいるんでしょ」
そうだ、その通りだ。
私はこの女の為にあり、この女を愛しているから、私を使わないこの女が悪い。
「あ゛ー……や゛っぱり、いだい」
「痛くしたの」
目の前で私たちを唖然とした目で見る奴らがいた。風紀委員の連中だった、私達のことを怯えるような目で眺めている目はいつものことだったけれも、今日は少し毛色が違うのが混ざっている。
「ヒナ委員長、いつも迷惑かけてごめん。今日は連れて帰るから、許してくれない?」
「……いい加減、逮捕したいのだけれど」
「ここでやるなら委員長の可愛い部下……いや別に可愛くはないか、ひとりぼっちの王様だもんね、それが酷い目に遭うけど」
「……はぁ、もう行って」
「は、え、しかし委員長!?」
「いい、これで1週間は大人しくなる。それに……ここでやったら、面倒」
「ん! いいね、話がわかる。じゃ、帰るよ」
「出来れば、ずっと黙らせて置いてくれると嬉しいのだけれど」
「それは無理な相談〜」
だって、この女が輝くのは口を開いている時だもの。お姫様抱っこをして、何個目かの秘密基地、とカスミが呼んでいるセーフハウスへ隠れる。
帰ってからまず、救急箱を出して、私がぼろぼろにした女の手当てをする。私がつけたあざと、私が折った鼻と、私が跡をつけた傷を数えながら、丁寧に。
「君ねぇ、私のことが好きなのはわかるけど、やり過ぎだろう。これが君の好意の証とわかっているから多少は嬉しいけどもさ」
「嘘言わないで、嬉しくないでしょ」
私は彼女がぼろぼろになるのが好きだ。私の拳が彼女に傷をつけた時、彼女が痛みに悲鳴をあげる時、それだけが“本物”な気がするから。
それと、単純に私は誰かが痛そうな顔をするのが好きだから。でも、目の前の女は私のそれを“そういう見方もあるんだねぇ”と追認しはするけど、受け入れるはずもない。
「嬉しいって言って欲しいだろう?」
「次口開いたら、もう一回殴る」
「おお、怖い。DV彼女というのはこういうことか」
いつもの様に高笑いはやまない。私がどれだけ傷をつけても、傲岸で不遜な態度をやめない女だった。
でも、それでいい、この女は誰にだって口を開けば耳障りのいい言葉と、理路整然とした欺瞞を口にして、何もかもを自分を通す為に使っていくのだろう。
初めて会った時から、この女はそうだった。何もかもを自分の為に使うのだろう、だから、彼女の言葉に従う全てはいつのまにか、彼女の為に動いてしまうのだろう。
そんなモノを聞く価値なんて何もなかった。この女の口から垂れ流される言葉は全てを台無しにしてしまう。
私が、私の意思で、私の想いをこの女の為に持ち続ける為には。私は生まれた時よりおかしくなる必要があった。
だから私は、世界で一番
────ゲヘナ学園最高戦力に匹敵すると言われる、紫影センという女は、狂った女を傷つけながら、ただ一人その女の為に狂い果てようとする女だった。
故に、その愚直な悍ましい精神を評して、こう呼ばれている。
“魔剣”紫影セン。
────私は多分、狂っている。
だって皆がそう言うのだから、多分そうなのだろう。
人は誰であれ視点と、思想と、思考が違う。それが皆の規範から外れたものを、人は狂人と呼ぶのだろう。
だからまぁ、それを否定する気もなく、別にどうということもなかった。
花に、『貴方は花です』と言ったところで何も思わず、花はそこで咲き続けるだろう。
私も、そう呼ばれたところで何問題はない。むしろ、自身がどう扱われるかが自明であると言うことは、周囲を御しやすいということだろう。
そうして、私は私の求める浪漫と、面白さと、美しさを求めて学園中を駆け巡り。
────そうして、おかしな
最初は、素手で戦車を打倒した同級生がいると聞いてスカウトしに来たんだ。そうしたら、気絶した不良をやまのようにつみかさねて、その上に座って泣いてるんだ、もう面白いだろう?
話を聞いたんだ、そしたらなんて言ったと思う?
何かを傷つけるのが好きだと言う。
何かが泣くのが好きだと言う。
何かが泣いているのは間違っていると言う。
何かを傷つけると悲しいと言う。
変な生き物だなと思った、好きに生きれば傷つくだなんて。だって、他人にどう思われるなんて些細なことだと言うのに。
だから、面白いと思った。
拾ってみた。
しばらくは私のことをずっと見ていた。何かを学ぶように、何かを恐れるように。私の言葉を一言一句聞き逃さずに、でも、私の言うことは何も聞かないように。
ああでも、聞かないとわかっていれば動かすのは簡単だったのだけど。温泉開発部を率いるようになったころには、彼女は随分と落ち着いてきてね。
そうしてしばらくして、姿を消した。
一月ほどだったろうか? 私がそんな奴がいたことも忘れて、いつもの様に源泉を蓋する建物を爆破していた時だった。
閃光のような、眩しい衝撃が私を襲ったのを覚えている。
“紫影セン”、そう、私がアレの名前を覚えたのはその時だった。
彼女の拳が、私に何度も叩きつけられたのを覚えている。そう、最初の1発は、右頬に。
次は鳩尾、次は鼻、その次は脇腹、ああ、アレで肋骨が折れたのも記憶に新しい。
あれはそう、気絶しそうなほど鮮やかな青空の下で。
泣きながら笑っていて、金色の目がキラキラと輝く彼女を見て、私は、ああ、なるほどと思ったよ。
「そうか、私たち、恋人になれるんじゃないか?」
「────は?」
これが馴れ初めだ! どうだい先生? ドン引きだろう!
それでいいとも、結局のところ、私達が私達である事が重要なのだからね!
ガチ勢からめちゃ怒られそう。
ちなみに主人公の名前はハンニバルライジングのレディ・ムラサキ(紫夫人)から。
プロフ的にはこんな感じ
紫影セン/16
162cm/43kg
黒髪金眼で体型的にはアル社長くらい。
使用武器はM500と、消防斧。消防斧なのはお手軽で丈夫だから。
大体身体能力は伏黒甚爾、あるいは覚醒後真希パイセン。