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「同志諸君は無限軌道の夢を見るか?」
「華麗なる装甲機動車両。兵員輸送の極みを知っているか?」
「少なくとも、私には理解がある。兵員を安全に輸送するための装甲板は、巨人の硬質化能力を応用すればいい。必要ならば、今すぐにでも鎧の何某を召喚する用意は出来ているのだ。ヒストリアにも、アニにもそれだけの覚悟と忠誠があることを、俺はよく理解しているのだから」
「私が求めているのは、つまりは、そう謂う物なのだよ」
「候補者を募ろう。誰が、装甲板量産体制に最も貢献してくれるのかとね。誰が、ヨロイの脊髄液を身に宿すのかとね」
「レイス家の遺産は大いに役立ったとも。フリーダはロッドを出し抜いてくれた。全くもって、見事の一言に尽きる」
「手始めにヨロイを継承してもらおう…なぁに、誰のことを食らわずとも、俺が一言彼女に告げれば済む話だ」
「候補者の選出は、忠誠宣誓が終わってからでいい。俺が欲しいのは、俺たちが世界に自由を求めるのならば、必要になるのは誰が率いても強さを発揮できる、特別性を欠いた均一なる集団なのだ」
「彼らの足となり、盾となり、そして剣となる軍事技術の開発を急ぐことだ」
「パラディ島という聖域を維持したければ、或いはマーレによる上陸作戦に備えるならば、巨人の掃討など序章に過ぎないのだ」
「地ならし?大変結構だな。だが…発動したところで、我々には何が残る?何を得る?何を守れる?何を変えられる?」
「破滅願望こそ、人民への背信行為に違いないのだ」
「俺はユミルの力を極力使いたくはないのだ。彼女のことを、世界が忘れてくれることを祈って止まないのだ。俺に託された何かがあるとすれば、それは彼女の自由を世界から、マーレから奪い返すことだけだろう」
「争うのならば、人民の力を以て成し遂げて見せるさ!」
「誰かの犠牲の上に成り立つ正義など欺瞞にすぎないのだ。そして、私が成さんとしていることに正義などという不純物は含まれていないのだよ」
「俺は箱庭の王に徹するつもりはない。何てったって俺は革命家だからな。身を切る寒さに耐えながらも真っ直ぐに果てなき道を選んで進撃する。革命家とは、要するにそう謂うものなのだ」
◇
軍警察権を完全に掌握した同志コーバは手始めに、無限軌道…キャタピラ…を備えた全天候型の装甲兵員輸送車両の開発を科学技術アカデミーに命じた。
命令を受けた科学技術アカデミー、及びその指導者であるエルヴィンの返答は「是」。エルヴィンは「鉄道と飛行船の開発と同時進行する」と書類上で返信。この答えに、同志コーバは大いに満足した。だが、満足しただけで終わらないことがコーバのコーバたる由縁だった。
コーバは言った「装甲車両に野戦砲…タイタン砲…を載せてくれ。氷爆石一粒で人間一人分の重量を飛翔させられるんだ。ならば、人間十人分の重量なら十粒、二十人分なら二十粒注ぎ込めばいい」
「装甲車両の走行に必要な動力は何馬力か計算してくれ。一馬力で氷爆石五粒の換算ならどうだ?それで必要な資源量が分かるはずだ。先ずは採算度外視でもいい。早急に開発して走らせて見せてくれ」
「巨人由来の装甲板も同じだ。剥離式なのか、複合式なのかで資源量も、運用法も大きく変わってくる。現場での使用に耐えうるようならば、その時こそ科学技術アカデミーの面目躍如だ」
「俺の構想通りなら、氷爆石のガスを利用すれば、連発式の小銃の設計にも展望に余裕が出て来るはずだ。銃弾の生産ラインに関しては心配いらないだろう。なにせ、立体機動装置で人間一人分飛ばせるんだ。人間一人の重量を弾丸一発辺りに換算した上で、氷爆石一粒で何発製造可能なのか、少なくとも百発は下らないだろう」
コーバはまるで遠い未来を覗き見て来たかのように、朗々と自らの構想する軍事知識を語った。
無論、全てがコーバの思い通りに行くわけではなかった。立体機動装置自体が、壁内でも一種のブラックボックスと化して久しいからである。
しかし、それらの不都合を考慮に入れて尚、これまで考えたことも無かったコーバ視点からの開発構想の多くは理にかなっており、また現実的にも実現可能なギリギリのラインに届いていた。
これらの構想に関して、エルヴィンは無論、壁外を知るグリシャやアニをして驚異的であると言わしめたことは、壁内人類の中でも実しやかに囁かれるコーバの不可侵性と超越性を大いに補強し、軍を中心に広がりを見せてきたコーバへの個人崇拝に拍車をかけた。
◇
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