毎日更新が途絶えた……あってはならないことだ……。
「……それで、結局お前がレッドガンに入隊を決めた理由とは何だったんだ?G13。」
レッドガン副長、G2 ナイル。この人の印象は、"マイルドなミシガン"だった。ちょっと失礼な物言いかもしれないが、そんな感じ。
力強くどっしりと落ち着いた、如何にも男性らしい声色。顔からは確かな年季と貫禄が滲んで、据わった瞳からは強かな意志も見え隠れする。何となく、確かにこれは総長と意気投合するだろうな、とも思う。
「
「優しい……レッドガンが優しい、か。く、ははは……何とも。これは参ったな。」
困ったように笑いながら、手元の
むくつけき精鋭集団、レッドガンを纏め上げるのは大変だろう。しかし集団の統率をとるに際して参謀と人望の片翼を担い、本社との軋轢を出来る限り軽減する防波堤となる……その実彼はレッドガンの要でもある。
「ねね、それ……おいしー?……のませて?」
「駄目だ。通らんよ、それはな。いいか、絶対に駄目だ。お前にこれを呑ませたと知れればミシガンが黙っていないし、お前を預けてくれたハンドラーに会わせる面が無くなる……お前がもっと大人になってから、教えてやろう。」
一瞬の逡巡を見せた後、そっと手を頭に載せ、撫でてくれる。
でも、何で呑んだらだめなんだろう。
「むー……ん、むふー。おっきくなったら、ぜったいのませてね。」
「……そう、だな。その願いを口先だけにしない為にも、やらねばならん事が多い……。」
また困ったような表情をして、難しそうに悩んでいた。良くも悪くもこの人は、副長として総長以上に思い悩み、等身大のまま苦しんで、より良い結果を目指しているのだ。
ある意味、それは私の歩んできた道にも似る。だからこそ同情もするし同調もして、助けたく……なるのだ。
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アーキバス、解放戦線、ベイラム。惑星封鎖機構を除いた三勢力のうち、アーキバスが一方的な勝利をもぎ取るのは大きく分けて3つの理由があると考えている。
1つは単純な組織力の差。アーキバスには"再教育センター"や"ファクトリー"という非人道的な兵力増強手段があり、尚且つ企業としての自力が違う。
1つは
最後の1つは、単純な組織としての歪さ。以前の私が聞いており、アリーナの解説による所だとベイラム子飼いの戦力だというにも関わらず、その大半は総長ミシガンの影響が強い。
彼は元々、
ものの見事に勢力の大半が
全部前にナイルから聞いた。そして、彼自身はそんな境遇と現場の軋轢、何とか部隊を存続させられないかという交渉の数々で日々胃を痛めているそうな。なむ。
……要するに、
「ガリア多重ダムで手を貸したのが、解放戦線には響いたようだな。お前の選択が運んできた仕事と言えるだろう。」
問題は、助けるために必要な事が―――
ここで成し遂げなければ、結局あれだけ頑張ってヴォルタを助けたのもパーだ。どうか、彼には救われて……みんな、救われてほしいのだから。
「……いこう、R.I.P./R。」
正念場を越えても、壁を越えても、難関はまだまだ終わらない。気を抜くな、全て選んで全て拾いきれねば私の存在意義は無い。
【メインシステム 戦闘モード起動。】
「ミッション開始だ。ルビコン解放戦線の輸送ヘリを護衛しろ。」
今回のミッションは、改めて
強さという実利を兼ねているが、目的はそれだけではない。この作戦には
どう足掻いても助けられなかったので、よくわからない……。一体どういう人なんだろうね。
「独立傭兵レイヴン、作戦への助力……感謝する。虜囚となった同志たちの救出……失敗するわけにはいかない。コーラルよ、ルビコンと共にあれ!」
ヘリが動き出すよりも速く、素早く
「敵襲!解放戦線のヘリと……護衛ACが1機!
今回の相手はベイラム、要するにレッドガンが混じっている。つい先日、それはもう
申し訳なさを若干感じつつも、なむなむと十字をきりながら片付ける。ごめんね、私は……全てを選ぶと決めたが、その
「先日は仲間だったが、今日は敵として解放戦線のお仲間を助けに来やがったか、迎撃するぞ!」
一瞬ながらも動揺が走るけれど、一瞬で立て直した。流石は
率先して前へ、前へと進みながら万一を考慮し、外れ道にいる四脚MTへも突撃。
「A地点到達、着陸準備。同志ツィイーの救出を開始する。」
「621、周囲の安全を……もう確保しているようだな。」
何処に、何処から増援がやって来るのかは
……というより、そうでもしないと
それでいて、状況が状況故に、最終的には向こうから
此方のミッション達成条件は
要するに、此方があまり手を出せないのを良いことに、とっととヘリを始末されかねない。だから此方から出向く必要があるのだ。
「へりのひと。わたし、さきにそうじ、しとく、ね。あんしん、していーよ。」
「了解したレイヴン、君がそう言うならばそうなるのだろうな。打ち漏らしのないようくれぐれも頼むよ。」
「ん。まか、せて。」
実力の喧伝は既に十分済ませてある。すんなりと要求を呑んでもらいながらも、敵機を殲滅。MT、ドローン、汎用兵器、砲台……残さず蹴りと重ショットガンで粉砕する。
前進、前進、前進、前進。撤退も後退もない、そして時間も悠長にはやっていられない。向こうが打って出る前に、此方が打って出る。
そして進み続け―――見つけた。
「やはりな、獰猛な猟犬ぶりとその嗅覚。打って出てくるとは思っていたぞ、G13。捕虜奪還に単騎で、しかも攻勢に出るとは普通の相手ならば蛮勇もいい所だが……如何に貴様でも通らんよ、それは!」
入り組んだ渓谷の奥、そこにディープダウンとその投下部隊は構えていた。しっかりとチャージをしていた重リニアとミサイルの群れが
無論、食らってやりはしない。伊達に
「ん……むりをとーして、どーりを、けっとばす。」
後方で今も救出作戦中のヘリに向かう前に、MT機投下用のヘリを粉砕。逃げようとする所を
参謀の肩書は伊達ではない、支援機体のお手本らしい中距離支援能力だ。致命傷となるチャージの一撃はしっかりと回避しているが……山盛りのミサイルの一部は躱しきれない、幾つか被弾してしまっている。
「……。"壁越え"の傭兵は……大胆だな!ミシガンも目を付け、
声が聞こえて一瞬驚いたのか、不自然な間が空いた。が、すぐに立ち直って後退しながら弾幕を張ってきた。その一挙一動に根の善良さが見え隠れしているようで、やっぱり死んでほしくないと思う。
思うから……容赦はしない。いい加減、
手短に終わらせよう、ここは彼の度肝を抜いてやる―――一気に突貫だ。
普段以上の推力を伴って前方に突撃するABは、その速度によって
「なっ……此処で急襲を選ぶか、G13!だが……」
無論、そうはさせまいとミサイルの群れを被弾しながら押し通るこちらに、溜めた
瞬時に横に逸れ、勢いを載せて
「そう来ると読んでいた!!」
―――返しの
「こっち、も、しってる!」
だからこその、アサルトアーマーだ。この至近距離、当たれば無論、パルスアーマーを突き破り、
「ぐおっ!!」
胴体一発、脚部に一発。綺麗に叩き込んで―――
────────────
今日もまた、
原因の多くはレッドガンにあるのだが、彼はレッドガンにも、何より
元々は本社が出した指示に従って、何とか懐柔に成功した。そんな背景で成り立ったレッドガンをあろうことか持て余し、このような扱いをするなど冗談では済まされない。ふざけているのか。
怒り心頭も無理のない話だが、自分が理性を損ねた選択をしてはそれこそお終いになる。だからこそ、彼はあの手この手で隊員を、番号付きを、レッドガンを守らんとした。
つい先日、それでも
最初は"冗談ではないか"、と思った。元はと言えば飛び入りのG13相手に余計な事を口走ったイグアスが居れば、打開できた……と信じている作戦だが、G13相手に対抗心を燃やした彼が堂々と
……どうせならば、ヴォルタもやらかしてくれればと思ったが、世の中そううまい話はない。つくづく、ままならないものだ。そしてそれは、今この状況にも当て嵌まる。
「……。"壁越え"の傭兵は……大胆だな!ミシガンも目を付け、ラッキーナンバーを背負うその腕前が本物か、俺が見定めてやろう!」
冗談にしても偶然にしても、己の運命とやらがあるなら呪っている。それ程に絶望的だ。相手の実力は彼の見立てだと、恐らく……ミシガンすらも凌駕している。だからこそ、冗談ではないのだ。もっと言えば、相手から聞こえた声色から
口先でこそ強気には振る舞うが……通らんのは此方の方だろうな、これは。と自嘲さえしていた。
自分が居なくなれば、レッドガンは本社からの無茶な要求に歯止めが効かなくなるだろう。そうなればもう、レッドガンは……。
……らしくもない、弱気な考えばかりが先行する。本来こんな思考をしていては、ミシガンから喝を入れられること間違いなしだろう。
弱気にもなりたくなる。解放戦線の重要な捕虜を確保していれば、本社への申し訳も立つというものだが、相手が……これでは。
必死になって抵抗を繰り返すが、勝負の時は訪れた。多少の損耗を度外視し、此方へと一気呵成に
「なっ……此処で急襲を選ぶか、G13!だが……」
猛烈な勢いの推力から来る、衝撃への耐性。如何に軽量機体と言えど、ミサイルの弾幕を潜るだけの防御を齎し、一気に勝負を決めんとしてくるが―――切り返すならここしかない。
溜めておいた重リニアを放ち、押し止めんとする。
無論、そんな期待はあっさりと
為す術もない、訳では無い。ここから切り返す手段は
「そう来ると読んでいた!!」
両肩に積載された、見たこともない恐ろしく巨大な
「こっち、も、しってる!」
―――それすらも、上回ってのける。
「ぐおっ!!」
急に、ACの機能が停止し動かなくなる。
すると次に、
「……ん、わたしの、かち。」
何が起こったのかと、ハッチを開けて外を見てみれば……
"手加減をされていた"。その事実を否が応でも意識させられ、大きな大きなため息が出た。
「ハァ……全く、敵わない、な。なるほど……ミシガンが、興味を持つ訳だ。」
誰がどう見ても、完敗だ。
621
本編以上のスピード感で名前が売れてしまっている、果たしてどうなるのか。
ごす
また自分の預かり知らない所で悪名が広まってしまった。
ナイル
無事生存。機体構成の割に向こうから打って出てこないといけないの、人選ミスだと思うんですけど。
正直可哀想な苦労人、レッドガン存続と本社のアホ指令の板挟みで胃液サンドイッチ。この人は間違いなく善性の強い人だと思っている。
お酒
ベイラム本社
諸悪の根源、許すな。
ツィイーとドルマやん
この後無事生存。先にとっとと殲滅済ませたりするとこのミッション割とヒマなんだよね……。
メッサム
一体どういう人だったんでしょうね、彼。