ちょっと待って!?この小説の主軸武器ついさっきナーフされたんですけど!!??じょ、冗談じゃ……。
という訳ですごく困ったのでレギュは初期から一切上げてないものとします、ギギギギギギ(苦い顔)
自身が焼き払うべき忌まわしき遺産、
半世紀を跨いで尚、稼働するその安定感と、その裏にいるであろう何者かがC兵器を鹵獲してしまっている事実の重大さと焦燥感は計り知れない。
今回の依頼は採掘艦の護衛。企業からの破壊依頼を蹴り、護衛に回るという選択だった。だったのだが、襲ってきたのは企業などではなく、背景不詳のC兵器の群れ。
これまでのミッションで幾度となくその卓越した腕前を見せつけてきた、然しもの621でも苦戦は免れない……そう考えていたが、杞憂だった。
たった一度だけ、不安を覚えるような不安定さを露呈させはしたものの、それ以降は安定して仕事を全うし続けている。この実力があれば、自分に課せられた約束も果たせそうだと安堵していた。
一方で、護衛対象は既に爆発四散していたのだから、
「……打ち止めのようだな、広域レーダーにも反応はない。ストライダーの護衛は出来なかったが、今回は不可抗力だ。」
この後、どう621の実績作りに勤しむべきか。企業に頼り頼られ、行く行くはその勢力に相乗りする形で彼らを出し抜きコーラルに辿り着く。それまでの足がかりとして、621がルビコンに於いて一定の立場に就くのは必要不可欠だ。
今回の結果は改めて621の実力を証明する試金石にはなったろう。だが、傍から見ればただの依頼失敗でしかない。先ずはいつものように621を回収し、次への布石を打つべきだ。話によるところ、現在ベイラムが「壁」の攻略をしている。成功すれば牽制のためにアーキバスや解放戦線から、或いは「壁」確保を確固たるものにするためにベイラムから仕事を取れるやも―――
「背景はこちらで洗っておく。621、お前は戻って―――」
そう皮算用をしている間に、苦悩は深まる事となる。拠点となる輸送ヘリの手配ポイントから、
「621……?一体、何処に行く?回収ポイントはそっちでは……」
「ごめん、なさい。うぉる、たー。いまから、"かべごえ"しえん、いってくる、ね。」
予想だにしないタイミングの、予想もしない相手からの命令違反に、一瞬思考が停止する。何の意図があるのか、何が621をそうさせるのか、ウォルターは理解出来なかった。
今、このタイミングで
では、何故だ?何故、ここで
「621、何故だ。解放戦線に味方するならば理解できるが、レッドガンに肩入れする理由は……」
「……おわび。このまえの。それと、しんでほしく、ないから。……しりあい、しぬの、やだ。」
そう言われて、幾つかの疑問は腑に落ちた。それと同時に、重ね重ねウォルターは己の背負う十字架の重みが増した事を感じ取る。
621は、酷く無垢だ。戦いの中に身を窶しておきながら、その手で屍山血河を築く事になりながらも、幼さを残したままだ。その感性の未熟なままにこの子供を戦地へ追いやっているのは、何処の誰だ?
自分だった。己の命令を聞き届け、そして戦う。そこに淀みはないが、苦悩がある。そしてそれが未だ下されていない
そのような二律背反のアンバランスさを押し付けているのは、やはり自分だ。だからこそ、
「……そう、か。お前は、
思えばあの時、出撃をする前の返答は一段と嬉しそうな声色だった気がする。……年相応の可愛げというもの、か。そうか、そうだろう。
自分だったら、
幸いにも、621の奮戦は目を見張るものだった。消耗が無い訳ではないのだが、補給を不要として
かくして己の境遇とまたも当て嵌め、罪過の荷重を受け止めて、己の中で納得を付けたならば―――ハンドラーとしての行動は一つとなる。
「―――ベイラム専属部隊レッドガン総長、G1 ミシガンはいるか。」
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元々レッドガンは
ベイラム本社としては目の上の瘤、使いにくい駒か何かだと思っているのだろう。そしてそれ以上に、
結果を上げなければ黙らせるのは難しいが、その結果を今ひとつ出せない。むず痒い状況なのをこれ幸いにと
副長の座にあるG2は、ベイラム本社側の立場でもある。だからこそ副長としての権限は総長にも匹敵し、彼の発言は一定の力を持ち得る。故に嘆願を重ね、何とか部隊が潰れないように交渉し続けてきたものだが……それにも限界はある。
今正に、
「ふざけている……こんな事で、本社は現場での結果が出せると思っているのか?」
日々強まる企業からの攻撃に、「壁」はつい先日戦力増強を行ったばかりだと聞く。それに対して、こちらが出せる戦力は
先ず以て
だが、今になって考えればそれすらも悪手だったように思う。G4とG5はツープラトン、二人で一つのコンビと言っても過言ではない相性の良さがある。
敵の注意を惹きながら守りを固め、堅実に相手を削り
……せめてこの二人が同時にかかれば、状況はまだわからなかった。そう考え、やはり思考は袋小路へと舞い戻る。
圧倒的に、不足している。戦力、判断力、打開力、どれも片手落ちにも程がある。どうしようもなかった。
今頃、「壁」ではヴォルタが戦死していないように祈るしかない。そう考えていた所に―――
「―――ベイラム専属部隊レッドガン総長、G1 ミシガンはいるか。」
―――全てを変える賽は唐突に、投げられた。
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本社のボケ共は現場の人員の命を潰しの利く量産品か何かだと勘違いしているらしい。物量で圧倒しろだの何だの言うが、その社是を完遂出来るような物量がそもそも不足しているのだ。
「壁」の戦力は、目算よりも遥かに上回っていた。近頃戦力増強を行っていたとは耳にしたものの、ここまでとは思いもしなかったのだ。
無論、地の利の悪さと自身の
自分一人ならば、こうはなっていない。俺とあいつが組めば最強だ、少なくともミシガンと
実際その考えは、大きく外れてはないだろう。彼ら二人の相性が抜群に良いのは間違いなく、一つ噛み合えば十分に攻略し得るだけの実力もある。
だが、足りない。足りないのだ。ここに頼れる悪友はいない。そして、戦力も足りない。何もかもが足りないのだ。
「クソボケ共が……こんな、所で……!!」
死力を尽くし、食いしばり、襲い来る
今際の際、ここが死に場所か。馬鹿という自覚はある。だがそんな己のチンケな知性でさえ、
自分がいなくなれば、イグアスの隣に誰が立てるのか。自分は折れてしまったが、あいつはミシガンの野郎を殴る事を一切諦めていない、反骨心と向上心の塊だ。
でなければ、
そんなあいつが、つい最近、また
反撃一つままならない、戦いにすらさせてくれやしない。そんな相手にさえ、あいつは絶対に噛みつき乗り越えようとするだろう。
その時、せめて自分が隣に居てやれれば。自分一人では勝ちの目が心ごと摘み取られてしまいそうになっても、あいつと共にさえいれば。
そう考えるのは、きっと自分だけではない―――少なくとも、これが自惚れではない事を、ヴォルタは知っていた。
だが、それが今終わろうとしている。最大の苦悩は、ただそれだけだった。
故に、せめてもの贖いとして、ヴォルタは
「イグアス……ミシガンの言うことは聞いとけ。あいつは―――」
限界が近い。眼の前に迫り来るあの砲火を受ければ、いよいよ足が潰れてしまうだろう。
これで、終わりか。そう考え―――
「させ、ない―――!」
ごすずん
それでも621を信じ、最大限の働きかけをしてくれる聖人。
G2 ナイル
絶対この人胃痛枠だよね。
G4 ヴォルタ
なんかいきなり目の前に飛んできた。
まにあいました。