虚空島戦役が起きる遥か昔。
まだ神と人が共に楽園で暮らしていた時代の話。
人と神が分かたれるきっかけのきっかけになった原初の時代の話。
まだデュアルブレードが神としての姿を持っていた頃の話。

人の身でありながら仕える神を愛した男がいた。
人は神の道具でありその感情は到底許されないモノだった。
男は仕える神の手によって楽園を追放され地の底へと崩れ落ちる。

地の底で男は歩き続ける。

男は分かっていた。

神によって消されるはずの男の命を、愛する神が追放する事で救ってくれたのだと。

だが…。
男は愛する神にそうさせた神々に対して声を上げる。
男の慟哭は地の底を震わせ、神々の楽園まで届いた。

その戯言を嘲笑う神々がいた。

その慟哭に涙を流す神がいた。

そして、その精神波に歓喜する神がいた。

男は地の底より歩き出す。

遥か彼方の愛しき女の元へ向かって。




これは最後の最期まで愛に生きた一人の男の物語である。




全て作者の捏造です。

  審判の時-Departure-&鳴動-Rumbling-
  深淵の残響、天上の思惑
X(Twitter)  ▲ページの一番上に飛ぶ