いつの間にかディノバルドに転生していたおはなし


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メモ帳に埋まってたので供養。


波乱の巣立ち

吾輩はディノバルドである。名前はまだ無い。

 

というのも、自然界において自分の名前は必要としない。

 

故に私に固有名称は必要ない。

 

強いて言うなら『ディノバルド』という名前とは別に、『斬竜』という呼称が人間たちの間で使われるぐらいか。

 

とにかく、私はそういう存在である。

 

私には生まれた時から奇妙な記憶と謎の知識を持ち合わせていた。

 

それは、私は元人間である、ということ。

 

こことは違う、どこか別の世界で暮らしていた、ということ。

 

その世界には、私を含むこの世界に存在する数多のモンスター達が、「ゲームソフトに登場するキャラクター」という形で存在していたこと。

 

要はこの世界はとある超有名会社のゲームソフトの世界観が忠実に再現された世界ということだ。

 

それが事実だとして、この世界を生み出したのは誰なのか?あちらの世界が先か、こちらの世界が先か、些か興味はあるが、目の前に現実として存在している以上、そんなことを考えても無駄である。

 

というより、そんな余裕は既にない。

 

何故ならこの世界━━━━分かりにくいのでモンハン世界と呼ぼう━━━━は、私の持っている知識が全て正しいのなら、とんでもない魔境だからだ。

 

熾烈な縄張り争い、日夜繰り広げられる生存競争、自然を支配する古龍種とそれに匹敵する古龍級生物たち。

 

そしてそれらを全て下す(狩猟する)人間という種族。弱肉強食を地で行く世界。

 

この中で特に頭がおかしいのは自然現象そのものと言うべき、絶大な力を振るう古龍種たち。

 

そして彼らのような超自然的な力を持たないにも関わらず、古龍に比肩する戦闘力や危険性を持つ、古龍級生物と呼ばれる者たち。

 

そんな奴らを知恵と技術で以て立ち向かい、狩猟した実績を持つ人類ども。

 

そんな奴らがうじゃうじゃいる世界にて、私は斬竜ディノバルドとして生を受けたということだ。

 

斬竜ディノバルド。熱帯気候の密林や砂漠、火山帯などの高温地域に生息する大型の獣竜種モンスター。

 

濃赤色の鱗と外殻、頭部から背中にかけて逆巻く炎を想わせる独特な形状の蒼い突起が立ち並ぶ背部、そして何より全長の半分近くを占めるほどに長く巨大な尻尾が特徴。

 

この尻尾は巨大な刃物のように発達しており、本種の

最大の特徴にして最大の武器である。

 

この尾を用いた一撃は非常に強力で、体重を乗せて振り下ろせば地面を叩き割り、岩盤を派手に隆起させる。

 

また、尻尾には発火性の強い鉄分が多く含まれており、地面などに擦り付けることで赤熱化し、より凶悪な威力を発揮する。

 

その他にも高い跳躍力や大きな身体からは想像もつかないほどの俊敏性を持っていたりなど、能力を挙げればキリがない。

 

十分に当たりの類だと思われるが、それでも上には上がいることを知ってしまったのだ。

 

中でも人類は恐ろしい。自分のような大型モンスターは勿論、古龍種やそれに匹敵する化け物どもすら退ける奴らである。

 

なんだあいつら。こわいなーとづまりしとこ。モンスターという言葉は人類のために存在するのだろう。

 

もうね、アホかと。バカかと。お前らな、炎を浴びせようと雷に打たれようと平気な顔して戻ってきてんじゃねーよ、ボケが。

 

どないせえっちゅうねんお前ら不死人か?悪夢は巡り、そして終わらないタイプの狩人ですか?

 

ただの人間ですか。そうですか……

 

とにかくそんな潜在的脅威に悩まされる日々が始まってしばらく。

 

母親の庇護を受けていた期間はあっという間に過ぎ、独り立ちの時期がやってきてしまった。

 

獲物の狩り方や尻尾の研ぎ方など、生きるために必要な技術を幼少期のうちにできるだけ高めるため、可能な限り母親に寄生し続けたが、「さっさとお前も出ていけよ」という母親の視線がどんどん強くなっていき、ついには怒鳴り声と共に追い立てられ、大自然の中に放り出されてしまった。

 

もうだめだぁ・・・おしまいだぁ・・・

 

もぅマヂ無理。 リスカしょ。。

 

と、絶望するのは簡単だが、この残酷な世界はそんな暇すら与えてくれないわけで。

 

このまま野垂れ死んでしまったら元も子もない。折角役に立ちそうな知識があるのだ。それに寄生して学んだ技術もある。

 

今活用しなくていつ使う?生き残る上で出し惜しみは不要だ。この知識を最大限に活かして自己の強化と生存に務める。

 

まずここはどこなのか知る必要がある。知識の中にはある程度地理の情報も入っている。

 

現大陸なのか、新大陸なのか。その違いもはっきりさせなければ。




誰か続き書いて♡

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