某剣客浪漫世界で私は物書きをする。   作:SUN'S

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ひとえは寂しい 急

しとりはのんびりと目を閉じる。うたた寝するような剣路君に寄り添って、くうくうと寝ている近くで、左之助さんに抱っこされたひとえは嬉しそうです。

 

けど、怖いですね。

 

左之助さんが静かに見守るのは怪しいです。絶対に裏があると思ったんですけど。そんなものはないのかもしれませんね。

 

よしよしと撫でてあげます。

 

「ひーはねーさまがいいのっ」

 

「母ちゃんもだめなのか」

 

「かーさまはすき」

 

それだと左之助さんは嫌いに聞こえるのでダメですね。と、ひとえの頭をよしよしと撫でてあげます。やっぱり、ひとえはかわいいです。

 

とてもかわいいです、ソーキュートです。

 

「ん、んぅ......」

 

「ヴッ...」

 

しとりの可愛い顔が近づくたびに剣路君は小さく呻き、チラチラとしとりを見つめています。祝言を挙げて、夫婦になったはずなんですけれど。

 

左之助さんは理解したように頷く。

 

なにか分かるんですか?と思いながら、左之助さんを見ると沁々と言い始めます。

 

「分かる。分かるぞ、剣路。顔が良すぎるんだよ。此方は無自覚だからなあ」

 

「? なんで私を見るんですか?」

 

「なんでだろうなあ」

 

「あい、かーさまは鈍いから!」

 

「ひとえ、正解だぞ」

 

「私は鈍く......いえ、鈍いですけれど。そんなに言わなくてもいいと思うんです。そもそも感情の変化には敏いですよ?」

 

そう言うと左之助さんは「鈍いんだよ、そーいうのがよ」とおでことおでこをくっつける近さで言ってきました。が、やっぱり謎は深まりました。

 

答えを出してほしいです。

 

いえ、うぅん、と悩む。

 

「ん、んん」

 

「し、しとり、顔が近いんだけど」

 

「.........えっち」

 

「ぐっ」

 

顔を赤らめるしとりもすごく可愛いです。

 

「お前はあれ以上だ」

 

「え?いえ、あんなことして......」

 

夫婦関係と友達時間で十八年の関係ですが、ちょっとだけ、ほんのちょっぴりですけど。あったような気がします。いえ、ああ、えっとですね。

 

「かーさまは、えっち?」

 

「そうだ。自覚がねえから更に厄介だ、ひとえはそんなこたになるなよ?ちゃんと分かり合えるようになってくれよ、頼むから」

 

「? あい!」

 

まるで私が男心を理解していないように言いますね。ひどいと思いますし......いえ、それが妥当なのかもしれませんね。 

 

「ん、こそこそしてる」

 

「内緒の話し合いだ」

 

「そーなの?」

 

左之助さんがいうのなら、そうなんでしょう。左之助さんはよくエッチのためにウソを言いますからね、それだけはダメだと思います。

 

 

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