某剣客浪漫世界で私は物書きをする。 作:SUN'S
1541 / 1541
花と散る 破
「ん!ん!ん!ん!ん!ん!ん!ん!」
「ねーさま、どうしたの?」
しとりの振るう布団叩きは鋭く、布団が斬れるんじゃないかと思えるほど素早く。私は左之助さんを見ると「オレは何も教えてねえ」と言われます。
本当なのかと怪しみます。だって、いつも変なことを教えるのは左之助さんですし。左之助さん、やっぱり教えていませんか?
「ん、母様もする?」
「いつもしていますけど」
「やって!」
「えと、はい」
しとりのモノよりも音も小さく、ホコリが出ているのかも分からない勢いでしとりに「母様、そんなのばっかり」と言われてしまいました。
「でも、下手のは事実ですよね」
「ん、大丈夫。こうやるの」
私よりも背の高くなったしとりに肩を触られ、振り抜くと快音がなりました。少しだけビックリしながら布団叩きを視ます。
私よりもこの布団叩きがすごいんじゃ?と首輪に傾げて、左之助さんを見つめてしまいます。
「次はひーね!」
ずぱぁんっ!!!
「ん、ひーちゃんは加減を覚えようね」
綿が弾け飛びましたね。
「ごめんね、かーさま」
「フフ、大丈夫ですよ。でも、この布団は剣路君のモノですから、あとで一緒に謝りましょうね」
「あい」
しょんぼりするひとえの頭を優しく撫でてあげ、しとりにもひとえの頭を撫でてもらいます。しかし、左之助さんは気にしている様子はありません。
「ん、今日は私の布団でけんちゃんは寝る」
「まあ」
「ヴッ」
左之助さんは頭を押さえます。
そんなことばかりですね。
「ん、父様はいい加減になれてほしい」
「な、なれねえよ」
「私のお父様は普通でしたけど」
「オレはそれだけ愛してるんだよ」
「...フフ、素敵ですね」
そう言って私は本を開きます。
「(やはり、もうすぐですね)」
子供を見れると思ったんですが、私の人生に関する本はもうすぐ終わります。白紙が続くばかりですが、これにも理由があるんでしょうね。
「ねーさま、私もお嫁さんになれるかな」
「ん、なれる」
「なるな。ならないでくれ」
「ひーも、かーさまみたいになりたいもん」
「お母さんはそんなに大それた人間ではないので、しとりもひとえも自分で選んだ素敵なお嫁さんになってください。私は、左之助さんだから幸せになれました」
「ん、わかった」
「あい!」
「さらりと言うよな」
自分で言うのは良いんです。左之助さんに言われるのが照れて恥ずかしくなるんです。まあ、他にも理由は沢山ありますけど。
「大好きですよ、左之助さん」
「知ってるよ」
「フフ、お揃いですね」
そう言って目をとじます。
「(ほんとうに、安心します)」
「某剣客浪漫世界の物書きお姉さん」が本誌だったら?という感じのスレっぽいやつです。▼【本編】▼https://syosetu.org/novel/327970/▼【黒死の蝶の唯一留まる花】▼https://syosetu.org/novel/381420/▼【風薫る日陰に寄り添う妙花】▼https://syosetu.org/novel/387840/▼【か…
総合評価:995/評価:
/短編:486話/更新日時:2026年10月25日(日) 22:35 小説情報
彼女は糸色景と相楽左之助の娘だ。▼明治40年、彼女は北海道に来ていた。母のやり残した事を知るため、母の見た世界を知るため、それから中々帰ってこない旦那を迎えに来ている。▼ちなみに彼女は私の書いた「某剣客浪漫世界で私は物書きをする」および「もしも「るろ剣」の世界に糸色景がいたらのスレ」に登場する絶景先生こと糸色景の子孫に当たります。▼【スレっぽいヤツ】▼htt…
総合評価:207/評価:
/完結:162話/更新日時:2026年09月12日(土) 22:05 小説情報
かつて京都を震撼させた「人斬り抜刀斎」と並び称された、新選組一番隊組長・沖田総司。▼労咳の運命を越え、彼女が手にしたのは平穏な明治の世と、亡き夫が残した一人息子・弥彦だった。▼しかし、その剣はまだ、錆びついてはいない。▼「たまには人を斬っておかないと、腕が鈍るでしょう?」▼昼は息子の教育に頭を悩ませる士族の未亡人。夜は月夜に紛れ、暗殺者として死体の山を築く。…
総合評価:3207/評価:
/連載:105話/更新日時:2026年10月25日(日) 07:00 小説情報
現代日本から転生した先は、なんと【ダイの大冒険】の世界だった。▼その世界で俺はダイの相棒ポップとして生きていく。▼もう日本に戻る手段はない。俺はこの世界で生き延びるために、必死に修行を行う。▼はたして、俺は魔王軍との戦いを生き延び、その先の人生を掴み取ることができるのか。
総合評価:12577/評価:
/完結:223話/更新日時:2025年09月06日(土) 21:00 小説情報
本が好きなのに、司書になる目前で死んでしまった本須麗乃。何故かハリーポッターの世界に転生するも、身体は虚弱で10年も生きられないと言われてしまう。▼『本好きの下剋上』の主人公がマルフォイ家の娘として転生して本狂いとして周囲を振り回していくお話。▼※闇の帝王は読書仲間です。▼半純血のプリンス編完結済▼最終章本好きの魔女編連載中
総合評価:12539/評価:
/連載:171話/更新日時:2026年10月22日(木) 12:04 小説情報
小説検索で他の候補を表示>>