人間へと転生したバハムートは、『永遠の平和』という楽園の創造と、悪にとっての『畏怖の象徴』を志す 作:天叢雲剣を捧げるスサノヲ
『大古神家』、その家系は古代の時代である古墳時代から続く豪族の血を引いた一族であり、さらには白い神々しい光が変異して、古墳時代の日本の天高くでその姿を現し、愚者を神罰として裁いたという伝承が言い伝えられている、前世の俺であった「バハムート」とよく似た、創造と破壊を司る伝説の龍神『刃覇無生斗之神(ばはむうとのかみ)』を祀り、それを崇高する宗教『創破龍神教』を、森羅や天世などの大古神家に住む者たちが此処の神奈川県横浜市を拠点として代々営んで来た裏の歴史では有名な古の名家である。また、沢山の資産もあり、広大な土地や莫大な資金もあるため、資産には全く困っていない。
また、大古神一族の血を引くものは漏れなく優れた強個性を発現しており、「個性」という概念が出始めてきた時代である「超常黎明期」から、代々その優秀な人材を排出していると言われる。
因みに、俺の父親である大古神 森羅の個性は『森羅術(しんらじゅつ)』という個性らしく、自身が持つ自然エネルギーを媒体にして大規模中規模小規模の樹木操作や、エネルギー量の範囲内で強固な樹木で作った自分の分身などを生み出すことできる。さらに、森羅術で生み出した樹木は九つの万物(はにわ、エゾシカ、オオタカ、エゾヒグマ、イトウ、オオサンショウウオ、龍、武神、大太法師《だいだらぼっち》)に変化させることができ、さらにその樹木で生み出した九つの万物に、規模は小さい方だが、森羅術のもう一つの能力である基本の五属性の万象(火、水、風、雷、岩)の内、どれか一つを融合させて、その万象の力を与えられた九つの万物をそれぞれ操ることもできる。また、特殊なニ属性の万象(光、闇)が使用できるのは、武神以上の万物だけである。なお、生み出せる九つの万物の数や強さは、エネルギー量と比例する。あと弱点は、自然エネルギーが枯渇すると自然エネルギーが完全回復するまでに少し時間がかかるため、必然的に個性が使えなくなる。また、父親の個性はちょっと特殊な性質があり、森羅術の個性を分け与えることができるらしい。そのため元々持っている個性とは別で森羅術の個性の力の一部を分け与えることができるらしい。今のところ分配された森羅術の個性の力で使える技は、大規模中規模小規模の樹木操作ぐらいってところか。まあ俺の父親の個性はそんな感じだ。
続いて、俺の母親である大古神 天世の個性は『神生術(しんせいじゅつ)』という個性らしく、自身が持つ再生エネルギーを用いて、欠損した腕や脚など、どんな重い傷も痛みを和らげながら修復し、欠損した部位は元通りに再生する、そして、どんな病も神生術の個性を使用した治療に専念すればたちまち完治してしまう。あと弱点は、再生エネルギーが枯渇すると再生エネルギーが完全回復するまでに時間がかかるため、必然的に個性が使えなくなる。そんな感じで、俺の父親の個性とはまた別の方向での強個性だ。何よりこの世界では、治す力のある個性は、個性の中でも希少とされていると知った。そして俺の見立てだが、俺の母親の個性はおそらくあらゆる個性の中でも、希少中の希少とも言えるだろう。そのため、雄英高校という高校から看護教諭をやらないか?と誘いの推薦が来た時もあったらしい。まあ俺の母親は結局断ってしまったがな。
そんな二人の職業はと言うと、本業は創破龍神教を信仰している寺院兼お屋敷を親父とお袋、そして大古神家に住む者たちと協力して経営している。さらに副業もしており、俺の親父は万事屋(何でも屋)をやり、逆に俺のお袋は自らの個性を駆使して、「大古神総合診療所」という個人診療所を、創破龍神教を信仰している寺院兼お屋敷のすぐ隣に自ら立ち上げ、そこの病院長をやっている。もちろん俺の両親は、個性を行使することができるヒーロー免許証を既に会得済みなため、個性は使える。あと先程言った寺院兼お屋敷というのは俺の家という意味でもあるがな。
さて、話しは急に変わるが,俺は今中学三年生の十五歳、中学最後の夏休み中である。そして、そろそろ高校とやらの学舎を何処にするか決める「進路決め」も考えなければならない。それと俺は、親父から許可を取っていつも使っている山で、夏休みの半分ぐらいはその山に篭って一人で強化合宿のように一人で修行をしていた。早朝から夕方までビッチリとな。そして俺は、夏休みが終盤に入ったのを皮切りに帰る身支度をし、昼間に別荘を出て山を降りた。山を降りた後、腹が滅茶苦茶減っていたので丁度良く見つけたハンバーガーショップで昼飯を食おうと思い、その中に入り、ダブルチキンフィレサンドとオリジナルフライドチキン 三ピースとオレンジジュースを頼んで窓際の席で食っていた。だが、食い始めてから数分後・・・
ー神奈川県横浜市のとあるファーストフード店ー
強盗犯1「この袋にありったけの金を詰めろ!!いいな!?」
創滅「・・・」(金銭などの盗みを働く者。所謂、強盗と言ったところか。まあ俺修行で疲れている俺にとってはただの面倒事だ。さっさと昼飯を食ってさりげなく外に出るか。俺が一々戦わなくても今そこら辺にいる警察が今此処のファーストフード店を包囲していて事足りるだろうからな。それに、おそらくヒーローももうすぐ来る頃か。)
創滅はそう思った後、また昼飯のハンバーガーとフライドチキン三ピースを食べる事に戻った。一方で・・・
強盗犯2「おいおい、妙な真似するんじゃねぇぞ?もしそんなことをしでかしたんなら、お前らの脳みそはこいつでお陀仏だ。ハハハ!」
下衆な笑みと共に強盗犯の男の一人は、拳銃の銃口を上に向けてバンッ!!と撃ち放つ。その銃声を聞いた、ファーストフード店の店内にいる者たちは、「ヒッ・・・!!」と小さな悲鳴を上げていた。
“個性”を持って産まれることが当たり前になった世の中は、“ヒーロー飽和社会”とも言われるが、同時に敵ヴィランによる犯罪が頻発する“敵(ヴィラン)飽和社会”とも、影では言われている。そして外には、多くの野次馬が今行われている強盗行為を何だ何だ?と見ながら、呟いていた。
「お、おい!あれってたしか指名手配中の
「マジかよ・・・!俺もう少しで此処のファーストフード店に入っちまうとこだったわ・・・」
「え?つかあれやばくね?凶悪強盗犯が後ろにいんのにあの客なんでまだハンバーガーとフライドチキン食ってんだよ・・・。そんなに食い意地張ってんのかあの客・・・。ヒーローでもねぇのに平然とし過ぎだろ・・・。」
そして、だいたい人質をまとめ終えた強盗犯たちは、その人質を良い盾にして逃走を図る準備をしていた。
強盗犯1「よし、これだけ人質がいれば奴らも迂闊に手出し出来ねぇだろう」
強盗犯2「ああ、そうだなぁ!って、ん?おいちょっと待て!」
強盗犯1「?一体どうしたんだよ?逃走を図る準備をし始めようとしたこんな時に」
強盗犯2「店に居る人間全員ってこれで全員だったか?つか向こうにあと一人だけまだ食い物食ってる人間がいるぞ!」
強盗犯1「何ッ!そいつは本当か!「兄貴ー!」ッ!」
強盗犯3「駄目でさぁ!あいつ・・・いや、あのガキ俺がさっき怒鳴りつけてやったんですが、全然従おうとしないんすよ!」
ボゴォ!!
報告した強盗犯の男の一人が、同じく強盗犯の大男に殴り飛ばされた。鼻血でその男の顔面が朱に染まる。
強盗犯1「てめえ、時間が無ぇことは充分に分かってんだろ。そういうときは殴ってでも従わせるのが普通だろ!」
すると、その大男の後ろから、また同じくらいの背丈の男がズシンズシン、のっしのっしと歩いてきた。
???「おいおい、聞こえてねぇぞ?お前がそいつ殴ってどうすんだよ……あ~あ、もう使いもんにならねえじゃねぇか」
強盗犯1「兄貴……すまねえ」
強盗犯2「俺もだ・・・面目ねぇ」
???「気にすんな、お前ら二人は人質見張っとけ。あのガキは俺が躾けてくるからよ」
この辺りに住んでいる人間なら誰もが知っていた。強盗犯の男三人の方は無名だが、『兄貴』と呼ばれた方の男は
僧帽ヘッドギア「おいガキ、耳かっぽじってよ〜く聞け。俺は
創滅「・・・」
一時の沈黙が店内に流れる、この時点で、普通の一般人ならば怯え切って泣きながら許しを請い、
創滅「断る。俺は今美味い昼飯を食うという至福の一時を楽しんでいるところだ。その最中なのに何故俺が面識も無いお前ら蟻共の指図を受けなければならない。俺の昼飯の邪魔をするな。」
そして、今食べている食べ物のオリジナルフライドチキン 三ピースの最後の一ピースを手に取り、また食べ始めた。
その一部始終を見ていた者たちは、「あ、死んだ」、とその場の誰もが思い、目をつぶった。
僧帽ヘッドギア「そうか・・・、だったら死ね!」
僧帽ヘッドギアによって振り下ろされた剛腕。その剛腕はあらゆる者を破壊し、殺してきた。そして窓際のテーブルは真っ二つに破壊される。しかし、これは威嚇。世の中を知らない一人の少年に《僧帽ヘッドギア》の恐怖を植え付けるべく振るわれた剛腕の一撃。奥に集められた店内の人質の数人が、「ヒッ・・・!」と再び悲鳴を上げた。だが、
僧帽ヘッドギア「どうだ?これで少しは猫のように大人しく動く気にはなったk「おい貴様、俺はまだ食い終わっていないぞ?もし足が滑って俺が注文したオリジナルフライドチキン 三ピースが全て無駄になったらどう責任を取ってくれる?全く、こうも野蛮な蟻は考え方まで蟻なのか?」ッ!テメェ・・・!」
創滅はいつの間にか隣の窓際のテーブル席の前に降り立っていた。最後に残っていたオリジナルフライドチキンの最後の一ピースを食べ、やがて全ての昼飯の食べ物を平らげた少年は、紙ナプキンを抜き取りつつ口を拭き、小さく笑う。
創滅「……さてと、話は変わるが俺が貴様の言う通りにしなかったぐらいで食べ物が乗ったテーブルをすぐに叩き割るのは少し御門違いだぞ?貴様も良い歳した大人だろう?」
強盗犯1「兄貴・・・!」
強盗犯2「あ、兄貴・・・」
窓際のテーブルを破壊した衝撃が、その床にまで影響している。そんな光景を前にしても全く怖気づいていない目の前の少年に、二人の敵は目を剥いた。同時に警戒心を強める。
僧帽ヘッドギア「……お前ら二人は他の人質見張ってろっつったろうが。……おいお前、ヒーローか?」
創滅「いや、違うな。ただの中学三年生の学生だ。夏休み中の修行帰りだからまあ身なりはこんな風だがな。」
創滅は、そう言うと今身につけている、背中の部分に陰陽太極図が刻まれた純白のローブのような僧侶用の和服と、インナーシャツのように装着している深緑色の古代日本式の簡易鎧、古代日本式の純白の道着のズボン、動物の革で作られた強固な焦茶色の革靴、修行帰りなので全ての衣服が汚れてはいるが、その服装を僧帽ヘッドギアに見せた。
そんな少年の返答に、僧帽ヘッドギアは「ガハハッ!!」と被せ気味に嘲笑った。
僧帽ヘッドギア「そうだろうよ!お前みたいなガキがヒーローな訳がねぇ!」
すると、笑みを止め、心底不愉快そうにヘッドギアは唾を床に吐き捨てた。
「頭おかしくなっちまったか?それとも、正義のヒーローごっこがしてぇのかクソガキ? 生憎俺はそういう──」
拳を軋ませ、再びその剛腕を振りかぶる。
僧帽ヘッドギア「無駄に馬鹿みたいに夢に浸りまくってるガキが大っ嫌いなんだよォ!!」
僧帽ヘッドギアの拳は、そのまま創滅へと一直線に放たれる。だがしかし、創滅はその攻撃を自分のすぐ後ろにある窓際のテーブルの上へとジャンプし、飛び移って簡単に避けた。
僧帽ヘッドギア「チッ!ちょこまかとすばしっこい奴mぶっ!」
そして、窓際のテーブルの上から僧帽ヘッドギアの頭上へと飛び上がり、さらにそこから急降下して僧帽ヘッドギアの顔面に飛び蹴りを食らわし、後退しながら創滅は地に足を着いた。対して飛び蹴りを食らったヘッドギアは、数秒間目を回して混乱し、やがて混乱状態が治って意識を取り戻した。
創滅「ほう?今の飛び蹴りを真正面から食らって耐えるとはな・・・。それなりに勢いのある飛び蹴りをお前の顔面に目掛けて食らわしたはずなんだが、どうやら根性だけは大した蟻だな。」
僧帽ヘッドギア「へっ!そりゃどうもありがとうよ、別に欲しくもねぇ感謝だが・・・それにお前、どうやら「個性」使っていねぇな?そりゃそうだよな、ヒーローの資格を持たない人間は、“個性”を使えない。使ってはならない。俺たちヴィランからの自衛の為ならその限りではないが、少しでも“個性”による積極的な攻撃は、たとえ相手がヴィランであろうと厳重注意は免れねぇ。
最悪、大事な経歴に傷が付いて、一生ヒーローになれなくなっちまうもんなぁw。オールマイトが積み上げた平和は吐き気がするが、ヒーロー社会のこういうところは嫌いじゃない。」
強盗犯1「流石だぜ兄貴。そうだ、お前に何が言いたいかというとお前にできることはもうねぇってことだ。」
強盗犯2「全く持ってその通りだぜ!兄貴の手に掛かればテメェはもう終わりだぜ!ヒャッハー!」
僧帽ヘッドギアを含めた強盗犯たちは、自分たちが優位であることを理解している。
この男はこういった狡猾さが強みであった。それに追随する形で、“個性”もそれなりに熟練しているため、並のヒーローでは歯が立たない。警察の監視の網を抜け、ヒーローの“個性”を退け、今に至る。
実力の高いヴィランはとことん強敵なのである。
しかし──
創滅「ああ、その通りだ。もちろん個性は使ってはいないさ・・・いや、使う訳がないだろう。お前ら如きの蟻、俺の体術のみで事は済むからな。」
創滅は、そう微笑みながら次の戦闘態勢に入った。それに対し、僧帽ヘッドギアは創滅のその挑発紛いの言葉を、まるでそんなのハッタリだと言うように嘲笑った。
僧帽ヘッドギア「はあ?何言ってんだ大馬鹿野郎w。ただの体術だけで「個性」に勝てる訳ねぇだろうがw。阿呆か?それとも今の圧倒的に不利な現実が見えていねぇただ頭のイカれた野郎なのか?」
創滅「そうか・・・、では俺の頭がイカれていないという現実をお前の脳髄にまで徹底的に叩き込んでやるとするか。」
僧帽ヘッドギア「ハッ!やれるもんならやってみやがれクソガキ!だったらこっちから行ってやる!おいお前ら!出番だ!さっさとこのクソガキを殺っちまうぞ!」
強盗犯1、強盗犯2「わかった(ぜ!)兄貴!」
僧帽ヘッドギアを含んだ強盗犯三人は、自分のそれぞれの「個性」を武器に、一斉に創滅に襲いかかった。
創滅「さあ来い、そしてもっと俺を楽しませて見ろ!」
そして、再び創滅と僧帽ヘッドギアたち三人組の交戦が始まった。
リューキュウのサイドキック「リューキュウ!もうすぐで横浜市で起きた強盗事件の現場に着きます!」
リューキュウ「了解、わかったわ。じゃあこのまま現場へ急行するわよ!」
リューキュウのサイドキック「はい!わかりました!」
灰色の巨大な竜の爪のようなアクセサリーを顔の半分に、黒い竜の翼のアクセサリーを頭に付け、紅いチャイナドレスのような
リューキュウ「・・・」(強盗事件の現場の中にいる人たちが心配でたまらないわ。一刻も早く私が手を差し伸べて救けてあげないと・・・。)
リューキュウはそう自分の意志を掲げながらどんどん強盗事件が起きている現場へと向かって行った。そして・・・
リューキュウ「・・・どうやら事件現場は此処らしいわね。急いで警察へ到着の報告をしないと「ん?あら、リューキュウじゃない。あなたも警察からの応援要請を受けたの?」ッ!」
リューキュウが振り向くと、そこには裸と見紛うくらいの露出をした全身白タイツを元にした際どい
リューキュウ「お久しぶりです、ミッドナイト先輩。はい、私たちリューキュウ事務所のプロヒーローにも警察からの応援要請がありまして、今丁度此処の現場に到着したところです。」
リューキュウは、笑みを溢しながらミッドナイトに丁寧に挨拶し、リューキュウを含めたプロヒーローたちが此処の事件現場に出向いた訳を話した。
ミッドナイト「そう、あなたたちリューキュウ事務所のヒーローもなのね。実はあたしたち雄英の教師にも警察からのその応援要請がきたの。」
リューキュウ「雄英高校の教師たちにも応援要請が、ですか?「やっと見つけました、ミッドナイトさん。勝手にうろちょろしないで下さいよ。こっちも一応仕事で
ミッドナイト「もう・・・、相澤君ったら相変わらず自分にも相手にも手厳しい性格なんだから・・・」
ミッドナイトの後ろから現れ、ミッドナイトの左肩に手を置く妙な黒い格好をした長身の男性。その男性の名は、
相澤「余計なお世話です。あと、何度も注意していますが学外ではイレイザーヘッドと呼んでください、ミッドナイト先生。それからお久しぶりです、リューキュウ。例の事件の現場は向こうですか?」
リューキュウ「ええ、向こうが騒がしいから事件現場はすぐそこよ。」
相澤「そうですか、ならば俺たちもすぐ向かいましょう。時間は合理的にです。こうしている間にも人の命が脅かされている・・・それはヒーローとして絶対合ってはならない。あなたもですよ?ミッドナイト先生」
ミッドナイト「はいはい、わかってるわ、相澤君・・・じゃなくてイレイザーヘッド」
リューキュウ「ではそろそろ事件現場に急いで向かいましょう。私に着いて来て下さいイレイザーヘッド、ミッドナイトーー」
リューキュウとイレイザーヘッド、ミッドナイトは、話を切り上げて警察がいる事件現場へと急いで移動し始めた。
だがその時!!
ドガァン!!
僧帽ヘッドギア「グボォア!!」ビューン!!
リューキュウ、相澤、ミッドナイト「!?」
三人のプロヒーローたちは突如の衝撃に驚いた。いざ事件現場に向かおうとしたその瞬間、全国指名手配されている強盗殺人犯『僧帽ヘッドギア』がファーストフード店の壁を強引に突き破って破壊し、いきなりファーストフード店の向こう側の道路へと吹き飛ばされていたのだから。さらに・・・
リューキュウ「ハッ!こ、これは・・・!」
相澤「どうしました!?リューキュウ!」
リューキュウ「僧帽ヘッドギアの取り巻きらしき強盗犯二人が、いつの間にか気絶して気を失っているわ・・・!」
ミッドナイト「なんですって!?一体誰が凶悪な強盗犯の
相澤「確かにそうだな、一体誰がこんな真似を・・・」
強盗犯1「・・・」ピク、ピク、ピク、ピク
強盗犯2「・・・」ブクブクブク
僧帽ヘッドギアの仲間である強盗犯二人が、いつの間にか無惨に倒されていた。強盗犯1は、ファーストフード店の店内の壁に激突して背中辺りを強打し、背骨と肋骨数本を骨折したまま壁に寄りかかるように気絶している。逆に、強盗犯2は、骨折はしていないものの、脳震盪による頭蓋骨のひび割れと痙攣で泡を拭きながら仰向けで気絶していた。そして、どちらも打撲の痣などが身体中にあった。そして、二人の強盗犯に対してそんな残虐で暴威のあることができるのはただ一人・・・
創滅「なんだ、もう終わりか?そっちから仕掛けて来たんだろう?ならば凶悪強盗犯らしく、次の俺を殺す算段を考えながら学生である俺を殺しに来い。ん?・・・やはり既に気絶してしまっているか。もういい、お前ら二人には興が削がれた。僧帽ヘッドギアと呼ばれているこいつら三人の親玉の方に向かうか。そいつと戦った方がもっと楽しめそうだ。」
リューキュウ「ッ!まさか・・・!あの長身の学生が僧帽ヘッドギアを含めた強盗犯四人を相手していたと言うの・・・!?服装は学生っぽくないけれど」
相澤「ええ、俺も流石に信じられませんリューキュウ。体格は大柄でもちゃんとまだ大人の歳にはいかないれっきとした学生だ。そんな学生が未だ全国指名手配されている僧帽ヘッドギアを含めた強盗犯四人を全て相手取っていたら、普通誰もがそのことを信じにくいはずですし、何より普通恐怖が先に出てくると思います。」
ミッドナイト「これって嘘よね?凶悪な強盗犯たちを私たちプロヒーローが到着するまで本当にあの背が高めな学生が相手していたというの!?うん、これはきっと夢だわ!」
相澤「ハァ・・・、こんな大事な時に現実逃避しないでください。ミッドナイト先生。」
リューキュウとイレイザーヘッド(相澤)とミッドナイトは察した。そこにいる中学生、大古神 創滅が凶悪強盗犯を全て相手取っていたということを。三人ともその事実に深く驚愕していた。
創滅「さて、荷物の準備も整ったところで改めて奴のところへさっさと移動するか。」
そして一方で創滅は、僧帽ヘッドギアと再び一戦交えるためにファーストフード店の突き破られた壁から、向こう側の道路に重傷を負いながら倒れ伏している僧帽ヘッドギアの元へと向かって天高く跳躍しようとした。
リューキュウ「!?まずい!あの学生の子、今度は僧帽ヘッドギアの元へと移動する気よ!止めないと!」ダッ!
相澤「待って下さいリューキュウ。ミッドナイト先生、あなたは警察や他のプロヒーローたちと共にファーストフード店の中に入って僧帽ヘッドギアの取り巻きの強盗犯三人の捕縛と人質全員の安否の確認をすぐにお願いします。」タッタッタッ!
ミッドナイト「ちょっと相澤君!・・・じゃなくてイレイザーヘッド!って、もう行っちゃったか・・・。まあ仕方ないわ、此処はあたしも一肌脱ごうかしら。」カツカツ!
三人のプロヒーローは、それぞれ自分ができることをするため、行動を開始した。一方で、創滅は・・・
創滅「よし、脚の力加減はだいたいこの程度でいいか。行くぞ「ちょっとあなた!
創滅は、自分より年上で、大人であるプロヒーローにも、荒く失礼な言動を使っていたが、リューキュウはそんなことは気にせず話を続けて創滅を説得した。
リューキュウ「ええ、そうよ。私はプロヒーローの「リューキュウ」、警察から応援要請を受けてさっきこの事件現場に来たところなの。
創滅「リューキュウだと・・・?一体誰dッ!そうか・・・今思い出したぞ、まさかあの医者が言っていた俺の「個性」と似ているヒーロー、ドラグーンヒーロー「リューキュウ」とやらにこんなところで出会えるとはなぁ。後で色々と聞きたいものだ。だが今は断る!俺は戦いの最中だ、何故戦いの邪魔をする?俺が
リューキュウ「そういう問題じゃないの!って、待ちなさい!」
創滅はそのまま天高く跳躍し、警察やプロヒーロー、一般人の集まりをそのまま飛び超えて僧帽ヘッドギアが倒れ伏している方角へ行ってしまった。それと同時に、イレイザーヘッドこと相澤消太もリューキュウのところに着いた。
相澤「リューキュウ!あの子は一体何処に行きました?」
リューキュウ「僧帽ヘッドギアのところです!イレイザーヘッド。急いで向かいましょう!」
相澤「わかりました、すぐに探しましょう。一刻も早く。」
そして、リューキュウは巨大なドラゴンへと変身した後、相澤と共に、そのまま創滅と僧帽ヘッドギアがいるところへ向かった。
僧帽ヘッドギア「うっ・・・!ハァハァ・・・!」(クソっ!!何故だ、一体何故だ!!今まであらゆるヒーローや一般人を殺害して来た俺の「個性」がなんで・・・!なんであのクソガキに全く効かねぇんだ!!クソが!そんな筈はねぇ!俺の「個性」は最強なんだ!!今そいつをあのクソガキに示してやる・・・!)
僧帽ヘッドギアは、何とか意識を取り戻し、再び身を起こした。だがその見た目は、正しく重傷を負った人そのものであり、全身に痣などができた全身打撲に肋骨とあばら骨が数本ひび割れ、〆には吐血までしていた。なので立つのがやっとの状態だった。そんな時、運悪く「個性」を使わない優れた体術だけで自分をここまで吹き飛ばした元凶が再び目の前に現れてしまった。
創滅「さて、休憩は終わりかな?まあそれはさておき・・・さっさと来い。もう飽きたから一瞬で片付けてやる、蟻のような奴は嫌いだからな。俺なりに駆除してやる。あとお前の取り巻き二人も全く大したことなかったな。むしろ俺の独壇場だった。」
創滅は笑みを浮かべた後、最後に残った僧帽ヘッドギアをまるで見下すように無表情で挑発する。その結果、元々自分の力が創滅に全く通じないことによる焦りで冷静さを失っていた僧帽ヘッドギアは、その挑発にまんまと誘われてしまった。
僧帽ヘッドギア「チッ!!テメェ・・・!!黙って聞いてみればつけ上がりやがって!!いいぜ・・・!そんなにやられてぇなら・・・」
僧帽ヘッドギア「お望み通りボコボコに殺ってやるよォォォォォ!!」ブゥン!
僧帽ヘッドギアの剛腕が、悪あがきと言わんばかりにまた勢いよく渾身の一撃として振り下ろされる。おそらく今までの攻撃で一番強い攻撃だろう。その攻撃が創滅の目と鼻の先へと来る・・・
ことはなかった。
創滅「全く、相変わらずそんな単調な攻撃だからすぐ身体の動きだけで読まれてしまうんだ・・・。少しはその足らない単細胞な脳で学習せんとな?」ヒュッ!
僧帽ヘッドギア「なっ!何だと!!」
創滅はそう言いながら僧帽ヘッドギアの悪あがきの一撃を、少しだけしゃがんでいとも簡単に避けてしまう。さらに、創滅もお返しと言わんばかりに右手に力を込め、正拳突きの構えを取った。そして・・・
創滅「感謝のお返しだ。それなりに練習相手になってくれたことのな。」ボゴォ!!
僧帽ヘッドギア「グボォア!!ガ・・・ガ・・・!」
僧帽ヘッドギアの腹を目掛けて驚異的な一撃を食らわせた。
僧帽ヘッドギア「ゲホ・・・!ク、ソ・・・!、今、度、会っ、た時、は、覚え、てろ、よ。クソガキ、が・・・!!」ドサッ!!
そう捨て台詞を吐いてついに気絶した連続強盗殺人犯である『僧帽ヘッドギア』は、その巨体を、重力を通して段々と前に傾かせて行き、最終的にはうつ伏せの状態で倒れた。
そして、この都が、この街が連続強盗殺人犯の脅威から無事解放された瞬間だった。また、創滅は中学生の歳で僧帽ヘッドギアたちを倒したことで、横浜市民の一般人たちから沢山の盛大な拍車喝采を頂いていたのは、また別の話である。
今更思ったことなんですが、原作の主人公の緑谷出久とは別のもう一人の主人公である「大古神 創滅(おおこがみ そうめつ)」は、基本的にはヒロアカキャラに苦戦したり敗北したりするシーン、描写は今のところ執筆することは毛頭ありません。このクロスオーバー小説のオリジナル主人公は、最強➕チート=神 のような絶対至高の存在である設定なので、その ヒロアカキャラに対する苦戦や敗北のシーン、描写を入れてしまうと、物語全体が壊れてしまうと考えたからです。ただし、あくまでヒロアカ原作・アニメで登場したキャラクターに限りますので、例えば、予定で出そうと思ってる準主人公でもあるオリジナルヒロインは対象外で、創滅に一方的に蹂躙されたりはしないと思います。ですが、創滅に真剣勝負で完全に勝てる力量を持っているかどうかはまだ未確定です。なのでそこのところご理解の程よろしくお願いします!第二章は、暇があればなるべく早く、近日中に投稿しようと思います!ではまた。