ハイスクールD×D 剣の王   作:しぃー

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初の一日2話

1話にまとめろって話だな。


死闘

2人は今グレモリ―の領地の1つである果てまで何もない荒野のような場所にいた。

 

 

「さて、やろうか」

 

歩は準備が完了していた。

 

「ふぅー、自分からお願いしたのになんだか緊張してきたよ」

 

 

「サーゼクス、どんな意図があるかは知らないがやめるなら今のうちだよ」

 

 

「そんな恰好悪いことは出来ないさ……これでも男なんでね」

 

 

笑顔で軽口を叩くサーゼクス。

 

 

そしてしばし無言の時間が続く。

 

 

 

 

「行くよ」

 

歩の声にうなずくサーゼクス。

 

 

死闘が始まった。

 

 

 

 

 

初めに行動を起こしたのはサーゼクスだった。

 

 

距離を取りながら滅びの魔力を含んだ破壊球を放っていく。

 

 

「ちっ、めんどくせぇ」

 

 

歩は舌打ちした。

 

サーゼクスは接近戦でやれば自分が不利なことはわかっている。

 

 

そのため安全圏にいながら攻撃する消耗戦を選んだ。

 

サーゼクス自身魔力量が常人を遙かに超えることからとれる作戦である。

 

 

 

この作戦は概ね正しい。

 

しかし

 

 

「斬る」

 

 

剣を握る右手が光ると同時に上級悪魔すら一瞬で消し去る破壊球を真っ二つに切っていく。

 

あまりに相手が攻撃を物ともしないと自分ばかり消耗してしまう作戦でもあった。

 

 

 

「この程度攻撃俺には通じない」

 

 

「あとな……」

 

 

歩の言葉にかなり距離を離したサーゼクスには聞こえることがなかった。

 

何を話している……そう思った瞬間目の前に歩が現れる。

 

「そこは安全じゃあ無い」

 

距離を一瞬でつめてきた歩に予想していなかったサーゼクスはそこからの初撃を回避しきることが出来なかった。

 

「さすがだね、前に総司とやっていた時よりはるかに速いよ…私の眼でも追い切れなかった」

 

右腕に切り傷を負い、空へと逃げたサーゼクスは少し息を荒くして言った。

 

「お前もな、今ので決まったと思ったのにその程度の傷で済むとは思ってもいなかったよ」

 

素直に感嘆する歩。

 

「はぁ~、簡単に言ってくれるね。なら……今度は得盛りでいかせてもらおう」

 

空中で先ほどの破壊球とは次元の違う大きな力が集まっていった。

 

「こい」

 

迎え撃つ歩に向かい巨大な滅びの力が向かう。

 

 

「俺に切れないものは無い」

 

 

この攻撃さえも簡単に、そして容赦なく切り裂く。

 

 

しかし切り裂いた先にサーゼクスの姿は無かった。

 

 

それがわかった瞬間瞬時に歩は鋼の加護を使う。

 

 

ドンっ

 

「うおっ」

 

 

後ろからの衝撃に歩が振り向く。

 

サーゼクスは巨大な技で自分の身を隠し死角から歩を攻撃したのだった。

 

しかしこれすらも鋼の加護を使いダメージを避けている。

 

「ここまで私の滅びの力が通じないとなると自身無くすな……直撃してもダメージが無いなんて」

 

言葉とは裏腹にまだまだ追い詰められていないような余裕のある口調

 

 

「まあそう言うなって、俺も今の攻めは割と焦ったよ」

 

 

こちらも余裕のある口調で返していく。

 

お互いがまだ様子見の段階、ここから戦いは激化していった。

 

 

 

 

 

 

 

 

その後も長い間攻防が続いた。

 

 

 

 

「はぁはぁ、君の体力は無尽蔵かい……」

 

先に疲れが見えてきたのはサーゼクスだった。

 

「なーに、疲れてないわけじゃない」

 

言葉とは裏腹やはり余裕をみせる歩。

 

これまでの戦い、お互い攻めながらもダメージを与えられない状態が続いていた。

 

このままいくと実力は拮抗していても体力、持久力の差で負けてしまう……そう思った矢先である。

 

 

 

「しかたない、もう1段階ギアを上げるか」

 

歩が淡々と言った。

 

もう1段階、この言葉にまだまだ歩の力に先があることがわかり、しばし呆けた顔をサーゼクスはしてしまう。

 

「ふふふ、ははは」

 

その後お腹を抱えて笑ってしまったサーゼクス。

 

「君は…ほんとに、ははは」

 

相変わらず笑い続ける。

 

「あー、おかしい……君の限界は一体どこにあるんだい」

 

「さあね」

 

少しはぐらかすように返した。

 

 

 

 

 

 

 

 

「まあ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お前が本気だしたら見せてやってもいいかな」

 

 

 

 

 

その瞬間サーゼクスの笑い声が止まる……

 

「いつから……」

 

突然真顔に戻り歩に問う。

 

「なめるな、戦い始めたときから違和感しかなかったよ」

 

 

沈黙が続いた。

 

 

「見透かされてたようだね」

 

サーゼクスの表情は未だに真顔で考えを読ませない。

 

「正直、魔王って立場だし手の内すぐに見せるのは駄目だと思うよ。でもさ、せっかくお前が全てをぶつけられる相手が目の前に居るんだぜ。」

 

 

 

歩は満面な笑顔で続けた。

 

 

 

「うだうだ考える前によ……本気でいこうぜ、お互いにさ」

 

 

 

 

その言葉を聞いたサーゼクスはやっと表情をだし少しだけ笑った。

 

 

「ほんと私は失礼だったようだね」

 

 

だんだんと重苦しい空気が強まる。

 

 

そして地面に大きなひびが生まれた。

 

 

「私は強くなりすぎてしまった。そうしてまともに戦うことも無くなりいつのまにか純粋に戦うことを忘れていたようだね」

 

 

辺りが荒野だったからいいものをここが草原だったら滅びの力の余波で緑は枯れ切っていただろう。

 

 

サーゼクスの身体がだんだん滅びオーラに染まっていく。

 

 

 

 

 

「せっかく君がいるんだ、楽しまなくては損だよな」

 

 

 

 

 

「見せよう……これが私の本気だ……」

 

 

圧倒的な圧力が周りに広がった。

 

 

 

 

 

歩が見たもの、それは人型に浮かび上がる滅びのオーラだった。

 

 

 

 

 

「もう人の形しているだけでまともに姿じゃねーな」

 

 

 

歩特有の戦闘中にでていた楽しそうの表情が真剣なものへと変わる。

 

 

 

「それでも、俺は斬る」

 

 

そうして歩のまわりもサーゼクスのような圧倒的な圧力、そして重苦しい空気に満ちていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いよいよ超越者とも言える者の戦いが始まるのか、そう思われたが……

 

 

 

 

 

「そこまでです」

 

 

 

 

グレイフィアの言葉が戦い終了の合図となった。

 

 

 

 

===================================================

 

 

「サーゼクス、あなたは一体何をしているんですか」

 

「痛いよ、グレイフィア」

 

耳をつままれ痛がっているサーゼクス。

 

「歩さん、あなたもあなたです。あのまま戦っていたら冥界がどうなってしまうかわからない状態だったんですよ」

 

「ほんと申し訳ない」

 

正座する歩。

 

最近俺、正座すること多くないか……そう思うほど女性に強く言われると弱い歩であった。

 

 

 

 

「もうサーゼクスには任せておけません、私から今回の要件をお話しさせて頂きます」

 

こうやってぷんぷん怒ってメイドではなく奥さんとしての姿をだすグレイフィアさんは珍しいなと思う歩であった。

 

「歩さん、この屋敷に住むサーゼクスの妹、リアスのことを知っていますか」

 

「ああ、知ってるよ。朱乃の友達だしな……未だ見たことは無いけど」

 

朱乃の友達なら一度会ってみたいのだがなかなか会えず不思議に感じていた。

 

 

「見たことが無いことも無理はありません。実は私達が意図的にリアスに会わせないようにしていましたから」

 

少し驚く歩。

 

「今回あなたにはとあることを依頼しようと思っていました。しかしその依頼には戦闘能力、判断力、性格などある程度の適正が必要だったのです」

 

「へぇー、でも俺の戦闘能力なら前に沖田さんと戦ってるの見て知ってたんじゃないの?」

 

グレイフィアが少し困った顔をする。

 

「それはですね………この人がシスコンだったのが悪いんです」

 

またサーゼクスの耳を引っ張っていた。

 

「来年からリアスが駒王町にある駒王学園に通うことになったのですがそこで駒王町の管理の認を与えられることになっています。しかし未だに未熟であるリアスになにかあっては大変だとこの人がいいまして……」

 

「当然だろう、あの子に何かあったらどうするんだ」

 

耳をひっぱられながらサーゼクスは言った。

 

「あなたに発言を許していません」

 

冷たい目で見るグレイフィアに再び黙るサーゼクス。

 

「まあこんな感じにシスコンをこじらせまして、誰か隠れて実力者をボディーガードとして付けようということになったのですが……2人とも近くに住む歩さんでいいのではとすぐに意見が一致しました」

 

 

「おい!!」

 

思わず突っ込みを入れる歩。

 

「信頼の証しだと思って許して下さい。そこでまたこのシスコンが余計なことを言いまして」

 

段々サーゼクスからこの人、この人からシスコンと呼び方がひどくなってる。

 

「私と互角、いや……倒せるくらいで無くてはリーアたんの護衛はつとまらーん……などと言いだしまして…………この前は実力出し切っていないようでしたし実際に戦ってみたらわかるだろう……と暴走しまして……今回の死闘に繋がったわけです」

 

「思った以上に理由がくだらねーな」

 

歩もあきれてしまった。

 

 

「ほんとに……このシスコンのそこまで被害は出さない、ある程度までいったらやめる

なんて言葉を信じミリキャスと遠出したばっかりに……」

 

今回の件があまりにショックだったのかグレイフィアのキャラ性がぶれっぶれである。

 

 

 

 

「まあ要件はわかったよ……、とりあえず来年からリアスさんをばれないように護衛したらいいのかな」

 

仕切りなおすように歩が言った。

 

「はい、お願い致します。もちろん歩さんなら相手の魔力や敵意に敏感ですし四六時中付いている必要はありません。危険かもしれないと思ったらフォロー、又は助太刀してあげて下さい」

 

「了解です」

 

「ちなみに前々から朱乃様にはこのことを伝えておりますので歩さんのことはあまりリアスに話さないようにして頂いてます。駒王学園にも来年から通うと思いますよ」

 

 

かなり前から下準備してたんだなと関心する歩であった。

 

 

 

 

=============================================

 

 

「それでは疲れましたし、今日はもう帰ります」

 

さすがに今日は忙しかったせいで早めに帰る事にした歩。

 

 

「歩さん」

 

グレイフィアに呼びとめられた。

 

 

「今回の戦いで冥界中の悪魔があの2つの巨大な力を感じたでしょう。滅びの力からひとつはサーゼクスであることがすぐにばれてしまいますがもう1つの力はきっと冥界中の悪魔が知りたがるはずです。私達も出来る限り情報を規制するつもりですが隠しきることは不可能でしょう。あなたの周りがこれから慌ただしくなるかもしれません」

 

 

すごく申し訳なさそうに言う姿をみて歩は答えた。

 

 

「大丈夫ですよ、仲間の平和を脅かす火の粉はすべて俺が切り払いますから」

 

その言葉を聞いてグレイフィアは

 

「ありがとうございます」

 

心からの感謝を述べたのであった。

 

========================================

 

 

「歩君には悪いことをしたな…」

 

さすがに暴走しすぎたと反省するサーゼクス

 

「他の魔王も歩君に興味しめすんだろうなー、どうしよう……」

 

 

 

 

いっそ名前を伏せてサタンレッドのように冥界中で有名にしてしまおうか。

 

筆をとるサーゼクス。

 

 

 

「剣の王」 著 サーゼクス・ルシファー

 

 

 

後でグレイフィアにこってりしぼられたのは言うまでも無い。

 

 

 




グレイフィアは歩の前では比較的に素が多い。

そのため作中でもよくさん付けが多いです。

理由はいろいろかんがえたけどめんどいからいつかまた…
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