割とはしょってるかも。
あの後少しアーシアと話してみたが、どうやら新しく駒王町の教会に配属されるらしい。
一誠が歩の裏の顔を知っていたためか神器の事も打ち明けてくれ、比較的に早く仲良くなることが出来た。
人柄問題無し、裏表も無さそうでいかにも嘘がつけないタイプだ。
堕天使はアーシアの神器を利用する気満々なのだろう。
一誠とも仲良くなっていたようだし死なせるわけにはいかない、そう歩は思った。
「さて、教会へは下見だけのつもりだったが……すこし早めに殺っておくか」
ちなみに黒歌は拗ねて途中から帰ってしまったのだった………
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アーシアが駒王町に来てすぐに夕麻こと堕天使レイナーレの周りでは異変が起きていた。
本拠地とした教会から出かけた堕天使カラワーナ、ミッテルトとがいつまで経っても帰ってこないのだ。
「あいつらは何をやっているのだ」
レイナーレ以外にここに残った堕天使であるドーナシークは苛立つように言った。
「何かトラブルかしら。ここはグレモリ―の管理する土地でもあるし、私達の計画が万が一漏れるようなことがあれば危険ね。」
このときレイナーレの頭には兵藤一誠を殺そうとしたときに現れた青年を思い出した。
あの圧倒的な力に死を覚悟していたが数日経っても一向に姿を現さない。
殺そうと思ったら自分たちはどこにいようと一瞬で殺されてしまう。
そう思うと今回は見逃された……敵になるのはグレモリ―のみである、そう考えた。
まさか一誠を成長させるために泳がされているなど夢にも思っていなかったのだ。
「ふん、しかたがない。私が町の様子を見に行こう。気配を消していざというときも逃げに徹すればグレモリ―に後れをとる事も無いだろう。」
ドーナシークは紳士的な見た目のとおり慎重派、頭脳的に動くことで信頼されている。
またカラワーナ、ミッテルトは感情的に動いてしまうタイプであるためなおさらドーナシークの存在は貴重だった。
「そうね、お願いするわ」
だからこそレイナーレもドーナシークに頼むことにした。
この考えは概ね正しい。敵の存在がリアス・グレモリ―とその眷属だけであったのなら問題無かっただろう。
しかし今回に限っては愚作であった。
教会を出たドーナシーク。
「まったく、足を引っ張りおって。」
迷惑をかける同僚に対し愚痴を吐く。
「まあまあ、そう言うなって」
先ほどまで誰もいなかった場所に一人の青年が立っていた。
「貴様、何者だ……」
全く気配を悟らせなかった人間に警戒する。
「俺かい……俺の名前は神崎歩。人間をやってるよ」
人間だと……馬鹿にするようにドーナシークは警戒を緩めた。
「ふん、人間風情が「あー、自己紹介したけど覚えなくていいよ」」
無駄な会話は要らない、そう思わせるように言葉にかぶせた。
「これから死ぬ奴に覚えられても意味がないし」
ゾワッ
その瞬間ドーナシークは心臓を鷲掴みにされたような気分となった。
「貴様……ほんとに……人間……なのか……」
うまく言葉が出てこない、息もうまく吸えず過呼吸のようになる。
「まーな。そういえば仲間を探しに外に出てきたのかな」
ドーナシークは体の震えが止まらない。
「なら良かったな」
最後の宣告を告げられる。
「すぐに会えるよ」
思考を占めるものは
死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死
「待っ」
こうしてドーナシークはこの世から消え去った。
「さて、邪魔なやつはほとんど消したし変な神父もいるようだけど、後は一誠達だけで問題ないかな」
夕麻に気取られず堕天使を殺すのは歩にとって正直めんどくさかった。
教会前で気配を消して張り込んでいなければならないし。
だが、それも仕方がないことだ。
もしも今回の事で歩が関わっていると気づかれてしまったら、夕麻はとっとと駒王町から退散していただろう。
それほどまでに歩が夕麻に与えた恐怖は図り知れないものだったのだ。
しかしそれでは一誠の夕麻との決別はずっと先になってしまうかもしれない。
そのため今回は多少面倒くさいが地道な手をとったのだった。
「これだけやってやったんだ。後はがんばれよ、一誠」
こうして翌日、夕麻との決戦が始まる。
昨日投稿するつもりが……
寝落ち……