「何故、ドーナシークは戻ってこないの!!」
レイナーレは苛立ちを隠せない。
昨日偵察に出かけてからドーナシークは結局戻る事は無かった。
そんな中後ろから声が聞こえる。
「いやー、やられちまいやしたかねー。ドーナシークの旦那」
ケラケラ笑いながら現れたのはレイナーレの最後の協力者と言えるはぐれ神父、フリードだった。
「まあ仕方ねーですが早めに行動しといたほうがいいんじゃねいですかー」
フリードはやけにハイテンションで話す。
はっきりいってレイナーレとドーナシークの戦闘力はそこまで変わらない。
ドーナシークがやられたと仮定すると、自分がこのまま戦っても結果はあまり変わらないだろう。
そう考えれば早めにアーシアの持つ神器、「聖母の微笑(トワイライト・ヒーリング)」を奪い、自分の物にしておけば最高の回復力を持ち負けることも無くなるだろう。
「その方がよさそうね。今アーシアはどこに居るの」
善は急げ、早速行動を決めるレイナーレ。
「あぁー、そういえばさっき外に出てたかもー」
「めんどうね……私が回収してくるわ」
そうして外に出たレイナーレ。
普通に考えれば外に出た者から行方不明になっているのだからこの行動は愚かなことこの上ないのだが、苛立ちの中にある焦りが判断を狂わせていた。
歩に殺す気が無い以上問題は無いのだが、レイナーレの底が見える瞬間であった。
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プルルルルル
歩の携帯が鳴る。
「もしもし」
「歩くんですか、ちょっと耳に入れといてほしいんだけど……」
朱乃からの電話であった。
内容はアーシアが一誠の目の前で堕天使にさらわれこと。
それに伴い一誠がアーシアを救出に向かったこと。
そこに白音と木場が同伴していること。
朱乃もリアスと共に堕天使を狩りに向かうとのことだった。
「やっぱりか……まあ目的の堕天使はほとんどこの世にいないけどな」
予想通りの内容に淡々と答える歩。
「いつのまに……まったく気づかなかった……」
少し呆れたように朱乃は言った。
「あー、あと守りが薄くなる分リアス・グレモリ―は早く教会に着いちゃうだろうけどうまく足止めしといて。一誠を夕麻っていう堕天使と戦わせたいからね」
「はー、わかったよ歩くん。そのかわり家に帰ったら頭なでてね」
そうして電話が終了した。
「さて……、俺も行くか……」
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「アーシアぁぁ」
「イッセ―……さん…」
教会ではアーシアが十字架に張り付けられていた。
「イッセ―君、まさかあなたがここまで来るなんて思いもしなかったわ。でーも残念、これからアーシアの神器は私が頂いちゃうから」
アーシアの力をもうすぐ手に入るためか、いやらしい顔で話す夕麻。
「目的は神器を奪うことか」
木場が焦るように言う。
「それがどうなるっていうんだよ」
そこで一誠が質問した。
「神器を失った人間は……死ぬ……」
木場の言葉に驚愕する一誠。
「アーシア!!」
助けに向かおうとしたイッセ―に向かい夕麻は光の矢を放つ。
「危ない、イッセ―君」
庇った木場が一誠と共に吹き飛ばされた。
白音も助けに向かおうとするが雑魚の神父共が邪魔をして進めそうにない。
ちなみにフリードは負けそうになってとっとと撤退していた。
「それじゃあアーシア、さようなら」
夕麻の手がアーシアの体に向かおうとした。
「ストップ……」
手が止まる。
夕麻は声を聞いた瞬間背筋が凍った。
「それ以上その子に危害を加えるなら……殺すよ」
神埼歩がそこにいた。
来週は更新できないかも。
そしたらごめんなさい。