ハイスクールD×D 剣の王   作:しぃー

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今回は完全に一誠が主役

そのかわりサラッと終わらせた


決着

 

レイナーレの頭の中には混乱と絶望が巡っていた。

 

今回の件に目の前の青年が関わっていたこと。何故関わっていたのに今まで姿を見せなかったのか。そしてこのままだと自分が死ぬということ。

 

 

このどうしようもない状況にレイナーレは言葉も出ず硬直する。

 

 

 

「歩、どうしてここに」

 

一誠が言った。

 

「まあ手こずっていたようだしな。加勢に来てあげたよ」

 

そう言いながら歩はレイナーレを一誠の前にダメージが出ないほど軽めに蹴り飛ばす。

 

 

「一誠、決着をつけとけ。お前の因縁に」

 

「……あぁ!!」

 

現状を理解し力強く答えた。

 

「あと夕麻だっけか……もしも一誠に勝てたら今後俺はお前に危害を加えないし、お前の行うことに関しても干渉しないことにするよ」

 

その言葉にレイナーレは希望を見つけたようにすぐさま声を上げた。

 

「本当なのね!!」

 

歩に出張られたら確実に死ぬところであったが、悪魔なりたての一誠に勝つだけで命が繋げるのならすがるのは当然であった。

 

しかも相手の神器は見たところ龍の手(トゥワイス・クリティカル)。一定時間、使い手の力を2倍にするありふれた神器であり、自力の低い一誠が使ってもたかが知れている。

 

この戦い楽勝だ、とレイナーレは思った。

 

 

 

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展開は一方的だった。

 

一誠の倍加された攻撃は何度やってもレイナーレに簡単によけられる。

 

「くそ、当たらねぇ」

 

「1の力が2になったって私には敵わないって。当たる筈がないわ」

 

笑いながら攻撃を避けていく。

 

「ふっ」

 

レイナーレの投げた2本の光の矢が一誠の両足を貫いた。

 

「がぁぁぁぁぁ」

 

悪魔にとって弱点である光の矢に貫かれ、一誠は痛みに悲鳴を上げる。

 

「ほんと弱いわね。あなたを始末すればアーシアの神器も問題無く奪える訳だし楽な分にはいいのだけれど。まあ下級悪魔の分際でそこまでがんばったのは褒めてあげるわ」

 

「え……」

 

痛みを忘れレイナーレの顔を見る一誠。

 

「何を呆けた顔をしているの。先ほどの男は今後一切私に干渉しないと言ったわ。最大の障害が何もしないのなら目的に従って神器を奪うのは当たり前のことでしょう」

 

 

 

その言葉を聞き、一誠は頭を下げ、少しの沈黙の後ぶつぶつとつぶやいた。

 

「神様…じゃだめかやっぱり。いるよな…きっと……魔王。俺も一応悪魔なんで…頼み聞いてもらえますかね」

 

「あらあら、痛みで頭おかしくなっちゃった?」

 

その姿を見てレイナーレは馬鹿にしたように笑う。

 

「頼みます、あとは何もいらないから……こいつをぶっ飛ばす力を…俺に下さい」

 

少しずつ力が増していく。

 

「アーシアは俺が守る!!」

 

その言葉と共に左手の神器が輝きを放つ。

 

「Boost」

 

一誠の決意がついに神器を覚醒させたのだ。

 

 

「この力は……ありえない。こいつの神器は龍の手(トゥワイス・クリティカル)だったはずでしょ。なのにどうして」

 

驚愕してい後ずさるレイナーレ。

 

恐怖から光の矢で攻撃するものも、簡単にはじかれてしまう。

 

「知るかよ……とにかくお前は、ぶっ飛べぇぇぇ」

 

こうして因縁の対決は一誠の勝利で幕を閉じた。

 

 

 

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「すべて兄様の思惑通りですが……ここまで今回の件に関わっていたなんて聞いてません」

 

歩の隣で白音がジト目で見ている。

 

「まあ……白音たちも忙しそうだったし相手としては下の下。危険も無かったからな」

 

気まずそうに返すと今度は歩の袖をつかみ上目使いで白音が言った。

 

「確かに兄様にとって危険のある相手なんていないかもしれません。私達の助けもいらないかもしれません。それでも歩さんのことはどんな事でも知っておきたい、少しでも役に立ちたいんです」

 

少しの沈黙。

 

そして白音の頭に手を置きやさしく撫でる。

 

「にゃ」

 

「ごめんな、それとありがとう」

 

しばらく撫でていると一誠と助け出されたアーシアが歩のもとへ向かってきた。

 

「この間の和服美女だけでなく子猫ちゃんまで……」

 

一誠の予想通りの反応。

 

「歩さん、助けに来て下さってありがとうございます」

 

アーシアらしい感謝の言葉。

 

「俺は何もしてないよ。頑張ったの一誠だよ」

 

本当に助けたの最初だけだし。

 

「とか言いながら俺が危なくなったら助けてくれたんだろ」

 

ニヤニヤしながら言う一誠。

 

その通りなのだが一誠に見透かされているのは何ともいえず微妙な気分であった。

 

 

「兄様、手が止まってます」

 

「歩くん約束通り私も撫でて下さい……」

 

「はいはい」

 

片手ずつで2人の頭を撫でる。

 

「歩くん、全く動じませんね」

 

いつのまにか乱入していた朱乃に対し

 

「気配は感じていたからな……まあそれよりも」

 

教会の入り口へと目をやる。

 

「これは一体どういうことかしら」

 

サーゼクスの妹、リアス・グレモリーがそこにいた。

 

 

 

 

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