ハイスクールD×D 剣の王   作:しぃー

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正月忙しすぎた。

疲れ死ぬ。


火の鳥

 

「もう少しで部長の初体験の相手に選ばれるところだった」

 

その言葉に歩は一誠の額へと手を置いた。

 

「そうか……とりあえず熱は無いようだな。それなら夢でも見たのか」

 

「いや、ほんとなんだって。昨日の夜突然俺の部屋に転移してきて……」

 

必死な物言いからしてどうやら事実のようだ。

 

話しを一通り聞いてみると、何らかの理由でリアスが一誠と関係を結ぼうとしたが、グレイフィアさんに止められ帰って行ったとのこと。

 

グレイフィアさんがわさわざ出てくるということは間違いなく家、政治が絡んでいる。

 

まあ理由は大体検討がつくのだが。

 

「はてさて……どうなることやら」

 

歩は小さくつぶやいた。

 

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放課後、オカルト研究部の部室に行ってみるとグレモリー眷族一同とグレイフィアさんの姿があった。

 

「こんにちは、グレイフィアさん。人間界で会うのは初めてですね」

 

「歩様、いつもお嬢様がお世話になっております」

 

冥界で会うときとは違い、魔王の女王として無表情で話す姿に出会ったばかりの警戒されていたころを思い出す歩。

 

「懐かしい感じですね」

 

「ええ、本当に」

 

表情が少し崩れ暖かい雰囲気につつまれる。

 

そんな2人にしかわからない心境にリアスもなかなか本題に切り出せず沈黙が生まれていた。

 

 

しかし沈黙を破るように突然魔方陣が現れ、辺りに炎が舞う。

 

「フェニックス」

 

木場がそう口から漏らした。

 

炎の中で佇む男性のシルエット。

 

「ふぅ、人間界は久しぶりだな」

 

炎が消えそこにいたのは金髪スーツのいかにもホストっぽい悪魔だった。

 

「会いにきたぜ。愛しのリアス」

 

リアスを見てホスト悪魔は言う。

 

「何だこいつ」

 

愛しのリアスという言葉に反応して少し顔を歪めながら話す一誠。

 

「この方はライザー・フェニックス様。純潔の上級悪魔であり、古い家柄を持つフェニックス家のご三男であらせられます。そしてグレモリー家次期当主の婿殿でもあらせられます」

 

「え……」

 

頭の整理がつかない一誠は混乱していた。

 

「リアスお嬢様とご婚約されておられるのです」

 

 ………

 

「こんやくぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ」

 

一誠の悲痛な叫びが響いた。

 

 

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「リアスの「女王」が淹れてくれたお茶は美味しいものだな」

 

朱乃の淹れた紅茶を褒めるライザー。

 

あの後、落ち着きを取り戻しリアスとライザーの話し合いの場がもたれた。

 

しばらく時間は経っていたが紅茶を飲みながらもいやらしい手つきで髪や肌を触るライザーにさすがのリアスも我慢の限界が訪れる。

 

「いい加減にして頂戴。以前も言ったはずよ。私はあなたと結婚なんてしないわ」

 

「ああ、聞いているよ。だがリアス、そういう訳にもいかないだろう。君のところの御家事情は意外と切羽詰っていると思うのだが」

 

「家を潰すつもりは無いわ。婿養子だって迎え入れるつもり。でも私は私が良いと思った相手と結婚するつもり」

 

「先の戦争で純潔悪魔が大勢無くなった。その分純潔悪魔の血を絶やさないのは悪魔全体の問題でもある。君のお父様もサーゼクス様も未来の事を考えてこの縁談を決めたんだ」

 

2人が話し合っている中、歩はぼーっと聞いていた。

 

ここまでリアスが嫌がっているのにサーゼクスが賛成するとは考えられない……何か裏があるのかな。

 

そんなことを考え静観していた。

 

 

 

 

「俺もな、リアス。フェニックス家の看板背負っているんだ。この名前に泥を塗るわけにはいかないんだよ」

 

先ほどとは違い真剣なライザーの声。

 

歩とグレイフィア以外の全員が息を呑んだ。

 

「俺は君の下僕を全員燃やし尽くしてでも君を冥界に連れ帰る」

 

ライザーの殺気が部屋全体を覆う。

 

一誠やアーシアのように震える者。朱乃、白音、木場のように臨戦態勢に入るかける者。リアスのように紅い魔力をすでに発し、立ち向かおうとする者。

 

 

様々な反応があってもライザーは焦らない。

 

相手がはるかに格下だからだ。

 

 

 

しかし

 

「おい、そこの鳥」

 

ライザーは怒るように声のする方へと向いた。

 

「なんだと貴様。俺を誰だと……」

 

声の主と目が合った途端、ライザーは言葉が出せなくなる。

 

「あまり調子に乗っていると……消すぞ、この世から」

 

圧倒的な力がそこにあった。

 

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歩はライザーの話を聞いている中で思った。

 

あぁ、今こいつは何をやっても許されていると思っていると。

 

極めつけは「俺は君の下僕を全員燃やし尽くしてでも君を冥界に連れ帰る」という言葉。

 

グレイフィアさんが手を出せないと思っているためか。本気では無いとはいえ俺の大切な朱乃や白音を燃やすという……少しお灸を添えてやろう。

 

そうして少し脅してやったのだった。

 

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ライザーは初めて歩を見たとき。

 

何故人間がここにいる……まあ所詮人間。どうでもいいか。

 

そんなことを考えていた。

 

しかし今

 

自分は不死であるというのに、ある考えが頭でいっぱいになった。

 

俺は死ぬ……死死死死死死死死死死死死死死

 

絶対的な死に頭がいっぱいである中、なんとか言葉を紡ぐ。

 

「す……すまなかった」

 

かすれた声だった。

 

 

「いいよ、これからは安易に人の大切な者たちを燃やすなんて言わないでね」

 

プレッシャーが消えライザーはようやく満足に息ができるようになる。

 

「はぁはぁはぁ」

 

息を整えようと、すぐに平静にもどろうとするライザー。

 

 

 

「歩様、やりすぎです」

 

「ごめんごめん」

 

サーゼクス様の女王と気軽に話し合う姿を見て、ライザーにとって絶対に歯向かってはならない相手に認定された歩であった。

 

 

 




ついに2週間たっちゃった。

毎回約1週間更新は忙しい中では無理ですは。
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