ハイスクールD×D 剣の王   作:しぃー

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レイヴェル…好きなんだからしょうがないじゃん。

一誠の戦闘書くと長そうなんで削りました。

最近一誠成分強すぎたし。




 

魔方陣で転移した歩と一誠。

 

目に映るのは花嫁姿のリアスとタキシード姿のライザーだった。

 

突然の登場に周りがざわつく中、一誠が声をあげる。

 

「部長ぉぉぉぉ!」

 

響き渡る声に「イッセー」と微かにリアスの口が動いた。

 

その目は驚きと同時に若干潤んだように見える。

 

「ここにいる上級悪魔のみなさん。そして部長のお兄さんの魔王様。駒王学園オカルト研究部所属、兵士の兵藤一誠です。部長のリアス・グレモリー様を取り戻しにきました。」

 

周りの反応はお構いなしに、リアスの元へ向かう。

 

「ここをどこだと思っている」

 

一誠を止めようとする憲兵達。

 

しかし

 

「止めてくれるなよ。親友の大一番なんだ」

 

立ちふさがったのは歩だった。

 

魔方陣で転移してきたもう一人の人物。

 

当然警戒を怠ることは無い。

 

敵意をあらわにし、警告しようとする。

 

「ふざけ…」

 

その後の言葉が続くことは無かった。

 

バサッ

 

崩れ落ちる憲兵。

 

歩は立っているだけ…いったい何が起こったのか、この場にいたほとんどのものが理解できなかった。

 

 

 

 

 

「ほんといつ見てもとんでもないね。彼の動きは」

 

サーゼクスは楽しそうに言った。

 

多少力を持った上級悪魔レベルでは見ることすら叶わない。

 

それほどの速さで歩は憲兵の顎へ一撃与えていた。

 

得意の剣を使わなかったこともそうだが、通常あれほどの速さで顎へ衝撃を与えたら脳が揺れるどころか、顎がごっそり肉片へと変わっていただろう。

 

それを歩は驚くほど精密な動きで手の甲を憲兵の肌、いや皮と言ってもおかしくない範囲で擦らせ、脳を揺らした。

 

身体能力だけでなく、確かな技術が合わさって初めて出来る芸術と言っても過言ではない一場面。

 

思わず興奮で身震いするサーゼクス…触発され少し力が漏れでそうになるが

 

「素がでております、サーゼクス様」

 

腕を軽く摘まみジト目をするグレイフィアを見て、落ち着きを取り戻すのだった。

 

 

 

 

 

 

その後、数多くいた憲兵は歩に攻撃を与えようと考えたときには気絶させられ、一人もたっている者はいなくなった。

 

「もう少し、殺気を抑える努力をしようよ…今のままじゃあ攻撃しますって宣言しているようなものだよ」

 

淡々と話す声と、何をしたのか…そもそも攻撃していたのかも分からない悪魔たちはあまりの不気味さと恐怖のあまり足が動かない。

 

この間にもサーゼクスがフェニックス家にドラゴン対フェニックス、伝説の生物同士の戦いを提案…勝った者がリアスを手に入れることとなったのだが、歩を前にして聞こえているものはごく僅かだった。

 

 

フェニックスとの話しも済み、サーゼクスが歩の元へ出向いた。

 

サーゼクスと歩、互いに向き合う姿にこれから何が起こってしまうのか、会場がざわつく。

 

「みんな、紹介しよう。彼は私の友、神崎歩君だ」

 

魔王が人間に対し、対等な存在として発表したことに驚きを隠せない悪魔は少なくなかった。

 

しかしそれも続く言葉で解決される。

 

「そして、彼こそが私の本で登場している「剣の王」だ」

 

その宣言にざわめきは消え静かになる。

 

「なんだ…その紹介。みんなには訳がわからんだろ」

 

サーゼクスの発言を肯定するともとれる言葉。

 

歩は自分が主役となる「剣の王」の存在を知ってはいるがその人気をしらない。

 

人間を主人公にした作品なんて冥界で売れるわけが無い、あんな本、サーゼクスの趣味で出版しただけだろう…そう思っての発言だったのだが。

 

 

「おぉぉぉぉ」

 

先ほどの静けさは嘘のように会場は歓喜の声に沸いた。

 

 

そして様々な悪魔が歩の周りに集まり握手を求める者、少しでも友好関係を築きたいと考え名と家名を紹介してくる者も、中にはサインを求める者もいた。

 

「おい、これはどういうことだ。サーゼクス」

 

「ははは、君が思っている以上に剣の王は人気なんだよ。特に女性や武器をメインに使う悪魔にはね…ふふふ、これで実写化は決定だな」

 

もともと信頼できる仲間を増やそうとしておおやけの場に姿を現し、名前を売ろうと考えていたのだから結果オーライともいえる。

 

しかし自分という存在が予想以上受け入れられたことには若干困惑する歩であった。

 

 

 

 

こうしてしばらくの間盛り上がりを見せたが、ようやく落ち着きを取り戻し、一誠とライザーの決闘が始まろうとしていた。

 

別の場所へと転移された二人の姿は大画面のモニターに映る。

 

何がメインなのだか分からない雰囲気にイマイチ乗り切れないライザーであったがリアスが賭かっている以上、なんとか気持ちを本気モードへと切り替えていた。

 

一方一誠は始めからライザーを倒すことしか考えていない。

 

何を犠牲にしようと倒す、そう覚悟を決めた目をしていた。

 

 

結果の予想がついている歩も一応モニターを見ていたが、ふと服の袖が軽くひっぱられる。

 

「あの…」

 

声のする方へと目を向けると、そこにいたのはライザーの眷属である金髪ロールの女の子。

 

「確か…レイヴェル・フェニックスだったかな」

 

リアス対ライザーのレーティングゲームを見ていたため名前は知っていたが、この反応にレイヴェルは目をキラキラさせ喜んでいた。

 

「知っていて下さったのですね。ありがとうございます歩様」

 

何故ライザーの身内が、結婚式を止めにきた1人に好意的なのだろうか…一瞬そんなことを考えたがレイヴェルの手に持つ物を見て自己解決した。

 

「あの差し出がましいのですが…よろしければ…サインを」

 

恥ずかしそうに手に持った本を歩に渡す。

 

先ほどの騒ぎでもサインを欲しがる者も少しはいたが当然書いたことなんて無い歩は全て断っていた。

 

そもそもノンフィクションの作品とはいえ何故サインを欲しがるのだろうか…疑問は尽きない。

 

「歩様の強さも憧れますが、全てを敵に回しても仲間を救う、思い続ける生き方に感動しました。何も事件が無かったときとのギャップも心をくすぐりますし…ほんと、何度も読み返しても飽きません」

 

ここまで真っ直ぐ伝えられるとなんとも断りづらいし、悪い気もしない。

 

書いてあげようかな。

 

そう思い見よう見まねでそれっぽく書き、本を返してあげた。

 

「大切にします!」

 

そう言って本を抱く姿はなんともかわいらしいものだった。

 

 

 

 

そんな中一誠の決闘は終わりを迎える。

 

「部長が泣いてたんだよ!そして、さっきも泣いてた!俺がてめぇを殴る理由はそれだけで十分だぁ!」

 

腹を貫く拳。

 

前のめりに突っ伏すライザーが起き上がることは無かった。

 

 

 

「腕を犠牲にしたとはいえ、一度禁種に至った。これから今までの比ではないほど成長するな」

 

歩はこんなことを言いながら、明日からの特訓メニューを考えるのであった。

 




どっかで書き直すかも。

次で2巻ラスト。

ちなみに当然ながら古い考えを持つ歳のとった悪魔には歩の存在はわりと邪魔に思われます。

あとは利用しようなんて考えるやからもいるので面倒くさいことは増えるかもしれませんね。
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