2巻終了。
結婚騒動が解決してから目に見えて変わったことはリアス・グレモリーの一誠に対する態度だろう。
「兵藤家に住まわせてもらうこととなりました。ふつつか者ですがあどうぞよろしくお願い致します。お父様、お母様」
リアスの一誠の両親を交えた突然の同居宣言。
はっきりいってリアスは一誠にべた惚れだった。
自分の全てを賭けて助ける姿……さながら王子様のようだったのだろう。
「まああれは惚れても仕方が無いだろうな……」
歩の独り言。
「どうかしたにゃ」
「どうかしたんですか、兄様」
「歩くん?」
いつものように家にいた3人が反応した。
「いや……これから一誠は大変だなって思ってね」
「ふふ、心配は無いでしょう。リアスとアーシアさんなら上手い具合にやってくれるよ」
朱乃がの言葉には素直に納得できた。
これは一夫多妻しか~、そんなことを言っているアーシアが用意に想像できる。
誰かを蹴落とすようなことが出来ないアーシアとハーレム思想の一誠……ほんとに一誠はいいお相手を見つけたのかもしれない。
あとはリアス……それからこれから集まるかもしれない未来のハーレム要員次第だろう。
「まあ、俺が心配するのは余計なお世話だな」
「そうですよ。あれ以来兄様にアプローチをかけてくる悪魔もいますし……まずは自分のことを優先してください」
白音が呆れたように言った。
これから協力していく悪魔を増やして行こうと表舞台に姿を現した歩。
しかし予想以上に自分の欲望丸出しで歩を利用しようとする輩が多すぎて正直めんどくささを感じていた。
「ほんと人も堕天使も悪魔も……どうしようもない小物は多いんだな」
思わずため息をついてしまう。
「まあ気長に考えていこうかね」
話しをまとめ座っていたソファーからベッドへと移動した。
「とりあえず1時間ほど寝るわ」
お昼の時間帯、先程まで昼食を食べていたためか眠気が止まらない。
もうすぐ落ちる……そんな時
ぽよっ
横向きに寝ていたためか、背中から柔らかい感触がした。
「ほんと、人の心配するのもいいけど……そろそろ私達のことも考えてほしいにゃ」
背中に抱きついた黒歌の感触は正直心地よい。
「いつもいつも私達のこと大切にしていることは分かってる……でも……」
いつのまにかいつもの「にゃん」が語尾についていない。
それだけ黒歌が本気なのが分かった。
ごくり
思わず目をつぶりながら息を呑む歩。
しばしの沈黙。
しかしそこから続いた黒歌の言葉は
「いい加減!私の体に手を出せーー!」
欲望丸出しの言葉に歩はずっこけた。
「まさかここ数年まったく誘惑に乗らないなんて驚いたにゃ!」
だんだん八つ当たりのように声に怒気がましていく。
そこからしばらく黒歌は黒歌が体を擦り付けながら小言を言い続けていた。
どうしたらよいのか……正直困っていると
「はぁー、姉様。いろいろ台無しです」
白音は場を収めようとしてくれている。
し……白音
このとき白音が天使に見えていた。
しかし
「兄様が男女の話になるとへたれることは今に始まったことではありません。気長に待つしか無いですよ」
歩の心に大ダメージを与えた。
「そうですよ、全部歩くん次第だよ。いつでも待ってるからね」
朱乃の言葉はさらに心を抉る。
結局歩はその後も寝たふりで乗り切った。
この4人の関係は中々進んでいくことに時間がかかるだろう。
そう思っていた。
しかしきっかけがあれば男女の仲は一気に進むもの。
次の事件はそう遠く無い。
3月は忙しすぎて更新が遅れます。
ご了承を。
あと3巻からやっと歩が暴れます。