出来れば早めにもう1話投稿したいね。
「そこまで!」
サーゼクスの言葉に剣を止める歩。
止まった剣を見て沖田は緊張が解け大きな息を吐く。
実際歩は沖田を殺すつもりは無く寸止めで終わらせるつもりだったのだが、それを全く思わせない殺気は流石と呼べるものだった。
「お前がサーゼクス・ルシファーかな」
歩が言う。
「いかにも、私がサーゼクス・ルシファーだ。君は何の用があってここいきたのかな。」
「俺の大切な奴が理不尽に指名手配されてるみたいだからね、抗議にきたよ。」
歩が黒歌の方を見て言った。
「にゃ!!」
黒歌はおどろいた声をあげたが自分に突然話題を振られたからで無く、歩に大切な奴なんて言われたことに恥ずかしく、照れてつい声を上げてしまった。
顔も真っ赤に染まっている。
「彼女はSS級はぐれ悪魔、黒歌だね。理不尽とはどういうことかな。」
そんな反応をスル―しつつサーゼクスは話を進めて言った。
「それは……」
歩は黒歌の主人殺しの経緯を話した。
「そんなことが…………すまなかった……黒歌の手配はすぐに解除しておこう」
サーゼクスが深々と黒歌に頭を下げた。
魔王の素直な謝罪に2人は驚く。
「随分あっさり謝るんだな」
「契約を破ったのは殺された貴族のようだしね、こう言ってはあれだが殺されても仕方ない」
サーゼクスは冷たげに言った。
「ちなみに黒歌、君の妹は我々が保護している。落ち着いたら会いに来るといい」
黒歌はそれを聞くと安心したように歩の体に顔をくっつけ顔を見られないように泣いていた。
しばらくして黒歌も泣き切り、落ち着いた雰囲気を取り戻すとサーゼクスが仕切りなおしたように言った。
「ところで君は悪魔になる気はないかい」
「どういうことだ」
歩が答えた。
「君ほどの逸材だからね、できればこちら側の陣営にスカウトしたいんだよ。悪魔になれば寿命は長いし得することも多いと思うよ。」
サーゼクスの言葉にふーっと一息つく歩。
そして
「調子に乗るなよ…」
とてつもない殺気が周りに放たれた。
「もし黒歌の妹が死んでいるようなことがあったら俺はお前ら悪魔を皆殺しにしようとすら考えていた。」
サーゼクスは心臓を鷲掴みにされたような気分だった。
「黒歌の妹を助けたことに関しては感謝しないでもないが、そもそも原因はお前らの眷属に関しての管理、監視不足だ。黒歌は俺がいなければ死んでいてもおかしくない状況だったし頭下げただけで全部が許せるわけないだろう。よくもまあそんなことが言えたものだ……」
ピリピリした緊張感が続く。
そして
「なんてな」
一気に緊張感が霧散する。
「ここ来る前はムカついてたけどトップがあんたみたいなやつで安心した。でももう黒歌みたいに辛い思いする奴生まれてほしくなかったからさ……ついつい脅し気味に言っちまった。悪かったな」
歩はさっきのが嘘のように軽い口調で歩が言った。
「悪魔になる気は無いが手助けくらいならしてあげるよ。だからさ……」
少し間が空く
「黒歌の妹のこと…頼んだよ」
サーゼクスに言葉の重圧がのしかかった。
歩は自分の強さ、影響力を理解している。
まだ会ったばかりのサーゼクスではあるが人間?的に悪い奴では無いことは少し話してみてすぐわかった。
しかしサーゼクスにその気が無くても白音を利用し歩、黒歌を手中におさめようとする者がいるかもしれない。
もちろんそんな状況でもなんとかできる自信はあったが保険をかけておけばめんどくさいことはさけられる。
そのために悪魔を殲滅しても構わない意思を伝え、白音を完璧に保護してもらい、今後の黒歌と白音の安全を保障させた。
その意図を理解したサーゼクスは
「まかせてくれ」
力強く言ったのであった。
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歩と黒歌はこの場にいない。
先ほど人間界に帰るところを見送りようやくサーゼクスは一息ついた。
そばには総司、グレイフィアがいる。
「ほんと、とんでもない少年だったな」
サーゼクスが言った。
「ええ、本当に…」
身をもって知った総司はとても疲れた様子である。
「しかし、彼は結局力の底を見せませんでしたね」
グレイフィアの言葉に誰も疑問を持たなかった。
「ほんと嫌になりますよ、戦ってても終始余裕そうですし。僕の予想ですが彼は今まで強い相手と戦ったことが無いのかもしれません。だから私くらいの強さを持つ相手につい楽しもうとしてしまう。本気で戦うより本気で遊んでる、そんな感じですね。彼が本気で戦うときがくるとしたら「仲間の危機が来たときだけ……かな」」
総司の言葉にサーゼクスが口をはさんだ。
「彼が悪魔を皆殺しにしてたかもしれない……そんな言葉を聞いたとき私は未熟だったとき以来の死の恐怖を感じたよ。彼ならできてしまう……直感で感じてしまった。」
その場にいる誰も反論しない。
「彼が本気で戦う、今後そんなことがないよう願いたいね」
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いくら規制しても情報はどこかで漏れていく。
今回の事件を機にサーゼクスの騎士を倒した男の話が少しずつ広まって言った。
人間界には最強と言われる「剣の王」がいる。
こうして記録として残る伝説の序章が終わった。
おっしまい。
短いのに書きつかれたぜ。