わいは日本のロリが大好きな、通称ロリコンである!
なんでロリコンであるかって?
無邪気な言動と大人になるに連れて生長するの心身。
それらが交差している思春期。おとなになる過渡期が、わいの性癖に合致したんや!
特に男女の境が徐々に現れてくる小6から中3くらいが好みやなぁ。
後は大人になろうとして、いろんなことに挑戦しては失敗し成功しようがしまいが、愚直に邁進していくのが涙をそそるんや。
わいはそんな青春を送れなかったんや。
だから憧れや嫉妬・憧憬がごっちゃになって愛憎から、最終的にロリが好きになってしまったんやな。
やっぱ、小学生は最高だぜ!
っとまあ、ロリコンを全力で遂行してたらなぁ、イケメンショタに突撃する美少女ロリが道路に飛び出したのを、
対向車線からくる軽トラから守ったら死じまったんですわ。
なっはっは! まさか死因が頭を電柱にぶつけて意識がとんで、体温低下から死なんて思いもせぇへんかったわ!
わいの青春ももう終わりやと思っとった。まあ、そのときは吾輩の人生に一片の悔いなし!なんて思っててなあ。
まさかのまさか、なんかわい……浮いとったんや!
わいの体は眼下にあって、うじに食い荒らされとったというのにそれを見てたんや!
な? ありえへんこっちゃろ?
しかもや、通行人がわいを避けずに行くもんやから、ぶつかるう!?ってなった。
そんでそのまま通過するもんやから、わいは顔が歪むのを抑えきれんかったんや。
(こ、これで、ロリを舐め回せるやんけ!)
そう、わいは死んでからというものの、なんか頭のネジが吹っ飛んでしまったんや。
理性がないんや。本能! まさしく、わいの青春そのもののように、この世でロリとついでにショタを愛でたんや!
しばらく愛でては、わいのような浮いてたり襲ってくるやつや黒いなんかをぶっ倒しては食ってきた。
なんで食ってんのやって?
そりゃあ、りんごとか食えんかったからや。それで、飢餓感から食ってみたら、お腹が満たされてなぁ。
あの幸福感……やめられない、とまらない。
味はなかったんやけど、こう……和牛のええところを食んだ感じで、ほっぺがおちそうだったんや。味もないのにな。
おかしな話やで、まったく。
そんでな、あれよこれよといろんな浮いている奴らを食っては、ロリとついでにショタを舐め回してたら東京ビッグサイトに
来てたんや。ファッ!? わいさっきまで地方おったんやで!?
まさかわいが死んでからというものの、時間間隔を失ってたみたいや。
たしかに仕事もしなくてよぉなったし、時計もないし待ち合わせもない。
まさしくパラダァイス! ビックリするほどユートピア!!
ところで、ロリ巨乳とかいうジャンルを生み出したやつ出てこい。
さいこぉやないけぇ
なんやこの同人誌の群れわあ! 変態共の巣窟やんけ!
ありえへんくらい性癖のオンパレード! 正しく性癖の蠱毒!
売られている薄くて高い本を覗いてみると、わいの……わいのロリ像が変貌していくのを感じたんや。
美麗で艶めく、大人と子供の反復横跳びをする天然養殖な温室育ちで、箱入り娘で生娘とかなんちゅー事を!
そしてわいは脳破壊をされた後、コミックマーケットが開かれるたびわいはここを訪れたんや。
わいの性癖が更新されていく! それと同時に、いろんな漫画やキャラクターを知ることができたんや。
わいの漫画知識はじゃりン子チエくらいやった。
実際この口調も、テツとかチエちゃんたちから伝播したもんでなぁ。
アニメ最高やで、いっぺん見たってや。
そんでな、R-18以外を網羅したんやけど、ロリ巨乳がほとんど居ないこともわかったんや。
理由は例の浮かんでいるやつ。まあ、色々調べて幽霊だってことがわかったんやけどな。
めっちゃかわゆいロリやショタが、そういう奴らに食い殺されることが多いんや。
だからわいは、わいの正義をなすためロリやついでにショタも守ったる!
そしてその対価に、わい好みのロリとついでにショタもイケメンにするんや!
ーーーー
「ーーーというわけで、全国津々浦々の心霊スポットを攻略し、空亡を卒業生でフルボッコにする」
「「おおー!」」
二階建ての一軒家。そのリビングに集う少女一人と大学生が二人いた。
少女の名前は、寶月夜宵[ほうづきやよい]。重瞳[ちょうどう]というどう見てもドクロな瞳を持ち、現世[げんせい]と幽世[かくりよ]の2つの世界を見ることができる。
大学生の一人、幻燈河 螢多朗[げんとうが けいたろう]。彼は常識ハズレの霊媒体質で、悪霊との遭遇率100%の実績を持つ。上記の少女は視覚で霊の判別をするが、彼は気配で察知する。
また右手に霊障を受けており、黒の手袋をしている。
もう一人の大学生、寶月 詠子[ほうづき えいこ]。彼女は上記二人と違い、霊感0。
そのおかげでオカルトや霊現象に関心を持つ。螢多朗と同じく霊障があり、左手に白の手袋をしている。
この三名は、空亡という霊から母親の魂の解放という目的と霊障からの解放と原因の追求というwin-winの関係で、相互互助の関係にある。彼らは悪霊を捕縛し、悪霊の蠱毒を成し遂げそこから生まれた超強力な悪霊[卒業生]を以て、目的を果たすのだ。
そうして……。
「螢多朗」
「ん、何?」
「気分転換しに行こう」
「う、うん」
「詠子も一緒に」
「私も!?」
ある日、というか休んでてと言った翌日の話だった。
この日は晴れ渡る良い空で、GWで何もなければ外に遊びに行っているだろう。
螢多朗も少し休んでは外へランニングをしに行ったし、詠子もズッ友宣言をするはずだった。
その予定はずれ込むが、其れ以上に夜宵にとって行かなければならない場所があるようだ。
「よし、準備できた」
「このバッグ何??」
「衣装」
「「衣装!?」」
螢多朗と詠子は、悪霊絶対捕縛人な夜宵から絶対出てこないような言葉が出てきた。
一体どういうことなのか。それを聞いても、これがないと出てこないという。
「ま、まさかお見合い……?」
「ちょ、詠子。まだ夜宵ちゃんは小学生だよ? さ、流石にそんな」
「……まあ、そんなところ」
「「ーーーーー」」
珍しくポーカーフェイスが剥がれる様子を見て、二人は完全に固まってしまった! 螢多朗と会ったときは、そのバケモンホイホイに興奮して表情がコロコロ変わっていた。
のだが、身内以外でその反応は想定外らしく、どんな男か見極めてやろうと詠子は覚悟を決め、螢多朗は出てこないというセリフに違和感を覚えながら、車に乗って目的地へいく。
その場所の名は、東京ビッグサイト。
ここは国際展示場だったり、ビジネス・マニアといったあらゆるイベントが開催されている場所だ。
今日この日は、SUPER COMIC CITYという同人誌イベントが行われている。
GWとあって色んな人でごった返していて、チケットの入場出入り口は混雑していた。
「螢多朗、詠子ついてきて」
「うん」
「それとちょっと化粧室に行くから、螢多朗は外で待ってて」
「あ、うん」
「私手伝ってあげるね!」
「頼んだ」
螢多朗は釈然としないながらも、知らない夜宵ちゃんを知れるようで少し喜んでいる。
悪鬼羅刹も懇願するような少女は、ちゃんと女の子なんだと。
そうして螢多朗の前に現れた夜宵。詠子も夜宵の後ろからついてきているが、歓喜と困惑でいっぱいだ。
なぜなら、白い帽子・白いワンピース・白いサンダルと白一色かつ、イメージが大幅に変わる装いをしているからである。
あまりのイメチェンに螢多朗は固まりながらも、家庭教師として相棒としてYESを貫く。
「どう? 似合う?」
「うん! すっごく似合ってるよ!」
「よかった。これで、あの人に会えるね」
「「ヒト!?」」
そうしてあれよこれよと、チケットが必要なのに素通りされた三人が訪れる場所。
それこそ各種ホールをつなぐ通路の上にある渡り廊下だ。
「さっきのコスプレのヒトすごかったね!」
「う、うん。それにしても夜宵ちゃん。チケットもないのにスゴイね」
「……ふたりとも、それ。全部彼のおかげ」
「「へ?」」
渡り廊下。音が聞こえなくなり、邪悪と良善が併せ持つ雰囲気に当てられて寒気で背中に汗が流れる。
それを作り出しているのは、実際にないベンチに座っている青年だ。
青年はおもむろに立ち上がり、三人に近づいてくる。
「幽玄さん。私、動くよ」
『ほぉ……後ろのは、幻燈河 螢多朗くんと寶月 詠子ちゃんか』
「うん。条件は満たした」
『まま、エアロ。夜宵ちゃん、えらいぺっぴんさんになったなぁ。嫁に來ぉへんか?』
「遠慮するよ。だって、幽玄さんが好きなのは小学生であって、私じゃないんでしょ?」
『わいはロリが好きなんやない。ロリも好きなんや。しいていえば、「ママでしょ?」 カー! 言われてもうたなあ。
夜宵ちゃんのママは、特別なんや』
「私は?」
『特別になれる器やな』
「この後受胎告知の家にいくんだけど、そこでママになっちゃうかも。助けてくれない?」
『かまへんで! なにより、キミの父親にお願いされたんや。行かんのは不義理や。この分霊をわたしとくわ』
そうして目の前の霊から出てきた鳥が、夜宵の肩に乗る。
「久しぶりに会えて嬉しかった」
『わいもや。これから戦うんやろ?』
「……幽玄さんには、なにもかもお見通しなんだね」
『せやで。夜宵ちゃんがわいに抱いとる憎悪もなあ』
「うん。だけど、これから扱き使ってやるから、それで勘弁してやる」
『くくく、存分に使ってくれや』
そういって霊は消えていった。
夜宵からの反応がないが、十数秒で動き出す。
その目には涙があった。
「夜宵ちゃん?」
「大丈夫。久しぶりにあってきただけ」
そこからビッグサイトに響き渡るにぎやかな声を背に化粧室へ向かう。
そこで着替えて家に帰る。
帰路の途中、螢多朗や詠子が先程のことについて夜宵に聞いたのだ。
あれは何なのかと。
「あのヒトは、正真正銘の霊。もちろん、悪霊」
「な!? で、でも、そんなやつには見えなかったし、へんな寒気も直接合うまでなかった!」
「怪奇現象もそうだけど、心臓が高鳴ったりもしなかったよ!?」
「あのヒトは特別。そう、友達……家族……親戚……ううん、そうじゃない。
私にとって、一番好きで一番八つ裂きにしたい相手」
小学生にして愛憎を併せ持ってしまう出会いをしたことに、螢多朗は戦慄する。
更にそんな状況に追い込んでなお、直接捕縛されなかった。
螢多朗の察知能力でも分からなかった其れ。
「彼の名前は幽玄。現世と幽世の境を曖昧にするもの。そして、ロリコン」
「ろり」
「こん?」
螢多朗と詠子の顔が一気にひきつるの同時に、夜宵はあのときの情景を脳裏に浮かべるのだった。
秋アニメをニコニコで徘徊してたら見つけた。
超濃密な生と死に、関心と興味を持ちどんな展開が巻き起こるのかおいらワクワクすっぞ!