あとついでにミサキも来ました
いみがわらないよ
「気分はどうだぁ、ケェイ」
「…貴女がいることを除けば普通です」
それはよかったなぁ、と言いながらキーボードを叩くクロト神
そしてその対面で、体に配線を繋がれて、心底嫌そうな顔をして、自分のボディのメンテナンスをデータ上から見るケイ
そしてそんな顔を見ていつもの笑い声をしながら、再びキーボードを叩き始めたクロト神だった
クロト神がミレニアムに復帰し、エンジニア部でガシャット開発に勤しみ、夜はウタハに抱かれて頭パーになる生活になってすぐの事
「失礼します!」
エンジニア部の部室にそんな声が響き渡る
声の主は天童アリス、ミレニアムの一年生である
かつては体を乗っ取られたり、それによって処分されそうになったりされたが、なんやかんやあって今はミレニアムの部活動の一つである『ゲーム開発部』の一員である
「どうしたのアリス、何か用事?」
そんなアリスに声をかけるヒビキ
「はい!クロト神はここにいますか?」
「クロト神…あぁ、クロト先輩の事?クロト先輩に何か頼み事?」
ヒビキが疑問に思いながらそう聞くと、後ろから追いついてきた双子…モモイとミドリが口を開く
「そうだよ!というわけでクロトは何処!?」
「はい、ちょっとクロト先輩に用事があって…今いませんか?」
「今日はまだ来てないねー…なにしてるんだろ、ちょっと電話するから待ってて」
そう言ってクロトの端末に電話をかける
数回のコールの後、繋がった音がした
「もしもしクロト先輩?」
『ヒビキかい?』
聞こえてきたのはクロト神の声ではなく、ウタハの声
何でウタハ先輩が、と疑問に思った彼女だが、そう言えばあの二人付き合ってたなと思い出す
「あ、ウタハ先輩、ゲーム開発部の子たちがクロト先輩に用事があるらしいんですけど」
『ちょっと待っててくれ…クロト、クーロート!』
電話口でウタハがクロト神を呼ぶ声がした
数回聞こえたのち、再びウタハの声が聞こえる
『すまないヒビキ、昨日の夜ちょっとやりすぎたみたいで起きないんだ』
「…一応聞くけど、死んではないよね?」
『はは、大丈夫、首輪のバイタルもチェックしたけど気絶してるだけだから』
「なら大丈夫ですね」
気絶という単語に突っ込まないところは流石である
何だったらヒビキの脳内は、その首輪には他にどんな機能があるのかとの興味でいっぱいだった
『クロト起こしたら直ぐに行くからそれまで待っててもらえるかい?』
「了解」
そう言って通話を切るヒビキ
「もうちょっとしたらクロト先輩来るみたいだからそれまで待ってて」
「はい!分かりました!」
元気いっぱいの声でそう答えたアリス
一方ヒビキとゲーム開発部の双子は、なんとなくクロトがどうなっているのか想像がついていた
「うぅ…腰がぁ…」
「はは、ごめんごめん」
腰を押さえながら掠れた声のクロト神と、そんなクロト神の腰を擦りながら笑うウタハ
毎夜毎夜抱かれているため、クロトはげっそりして肌もどこか白かった
「そう言えばヒビキから連絡があったけど、ゲーム開発部の子たちがクロトに用事があるみたいだよ?」
「私に用事ぃ?」
そう言いながらエンジニア部の部室の扉を開けるクロト神
そんなクロト神を見て、走り寄るアリス
「こんにちはクロト神!今日は遅かったですね!」
「アリスかぁ…それで神の私に用事というのは何だぁ?」
腰の痛みが酷くて、その辺にあった椅子を手繰り寄せて座るクロト神
そんなクロトに、いつの間にか手に持っていたガシャットを差し出すアリス
「ガシャット?君には作った覚えはないが?」
「覚えてませんか?『ハイパームテキ』っていうガシャットの開発が終わった時に渡してくれました!」
「…あぁ、一回完全ゲームオーバーの時かぁ?しかしそんなガシャット…」
『…呆れました、貴女のせいで私はこの中にいるというのに』
アリスの手にあるガシャットからクロト神に呆れる声がする
クロト神はその声に聞き覚えがあり、そして思い出した
「久し振りだなぁケェイ、相変わらず元気そうで何よりだぁ」
『…ムカつきます』
アリスと同じ声で、しかし無機質な声音でガシャットの中にいる存在…ケイはそう告げた
「…何となく用事というのは理解できたぁ、ケイを外に出してほしいっていう頼みかぁ?」
「はい!アリスはまたケイと一緒にクエストがしたいです!」
そのアリスの言葉に、頭を掻きながら考え込むクロト神
別に出してやることは難しいことではないのだが、ケイは『
人間にも敵対的であり、そんな存在簡単に出しても良いものかと
『一応言っておきますが出されたところでもう何もしませんよ、それは王女の望みではないので』
そんなクロト神の考えを読み取ったのか、ガシャットの中からそう言うケイ
とはいえいくら何でもこちらだけで決めていい問題じゃないしなぁ
と、クロトとは考える
「ユウカやノア達には話したのかい?」
「はい!ユウカが言うには」
『クロト…神先輩ならある程度対策はするでしょうし大丈夫でしょう…クロト神先輩がやるという条件なら許可するわ』
「らしいです!」
「なる程…だってさ、クロト」
ユウカも自分に対して変な期待を掛けるなぁと思う
まぁ別に対策ぐらい作るのは訳ないのだが、面倒くさい
そんなクロト神の様子を見たウタハが、何かを思いついたようにアリスに耳打ちする
ウタハに耳打ちされたアリスは、大きく頷くと口を開く
「分かりました!クロト神には無理なんですね!」
「は?」
「ガシャットは作れてもケイを出す事は難しくて自信がないんですね!」
「神に不可能なことなどなぁぁい!!出してやろうではないかぁァァァ!!」
そう叫んでアリスからガシャットを奪い取ると、直ぐにPCに繋いでキーボードを叩き始めるクロト神
そんなクロト神の様子を見ながら、アリスとウタハはハイタッチしていた
「今思い出しても屈辱です、貴女の力を借りるなど」
「だが私の力なくば君は今こうやって外には出れていないぞぉ?」
そう言いながら一通りのメンテンナスを進めるクロト神
ケイのボディはアリスと同じくロボットであるため、定期的にメンテナンスが必要なのだ
なおケイのボディであるが、アリスに煽られたクロト神が
『やってやろうではないかァァァ!!!』
と、ケイを外に出す事と並行して製作し、見事アリスと同じボディを完成させていた
これにはアリスのボディを製作した『
「…これでよし、メンテナンスは終わったぞぉ」
「そうですか」
そう言ってボディに意識を移すケイ
目を開け、軽く体を動かす
「…システムに異常なし、相変わらず腕は良いのですね」
「当然だぁ、私は神だからなぁ!!」
ヴェハハハ!!と笑い声をあげるクロト神を心底嫌そうな目で見るケイ
はぁと溜め息を吐き、傍らに置いてあった
正直撃ってやろうかとも考えるが、クロト神の作ったプログラムによって不可能である
「それではもう行きます、貴女の顔をこれ以上見たくないので」
そう言って部屋から出るケイ
…クロト神の事は嫌いだが、感謝もしている
無論、そんな事を本人には決して言うつもりはないのだが
「あ、ケイ!メンテナンスは終わりましたか?」
「はい、異常無しと」
「それは良かったです!これからモモイ達とゲームをするのですが一緒にどうですか?」
「…はい、是非」
「パンパカパーン!ケイがパーティに合流しました!早速行きましょう!」
「お、王女!引っ張らないでください!」
例えば、こういうこととか
因みにケイ関連で3日間ウタハに構えなかったから終わったらお仕置きされたよ
アリスの武器はレールガン、だから同じ繋がりでやった
反省はしていない
あと、クロト神の容姿描いてくれる人いたらハーメルンのメールで連絡ください
感想よろしく