私はぁぁぁ、神だぁぁぁぁぁ!!   作:狼黒

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指揮と神秘
どっちもキヴォトス最強レベルでしょ


最強VS最強

「初めて見たこんなガシャット…それに書き置き?」

 

『力を必要とした時、このガシャットを起動すべし』

 

「これ、クロトの字…」

 

「…どんな力でも今は欲しい、サっちゃんや先生達だけに負担かけるわけには、いかないから」

 

『GAME START』

 

 

 

 

「…というわけなんだ」

 

先生が事のあらましを話すと、皆黙り込む

場所はシャーレにある会議室、『最終決戦』でも使用した部屋である

何故ここなのかというと、簡単な話がゲヘナとトリニティ、そしてミレニアムの主要人物が集結しているからである

『エデン条約』があったとはいえ、仲が悪いこの両校

だが、現実はそうもいっていられなかった

何せ『色彩』が去ったかと思っていたら、またキヴォトスが滅びる危機

協力しなければ生き残れないのだ

 

「『ゴットマキシマムマイティX』…よりによってそんなものが…」

 

頭を抱えてそう言うアコ

檀クロトの事は嫌っていたとはいえ、その才能は認めていたのでいかに脅威なのか認識していた

あの才能が敵に回ったら最悪以外の何物でもない

他にも、彼女の才能が敵に回ったことに脅威を抱く声が多かった

だが

 

「許せない…」

 

ただ一人だけ、凄まじい殺気を放ちながらそう呟く生徒が一人

…ウタハだ

 

「人の恋人を利用して、自分は安全地帯にいるなんて…ユルセナイ…」

 

「う、ウタハ?」

 

何やらどす黒いものが体に纏わりついているウタハに声をかける先生

が、次の瞬間には

 

「ん、どうかしたかい?」

 

「い、いや、何でもないよ」

 

いつも通りのウタハに戻っていた

だが、恋人だったクロトを良いように利用されているウタハ

無茶な行動をしなければいいがと、心配する先生だった

 

 

そんなウタハは、決めていた

ベアトリーチェなるものに対するトドメは、私が刺すと

今はもう亡き自分の恋人を、死んでまで利用するなんて許さない

必ず、私が、トドメを刺すと

 

 

 

 

 

「始めましょうか」

 

アリウスの残党、そして檀クロトの才能を受け継がせた『バルバラ』を従え、そう宣言するベアトリーチェ

自分に屈辱を与えた存在で、自分に屈辱を与えた存在を殺す

これ以上愉快なことが他にあるだろうかと、嗤うベアトリーチェ

負けるわけがない、自分が勝つ

その自信の元に、進軍を開始した

…そして、それが最期の、アリウスの校舎への滞在となった

 

 

 

 

 

 

トリニティへ、アリウス残党、『バルバラ』出現

 

その一報はすぐさま『シャーレ』へと伝わり、先生はすぐさま迎撃に向かった

『ゴットマキシマムマイティX』が起動されたことにより、ユスティナ信徒を始めとした神秘、そして『色彩』の一部の償還に成功しており、数としてはトリニティの総合戦力を上回っていた

が、今回は『先生』の呼びかけの下、ゲヘナ及びミレニアムの生徒を始めとした学園の生徒も参戦

トリニティとゲヘナの生徒らの間で口論があったものの、近くに砲弾が着弾してからは嘘のように連携し始めた、口論は止むことはなかったが

それに先生の指揮が加わったことによって、アリウスの残党はだんだん制圧されていった

…だが

 

 

『デンジャラスゾンビ』

 

 

檀クロトの才能を受け継いだ『バルバラ』が『デンジャラスゾンビ』を大量生産

その結果、『デンジャラスゾンビ』を使った『バルバラ』やアリウス残党が大量に出現し、劣勢であったアリウス残党勢力に合流したことによって息を吹き返す

『デンジャラスゾンビ』一体につき実力者三人を当ててやっと互角に戦えるような状態である

しかし流石は先生というべきか、息を吹き返したものの戦局を与えることは無く、拮抗状態が続いていた

なおこの『デンジャラスゾンビ』、適合者以外が使えないなんてことはないが、適合者じゃなければ体に相当なダメージが残る

が、ベアトリーチェを崇拝している残党生徒はそんな事を気にすることはない、彼女らにあるのは

 

『マダムの為に』

 

ということだけ

それ程までに、彼女らに対するマダムの忠義…いや、ベアトリーチェの洗脳は深いものだった

ベアトリーチェにとっては、ただ自分達は都合の良い駒としか見られていないのに

 

 

 

 

「ふぅ…敵モブ多すぎる、それに探知範囲も広い」

 

物陰に隠れ、そう言いながらリロードするアツコ

今までプレイしてきた檀クロトのゲームにしては難易度は高くないが、敵キャラの探知範囲が広いのが厄介である

こちらの姿が少しでも見えただけで、執拗に追ってくるのだ

書き置きに記されていた力、それすら見つかっていないのだから

 

「力って何なの…クロト…」

 

そう呟いて再び移動しようとしたアツコ

その視界に、敵モブの姿が映った

 

(っ!油断した!)

 

咄嗟に銃撃を加えようと構えるアツコ

しかし、その敵モブはアツコを見ても何のリアクションも起こさない

 

「他の敵モブと…何か…違う…?」

 

そう言いながらも警戒を怠らないアツコ

クロトのことだ、近づいたら凶暴化して襲ってくる設定としてプログラミングしてそうである

…が

 

「…え?」

 

次の瞬間、敵モブの姿に僅かなノイズが走る

そのノイズの隙間から見えた物に、アツコは驚きを隠せなかった

 

 

 

 

 

 

 

 

場所は移って、トリニティ、ゲヘナ、ミレニアムを始めとしたキヴォトス全体の学園の生徒らとアリウス残党が戦闘を繰り広げている戦場

戦局は未だに拮抗…いや、先生側が押され始めていた

まだ明らかに、というレベルではないが徐々に押され始めている

原因は、と言ってもこれは仕方がないことだろう

何せ撃たれて傷を負っても応急処置すらせずに戦闘を継続するアリウス残党生徒、そもそも銃弾が効いているのかわからない『バルバラ』

それらに『デンジャラスゾンビ』、そして『ゴッドマキシマムマイティX』を使った『バルバラ』が加わっているのだから

いくら先生の指揮が卓越しているとはいえ、これらを相手にしながら完全な崩壊に至っていない事だけでも奇跡なのだ

そして、それは相手にとっては好機である

 

「チェック・メイトといきましょうか」

 

そう言って指を鳴らすベアトリーチェ

その音と同時に、先生に向けて『バルバラ』数人が突っ込んでくる

何人かは生徒らが食い止めたものの、三人程が先生の元へ辿り着いていた

先生はこのキヴォトスにおいての常識が通用しない

銃弾を一発でも喰らえば致命傷になる

そして、先生を失えば、必然的にこの戦線は瓦解

キヴォトスは火の海になるだろう

…いや、先生を失えば、先生を失った責任を巡ってキヴォトス中の学園同士の戦争になるだろう

つまり、ベアトリーチェにとっては、ここで先生を殺しておくことで、勝手に滅んでくれるのだ

ベアトリーチェ本人は自らの手でキヴォトスを滅ぼすつもりであるため、そんな考えはないのだが

 

「先生!」

 

そんな叫び声と共に、先生に迫っていたバルバラが先生を地面へ倒す

『ハイパームテキ』は『ゴッドマキシマムマイティX』を起動している『バルバラ』によって、使うことができない

最早先生にも、そして生徒にもどうしようもない状況

先生の脳裏には、これまでの走馬灯が過っていた

そして生徒らは、それぞれ相手していた『バルバラ』を引き離すと、先生の元へ走る、間に合わないと分かっていつつも

ベアトリーチェは嗤う、これで自分の勝利だと

視界の端でこちらに向かって走ってくる生徒らを捉えつつ、先生は目を閉じる

 

「やめろーー!」

 

そして、生徒らは叫び、走る

『バルバラ』三人はそれを無視し、銃の引き金に指をかけ、先生の命を絶つ

そして、先生の走馬灯に浮かび上がった、特徴的な高笑いをするミレニアム生徒

 

「…ごめんね」

 

死なせてしまったその生徒にそう呟くと、これから襲ってくるであろう衝撃と痛みに備えた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「FIRE」

 

『BURST MODE』




残りライtjndgtpnd,m?!@
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