ある駅に住む猫の日記。これは、"はじまりの町"に降り立つ前のもののようだ。

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第1話

どうやら、これは……とある駅に住んでいた、人を好いて、人を追ってきた、健気な猫の日記のようだ。

それはボロボロで、日記と言えるかどうかも怪しいものだ。

日付は何処にもなく、いつ書かれたのかは本猫にしかわからない。

 

猫の苦しむ様を見ることになるのか、幸せな猫を見ることになるのか、今回はどちらだろうか。

……あなたは、そっと日記を開いてみた。

 

 

日記本文

 

 

"まだ大丈夫。忘れればなんとかなる。二度としなければきっと許してくれる。"

 

"まだおしまいじゃない、まだ大丈夫"

 

……など、自分自身に語り掛けるような文章が数日にわたり(もしくは全てたった一日の呟きなのかもしれないが)続いている。

少しだけ嫌な予感がしてきた。

 

 

"指摘されることを悪だと思っていない。

ただ猫の心がよわすぎる。

人間の言葉に関してはそろそろ勘弁して欲しいけど、これも、猫が悪いのだ。"

 

 

猫はここ数日(?)なんとか持ち堪えてきていたが、ショックを軽減するのにも限度があったようだ。

普段の明るくなにも気にしていなそうな印象とは、全く毛色が違う文章……

この猫の行く末が不穏になってきている気がする。誰かがこれを聞いてやれていたら、どれだけ良かったのだろうか。

 

ここから日記は次第と途切れ途切れに、雑になっていく……

 

"間違えたらおしまい。"

 

完璧主義が無意識下にある猫にとって、指摘は死と同意義であったのか。

間違っても大丈夫だと、そう言う人間に出会えてさえいれば、猫も恐らく変わっていたのだろう。

それも今更遅い話であるが、それでも……

 

"もう二度としなくなっても、間違った跡は消えない"

 

 

"リセットボタンがほしい"

 

"人の言葉なんかわかるようになるんじゃなかった"

 

"どうしてこんな??縺斐a繧薙↑縺輔>縺斐a繧薙↑縺輔>縺斐a繧薙↑縺輔>縺斐a繧薙↑縺輔>縺斐a繧薙↑縺輔>縺斐a繧薙↑縺輔>縺斐a繧薙↑縺輔>縺斐a繧薙↑縺輔>縺斐a繧薙↑縺輔>縺斐a繧薙↑縺輔>縺斐a繧薙↑縺輔>縺斐a繧薙↑縺輔>縺斐a繧薙↑縺輔>

 

………………ページが破かれていて続きが読めない。引っ掻いて破ったようだ。

 

……あの小ささからは想像もつかない、とても大きな爪痕だ。これ以上はほとんど読むことができない……。

 

 

 

 

 

 

……日記の後ろの方に、1文だけ書き込まれているようだ。

 

 

"猫のなにがいいところ?わからなくなっちゃった……"

 

これ以降、猫は一時的に駅に来た人間の元へ行くことをやめたようだ。

似たようなことを繰り返さなければいいが、果たしてどうなることやら。


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