どうやら、これは……とある駅に住んでいた、人を好いて、人を追ってきた、健気な猫の日記のようだ。
それはボロボロで、日記と言えるかどうかも怪しいものだ。
日付は何処にもなく、いつ書かれたのかは本猫にしかわからない。
猫の苦しむ様を見ることになるのか、幸せな猫を見ることになるのか、今回はどちらだろうか。
……あなたは、そっと日記を開いてみた。
日記本文
"まだ大丈夫。忘れればなんとかなる。二度としなければきっと許してくれる。"
"まだおしまいじゃない、まだ大丈夫"
……など、自分自身に語り掛けるような文章が数日にわたり(もしくは全てたった一日の呟きなのかもしれないが)続いている。
少しだけ嫌な予感がしてきた。
"指摘されることを悪だと思っていない。
ただ猫の心がよわすぎる。
人間の言葉に関してはそろそろ勘弁して欲しいけど、これも、猫が悪いのだ。"
猫はここ数日(?)なんとか持ち堪えてきていたが、ショックを軽減するのにも限度があったようだ。
普段の明るくなにも気にしていなそうな印象とは、全く毛色が違う文章……
この猫の行く末が不穏になってきている気がする。誰かがこれを聞いてやれていたら、どれだけ良かったのだろうか。
ここから日記は次第と途切れ途切れに、雑になっていく……
"間違えたらおしまい。"
完璧主義が無意識下にある猫にとって、指摘は死と同意義であったのか。
間違っても大丈夫だと、そう言う人間に出会えてさえいれば、猫も恐らく変わっていたのだろう。
それも今更遅い話であるが、それでも……
"もう二度としなくなっても、間違った跡は消えない"
"リセットボタンがほしい"
"人の言葉なんかわかるようになるんじゃなかった"
"どうしてこんな??縺斐a繧薙↑縺輔>縺斐a繧薙↑縺輔>縺斐a繧薙↑縺輔>縺斐a繧薙↑縺輔>縺斐a繧薙↑縺輔>縺斐a繧薙↑縺輔>縺斐a繧薙↑縺輔>縺斐a繧薙↑縺輔>縺斐a繧薙↑縺輔>縺斐a繧薙↑縺輔>縺斐a繧薙↑縺輔>縺斐a繧薙↑縺輔>縺斐a繧薙↑縺輔>
………………ページが破かれていて続きが読めない。引っ掻いて破ったようだ。
……あの小ささからは想像もつかない、とても大きな爪痕だ。これ以上はほとんど読むことができない……。
……日記の後ろの方に、1文だけ書き込まれているようだ。
"猫のなにがいいところ?わからなくなっちゃった……"
これ以降、猫は一時的に駅に来た人間の元へ行くことをやめたようだ。
似たようなことを繰り返さなければいいが、果たしてどうなることやら。