なんてことないありふれて欲しくない1人の男の地獄への歩み。
※ポケモン好きな人は閲覧注意

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あぁ、やっぱり大好きで大嫌いだよ

始まりはどこだったんだろう。

 

 

俺は終。本当はカタカナだけど、この漢字は俺自身がつけた。俺にはこれがピッタリだ。

 

なんだったっけ。あぁ、そうだった。

 

記憶をもって赤ちゃんに転生した。最初は驚いたなぁ。転生なんてオカルトあるんだなと怖くて泣いたし。

 

しかも俺を抱き上げたのがハピナス。

 

そう、ポケモンである。

 

この世界はポケモンの世界だった。

 

あのアルセウスの邪神が、っと思ったけど、やつはどちらかと言えば人間嫌いだ。

己の世界ならともかく、他の世界から人間を招くはずがない。ということはこれはマジモンの邪神の仕業ということになる。

 

これには更に泣いた。だって俺、超人じゃないから。

スーパーマサラ人にも、スーパーパルデア人にもなれない。

 

俺はポケモンは別に嫌いじゃない。特別好きという訳でもないけどな。

正直ポケモンの世界と知ってワクワクしたさ。ポケモンと触れ合える。友達になれる。ポケモンバトルも出来るかもしれない。

 

でも、同時に怖かった。死ぬかもしれないからだ。

 

それでもこの世界に生きてる限り仕方ない事と割り切った。

 

10歳になって旅に出ることになった。

 

最初はマジかと思った。子供1人危ねぇぞっとな。案の定大人に絡まれた時面倒だった。あの腐れチ〇ポ共が!

 

とまぁ、俺なりにこの人生を楽しんでたさ。12で彼女も出来て、前世では捨てれなかった童〇も捨てれた。

 

今世は顔がよかったようで、気付いたら彼女が5人もいた。本当に何故!?

 

とまぁ、こんなこともあって、ポケモンとも俺なりに絆を気づいてきたつもりだった。

 

 

 

 

全ての始まりは18のあの時だった。

 

 

 

あぁ、そうだ。あの時が始まりだった。俺の終わりの始まりのな。

 

 

 

特殊な世界もあって、一夫多妻は問題なかった。

最初の彼女が妊娠した。みんなですごく喜んださ。

それまで皆で旅してたから何処かに落ち着こうと、シンオウ地方に一軒家を建てた。

ここで子供を育てて、いつかはその子供が旅にでる。そしていつかは結婚したい相手を連れてくるのだろうと未来を夢見た。

 

 

 

しかし、俺の身に最悪なことが起こった。

 

 

 

ある日、帰ってきたら家がクソ野郎共の声でうるさかった。急いで帰ると妻達がクソ野郎共に犯されてた。

妻達のポケモンは特殊な装置で操られたようで、全くの役立たずだった。

俺は怒りに任せて、同じく怒り狂った俺のポケモン達にクソ野郎共を奴らのポケモンごと殺させた。

 

気付いたら周りはクソ野郎共の血で溢れかえっていた。俺は妻達に駆け寄ったが、既に遅かった。とっくのとうに妻達は事切れていた。

1人も息をしていなかった。妊娠していた彼女でさえも。

どうやら、最期の最期に自害したようだ。俺以外に体を許してたまるか、ってな。

 

あぁ、本当に彼女達らしい。彼女らは愛が重いきらいがあった。そのためだろう。

 

俺の夢は呆気なくも壊された。

 

妻達の遺体は燃やしてテンガン山のてっぺんから撒き散らした。

生前言っていたんだ。死んだら神がいたとされるテンガン山のてっぺん、ヤリの柱から遺灰を撒き散らして欲しいと。

そこから風に乗って旅をしたいからと。

罰当たりなどは知らん。俺たちに関係ない神など気にする必要などない。俺の女神は彼女達で、彼女達の神は俺。それで十分。

 

そこから俺はあのクソ野郎共の組織を殺しまくった。末端がした事?

知ったことか。これがまともな組織ならこんなことしなかったさ。でも、まともな組織ではなかった。

殺人、性犯罪、詐欺、生身の人をポケモンと戦わす等。クソでしか無かった。だから殺し回った。

 

優しい目と言われた俺の目も殺し屋のそれだった。

子供の頃からの相棒のアブソルは、血で角が赤黒く変色した。その体毛には乾ききった固まった血がついている。

妻達の大の親友だったサーナイトは、そのドレスは赤く染まった。その目はハイライトを失った。その頭には妻達の形見の櫛をつけている。

その夫たるエルレイドは、その手を血で固め、騎士道を捨てた。

エースたるリザードンは、泣く子も黙り、植物でさえ裸足に逃げ出しそうな程に凶悪な顔になった。

 

アブソルとエルレイドは切り裂く。サーナイトはサイコパワーで潰す。リザードンは燃やし尽くす。

そんな感じにクソを殺した。

 

妻達のポケモンも一緒である。

カブリアスは人を食べるようになった。

ハガネールは人で団子を作るようになった。

デンリューは人で芸術を作り始めた。

ゲンガーは人の生殖器潰しを覚えた。

ギャラドスはところ構わず暴れた。

 

俺達は壊れた。壊された。

人殺しに快感を覚えるようになった。

 

他にもポケモンはいた。でも、殺した。彼らの要望だった。

憎い。でも人を殺せない。だから殺して糧にしてくれ。と。

だから殺した。

 

俺達は追われるようになった。クソを殺すために他地方にいった。

その度に敵をつくった。チャンピオン。次代の英雄。伝説のポケモンでさえも敵に回した。

 

 

2年かけてクソを掃除し尽くした。多くの命が散った。

最初はゲンガーが溶鉱炉に落ちた。

ギャラドスは暴れ尽くした先で力尽きた。

ガブリアスは首を切り落とされた。

ハガネールはスクラップに変えられた。

デンリューは自爆した。

エルレイドとサーナイトは氷漬けにされたあと粉々に壊された。

リザードンは心臓を貫かれた。

最後にアブソルは…………

 

 

「俺に、殺されたもんな。バカがよ」

 

 

アブソルは俺に殺して欲しいと頼んだ。俺の手で殺した。

 

そして、俺も瀕死の状態だった。無理の連続だったしな。

この血溜まりは誰のだろうな。俺のか?それともアブソルのか?両方だろうな。

 

 

これが俺の最期か。

 

俺の人生は幸せだっただろうか。

 

幸せだった。彼女達に出会えたから。

 

不幸だった。彼女達が殺されたから。

 

何が悪かったんだらうか。何がダメだっただろうか。

 

 

 

あぁ、そうか。世界が悪いんだ。

 

 

俺が産まれたこの世界が悪い。

俺の愛する人が産まれたこの世界が悪い。

あのクソ野郎共が産まれたこの世界が悪い。

 

そう思うと、全てが嫌いになった。

この手が嫌いだ。この目が嫌いだ。この体が嫌いだ。石が嫌いだ。岩が嫌いだ。山が嫌いだ。雪が嫌いだ。大地が嫌いだ。海が嫌いだ。空が嫌いだ。

 

この世界が、大嫌いだ。

 

あぁ、でも、彼女達は好きだ。繋いだこの手が好きだ。彼女達が褒めたこの目が好きだ。彼女達が愛したこの体が好きだ。彼女達と登った山が好きだ。彼女達とはしゃいだ雪が好きだ。彼女達と遊んだ海が好きだ。彼女達と眺めた空が好きだ。

 

彼女達の産まれたこの世界が、大好きだ。

 

 

あぁ、本当に。面倒な人間だ俺は。この世界に彼女達は産まれた。この世界で彼女達は死んだ。

好きなのに嫌いだ。矛盾してる。

 

 

「血を流しすぎた。ご飯も数日食べてなかったな」

 

死ぬのは怖いな。

死が近いと感じてテンガン山の頂上、ヤリの柱に向かった。死ぬならここがいいと思ったから。

 

「俺は地獄に行くんだろうな」

 

彼女達に会いたい。またあって抱きしめたい。

 

「次は幸せになりたい」

 

彼女達と幸せになりたい。彼女達を今度こそ幸せにしたい。

 

「世界が許すのかな」

 

世界、か。

 

「俺の本心なんだろうな」

 

さぁ、知らんな。

 

「この世界が大嫌いだ」

 

言った後に否定したくなった。

 

 

あぁ、やっぱり。俺はこの世界が大好きで大嫌いだ。

 

 

 

 

速報です。2年前から悪い噂のある組織を破壊し、多くの構成員を殺害した指名手配犯シュウがテンガン山頂上で亡くなってるのを発見しました。

詳しいことは警察が調査を行っています。

それでは次のニュースです。

 




書きたかったのと大分違う感じになっちゃった。でも後悔はない。
別バージョンも書こうかな。

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