快哉が飛び交う。
模型は火花を散らし、想像の空は無限の戦場と化す。
少年少女の想いが風となり、空想の英雄たちの軌跡を追いかける。
ガンプラバトル──それは国境を越え、世代を超え、人々の情熱と夢が交錯する奇跡。
誕生から二十年。いくつもの危機を乗り越えながら、その歴史は今なお加速を続けている。
北関東・織羽市。ガンプラバトルに注力する栄志学園に通う少女、キンジョウ・ホウカ。
刀と共に生き、剣術の道を歩む彼女の隣にいるのは、二年の先輩であり幼馴染みでもあるカトー・トモヒサ。
ふたりは、ただガンプラを愛していた。
だが、風は静かに変わり始める。
微かに揺れる粒子の波。
交錯する意思。
そして今、密かな暗流が動き出す。
目に見えない水面の奥底で、
やがて彼女らを巻き込む“うねり”が、鼓動を始めていた。
光る風が吹く。
少女の掌には、鞘走る刀と、一機の白きガンダム。
この物語は、ただの記録ではない。
めぐりあいと、選択と、そして──彼女がたどる運命の記憶である。
| 弌話、上──『秋水と咲く』 | |
| 弌話、下──『秋水と咲く』 | |
| 弐話、上──『誰そ彼』 | |
| 弐話、下──『誰そ彼』 | |
| 参話、上──『くすぶる燠火』 |