「ちきしょぉおおー!!」
何やら叫びながら全力疾走している男がいる。
「遅刻だぁぁあああ!!」
その男…赤井 悟は絶賛遅刻中である。
時は、家で宿題のプリントを解いているときに遡る。
時間に余裕があるとのんびりとしていたら、
「あれ?あんたまだ学校行ってないの?そろそろ時間じゃあないの?」
と母に言われ まだ全然よゆうだ。 と返したら、
「んー?あ。あんた、この時計20分遅れてるわよ?」
「ゑ?」
そして、今に至る。
「くそぉぉおおお!!時間がズレているなら直しとけやぁああ!!」
ちなみに、悟の学校では遅刻を一回するごとに放課後に強制的に完全下校時刻(a.m.7:30)まで居残り勉強をさせられるのである。だから、勉強をやりたくない悟はこうして必死こいて走っている。
「なんでこういうときに未来予知が使えねぇんだよぉおお!!」
半ばヤケクソで自分に備わった能力にまで当たり始める。そして、そんな状況に追い打ちが。
「!? なにィっ、」
悟は急停止した。
「くそっ…なんでこんな時にお前が…」
それは、急いでいるときに最も会いたくない存在…
「信号機ィィイイイ!」
しかも、ちょうど赤になったところである。急いでいるときに限って、信号に引っかかる事ってよくあるよね()
「早く変われ早く変われ早く変われぇええ!!」
発狂しながらボタンをめちゃくちゃに押しまくる。傍から見ればやばいやつである。しかし、ボタン連打も虚しく信号機は無情にも赤色のランプを断固として変えない。
現実は非情なり。
「あぁ…おわった…」
両膝から崩れ落ち、手を地面につけた。
「なんて言おう…」
と、せめて少しでも減刑してもらえるように言い訳を考えていたとき。
ドォオン!!
「!?な、なんだ…?」
突然鳴り響く爆発音。そして、その音が聞こえた後わずかに地面が揺れた。
事故か?とも思ったが、次の瞬間にはその考えは頭から吹っ飛んだ。
ズドォオン!!
「うぁあ!?」
また聞こえた爆発音。今度は更に大きく、さきほどよりも近い距離から聞こえた。振動もかなり大きい。これは事故ではないと確信した。事故だとしたら、こう何回も大きい爆発はよっぽどでなければないだろう。そして、音が聞こえる位置が近ずいてくるのもおかしい。だが、この音は絶対に事故ではないと確信させるに足る理由がもう一つある。それは…
「砲撃音…か?」
そう。素人が聞いてもその音は明らかに普通ではなかった。まるで大砲をぶっ放したかのような凄まじい轟音だったのである。そして…
「きゃぁあああ!」 「逃げろ!逃げろぉ!」 「助けてっ‥誰かぁ!」
音が聞こえた方向から大勢の人が駆けてきた。その後方には黒い煙が上がっていた。
「な、なんだ!?一体何があったんだ!?」
たちまちあたりが人だらけになって大混乱に陥る。
「う、うわわっ!」
人の波にぶつかられ、流され、気づけば道の横にどかされていた。
「い、いてぇ…くそぉ…一体何だってんだぁ?」
誰か事情を知っている人を捕まえて情報を手に入れたいところだが状況がそれを許してくれない。
仕方ない。少し乱暴するか。
「うわっ!?おいてめぇ!何しやがる…」
1人の通行人を捕まえて強引にこちらへ引き寄せる。怒鳴られそうだったがこちらもそれどころではない。勢いで押し切る。
「一体何があったんです!?」
「え?あ、あぁ…せ、セイレーンだよ。セイレーンが突然襲ってきやがったんだ!」
「なっ、セイレーン!?な、なん…」
で、と言いかけてしばし思考を巡らせた。
(いや、待てよ?俺が住んでいるこの街の近くには艦船たちの基地がある。そしてその艦船達の基地はまぁまぁ大きいところだったはずだ。そして艦船の基地があるということは…軍の基地があるということは、必然的にこの街は襲撃のターゲットになりやすいのでは?)
「お、おい!あんちゃんも早く逃げた方がいいぞ。やつら、建物も人も見境なく攻撃してきてるからな…」
捕まえた通行人はそれだけをまくしたてると足早に立ち去った。
「あ、ちょっと!…まぁ、いいか。セイレーンが攻めてきたとなると学校に行っている場合じゃあないな…一度家に引き返すべきか?……と、言うか普通こんな簡単にセイレーンの侵攻を許すもんなのか?哨戒とかしてるもんじゃあないのか??何してんだ海軍!」
色々考えるところはあるがひとまずは家に引き返すことにした。
だが、その時。
ドォオオン!!
突如、目の前にあった建物が吹っ飛んだ。それと同時に無数の瓦礫も吹っ飛んでくる。
「!?くっ! クリムゾン・ハンド!!」
その呼びかけに反応し、紅い腕が悟の肩から飛び出してきた。
ドドドドドドドドド!!
そして、飛んできた瓦礫を一つ残らず粉々に砕いた。そして、眼の前の建物が吹っ飛んだおかげで一気に視界がひらけた。
「ふぅ、危なかった……うん?なんだぁ?あれ……」
そこには、たった一人で黒い船…セイレーンと戦っている少女がいた。
はやくKANSEN登場させたいがあまり文字数が少なくなってきている…(汗)
次くらいにはようやくちゃんと出てくる…かな。
細かい設定とか考えるのきついので、雰囲気で楽しんでくれればいいかなと思います。
もともとこの小説はスタンドを(特にキング・クリムゾンを)アズールレーンで出したいのと、アズールレーンとジョジョのクロスオーバーの小説が増えてくれればいいなと思って書き始めたものなので…
あと、多機能の使い方が少しずつわかってきました。
【追記】
すみません、基地がある場所の設定を少し変えました。