皆さん楽しんでくれているでしょうか…頑張って書いていきますので、今後もコウハクマンジュウをよろしくお願いします。
あと、綾波と結婚しました!めちゃくちゃ嬉しいです!!結婚装束がとても可愛いと思いました。(語彙力)
アズレンとジョジョのクロスオーバー、もっと増えていいと思うんだ。(唐突)
轟音。
無数の砲弾が巻き起こす水柱。
それらを必死で避ける少女。
少女を撃ち抜かんと狙う黒い船。
(やべぇ…)
俺…
本当なら早くこの場から立ち去らなければならないのだが、今動けば流れ弾に当たる可能性がある。実際、何発か近くにある建物に当たっていた。まぁ、万一当たりそうになったとしてもクリムゾン・ハンドで防げばいいのだがそれをやった場合、セイレーンに見つかる可能性がある。それに…
(やばいが…小さな女の子が一人で戦ってるのを放って逃げられるかってんだ。)
そう。目の前で奮戦している少女をおいて逃げ出すことが、悟にはどうしてもできなかったのである。
(だが、どうする…彼女、傍から見てもかなりしんどそうだ…動きが目に見えて鈍くなっている…このままではやられるのも時間の問題だな…俺が出てってもいいんだが…万が一俺が戦いに参加するとなったら、最低でも1〜2メートルは相手に近づかなきゃあだめだ…いや、そもそも船って殴って倒せるもんなのか?それに…)
改めて、戦闘が行われている場所を見る。
(戦場が海ではな…俺は一応泳げるが、向こうに辿り着くまでに流れ弾に当たって死ぬか、見つかって殺されるのがオチだな…どのみち現実的じゃあねぇな…くそ、せめて海の上を歩けたら…!)
なんてことを考えていたら…
「……!?なッ…こ、これは…まずい!」
突然頭の中を流れる映像。おそらくは、たらこによるものだろう。だがこれは…この映像は…!
「…!!」
慌てて少女の方を見る。なんとか敵の砲撃を躱していたが、その動きは明らかに鈍くなっていた。
(まずい…まずい!はやく何とかしなければ!! なにか手を打たねば彼女は…!)
たらこが見せた映像。それは…
(やられてしまう…!!)
少女が被弾し、海の上で倒れるというものだった。
(たらこの見せる未来は、外れたことがない…!つまり彼女が被弾し、倒れるのは確定している…!だが、その後の様子は見えなかった…つまり彼女が被弾した後は何が起きるのかがわからないということ…)
だが、仕留められる獲物を前に黙っているほどセイレーンは情け深くないだろう。
(なんとかしなければ!だが、俺に何ができる…考えろ…考えろ…考え…はっ!)
思いついた。
だが、これをやってしまえば俺は死ぬかもしれない…そしたら大勢の人たちを悲しませてしまう…
となかなか決断しきれずにいると、
ズドォオオン!!
轟音が響き、巨大な水柱が立った。その中から小さな影が放り出されたかのように飛び出してきた。そしてそのまま海の上に転がって倒れ込んだ。よくは見えないがあの少女だろう。
「!!来たッ!映像と同じ光景だ!!」
もはや躊躇っている場合ではない。悟は覚悟を決め、素早く思考を巡らせた。
(あんだけの船、動かすには船員がたくさん必要なはずだ。だが、甲板や砲台にそれらしき影は見えねぇ。それに動きがどこか不自然だ…ということは、あの黒船…セイレーンは全て操られているんじゃあないか?だとしたら…)
悟は上空を見上げ、そいつを見つけた。人間離れした黄色い瞳孔、背中にはシュモクザメのような艤装、白髪をポニーテールにまとめ、さっきから少女が戦っているのを面白そうに見下ろしている。
(操っている本体をなんとかすれば、船の動きも止まるはずだ!)
悟はそう確信し、そばにあった瓦礫をクリムゾン・ハンドで掴んだ。そして…
「うぉおおお!!」
瓦礫を思いっきりそいつにぶん投げた。クリムゾン・ハンドが投げた瓦礫はまっすぐにそいつに飛んでいった。そして、
ゴッ!
命中した。鈍い音が響き渡る。
「おっ?」
しかし、瓦礫を当てられた本人には傷ひとつついておらず、まるで効いている様子はなかった。だが、その意識は少女から悟へとそれた。
「こっちだ!こっちに来やがれ!」
悟は声を上げ、砂浜に飛び出して走り出した。
やっちまった…馬鹿げている。生身でセイレーンに立ち向かうなど。
もしかしたら、俺は死ぬかもしれない。だが、それでもあの少女をどうしても放っておけなかった。走りながら、ちらりと少女の方を見た。相変わらず倒れたままだったが、周りのセイレーン達は少女を攻撃する素振りは見せていなかった。やはり、さっき瓦礫をぶん投げてやったあいつが操っていたのだろう。ならば、このまま注意を引き付けて彼女から引きはがす。
決意を固めながら砂浜をひた走っていく。
一方、瓦礫を投げつけられた本人…ピュリファイアーは激昂するでも動揺するでもなく、悟を興味深そうに観察していた。
(へぇ〜、これは予想外だった…まさか人間から不意打ちを受けるとは…あの少年が投げた瓦礫。あれは当たった感触からして大体10〜20kgはある瓦礫だった。そんなもの、普通は軽々と投げられるもんじゃないよ。しかも、私は今地上から少なくとも100メートルちょっとの高さにいるのにも関わらず正確に当ててきた…)
ひょっとしたらあの少年、なにかあるのかも……なんか面白そう…
(…え?あれ?なんで私こんなに気になってるの?所詮はただの人間でしょ??しかも、私に喧嘩売ってきたんだよ?)
砂浜を走る少年を目で追い、戸惑いながらも思考を巡らせている。その頭の中からはさきほどまで追い詰めていた
「……ちょっと遊んじゃおっかなぁ〜。」
黄色い瞳の中に好奇心を宿し、
一方、悟は砂浜を走っていた。
「……!!来るッ!」
突然、横へと飛ぶ。するとたった今自分が走っていた所に無数の弾丸が撃ち込まれ、たちまち蜂の巣になった。
「へぇ〜、よく避けられたね。反射神経がいいのかな?」
追いつかれてしまった、
頭の中ではわかっていた。覚悟もしていた。だがこうして、目の前で対峙してみたらいかに自分が無謀なことをしているかが嫌でもわかった。恐怖で背筋が凍った。今の攻撃は、たらこによる未来予知があったから避けられただけだ。弾丸が自分に迫ってきているという未来が見えたから横に飛んで避けられただけ。たらこの未来予知がなかったら、俺は今頃肉片に成り果てていたことだろう。その事実にゾッとする。
「……ああ。反射神経には自信があるからな。」
動揺を悟られぬようになんとか言葉を紡ぎ、臨戦態勢に入る。
「そっかー。ところでさっき瓦礫を私に当てたけど、どうやったの?あれ、人間が軽々と投げられるもんじゃないでしょ?」
「気合で投げたんだよ。人間様を舐めんじゃねぇ」
流石に「超能力でぶん投げた」とバカ正直に答えるわけには行かず、適当にはぐらかす。まぁ、もし言ったところで信じるとは思えないが。
ピュリファイアーは、その答えに一瞬あっけにとられた。かと思ったら
「あははは!気合?無茶苦茶だねぇきみィ!」
面白そうにけらけらと笑っている。これ以上突っ込まれると都合が悪くなるので話題をそらすことにした。
「いきなり背後から銃ぶっ放すお前も大概だがな。んで?この後どうすんだ?」
もうわかりきってはいるが、あえて問いかける。
問いかけられたピュリファイアーは少し考える素振りをした後、
「んー、ホントはもうちょっとやらないといけないことあったんだけど〜」
背中のシュモクザメのような艤装が動き、砲身が俺の方へ向く。
「君と遊んでみたくなっちゃった☆」
と、無邪気に答えた。
「…そうかよ。」
ひょっとしたらこのまま帰ってくれるかも、なんて希望はあっけなく打ち砕かれた。やるしか無いらしい。
「せいぜい楽しませてね〜」
こちらを挑発するセイレーンを睨みながら、俺はクリムゾン・ハンドを構えた。
悟とピュリっちが交戦状態に入りました。果たして悟は勝てるのか!?
ピュリっちってこんな感じですかね…キャラを喋らせるのって大変なんですね、小説書き始めて痛感しました。他の方々はすごいということを改めて感じました。頑張ります。
次回は艦船sideを予定しております。